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[ 文庫 ]
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潜水艦戦争1939‐1945〈下〉 (ハヤカワ文庫NF)
・レオンス ペイヤール
【早川書房】
発売日: 1997-08
参考価格: 777 円(税込み)
販売価格: 777 円(税込)
中古価格: 101円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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・レオンス ペイヤール
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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カタロニア讃歌 (ちくま学芸文庫)
・ジョージ オーウェル
【筑摩書房】
発売日: 2002-12
参考価格: 1,365 円(税込み)
販売価格: 1,365 円(税込)
中古価格: 894円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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・ジョージ オーウェル
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カスタマー平均評価: 5
これはPenguin Books Ltd; New Ed版のレビューです
1930年代後半のスペイン市民戦争の内情を、自ら従軍したジョージ・オーウェルが綴った体験ルポです。
物資も武器も満足にそろわぬ中、泥まみれになりながら銃を握ったオーウェル。半死半生の戦傷を負うほどの経験をする彼は、銃後で勝手気ままな内戦分析を行なう新聞記者たちに対しては時に手厳しい批判を加えます。そこに彼の気概を感じます。
やがて政治的状況の変化によって追われる身となり、必死の脱出行を図るオーウェル。その展開はサスペンスフルで、手に汗握る読書でした。
スペイン内戦について情報を持たない読者は、早い段階で197頁以降の「Apendix I」に当たったほうがよいかもしれません。この内戦が実は「全体主義」対「民主主義」という単純な二項対立の図式では割り切れないものであることを、オーウェルは内戦を内側から見た人間として深く冷静に分析します。特に「民主主義」側とされる陣営内部がいかに分裂状態にあったかについて、体験と実感をまじえながら簡明に説明していて、POUM(マルクス主義統一労働者党)やPSUC(カタルーニャ社会主義統一労働者党)といった組織の性格について詳細な記述があります。本書の早い段階でこれら主要な組織名は既に登場しているにもかかわらず、読者によっては「Apendix I」にたどり着くまでその性格の違いが把握しきれない恨みがあるでしょう。
実は私は本書を2週間近いバルセロナ旅行のさなかに読みました。今からちょうど60年前にオーウェルが立っていたはずの市内の目抜き通りランブラスを、私も時代の空気を呼吸する思いとともに歩きました。オーウェルの妻が夫を待ちながら投宿していたHotel Continentalも、その外観を興味深く眺めたものです。かつての内戦の爪跡を即座に感じることはない今のバルセロナですが、本書を読んだために一層の感慨をもって街を逍遥した旅となったのでした。
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[ 単行本 ]
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ザ・メイン・エネミー -CIA対KGB最後の死闘-
・ミルト・ベアデン ・ジェームス・ライゼン
【ランダムハウス講談社】
発売日: 2003-12-12
参考価格: 1,995 円(税込み)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 99円〜
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・ミルト・ベアデン ・ジェームス・ライゼン
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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光さす故郷へ―よしちゃんの戦争 (角川ソフィア文庫)
・朝比奈 あすか
【角川書店】
発売日: 2003-07
参考価格: 620 円(税込み)
販売価格: 620 円(税込)
中古価格: 1円〜
( 通常2〜3日以内に発送 )
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・朝比奈 あすか
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カスタマー平均評価: 4
静かに響きます 戦争関連の本というのは、とにかく凄惨な描写が先行しがちで、読むと 息苦しいものが多く、普段は余り進んで読む気になれません。 けれど、この本は次々に困難で悲しい出来事を描きながらも、語り口が 優しく、言葉も平易なものを選んで書かれているからか、状況の悲惨さ よりも主人公「よしちゃん」の気持ちの方が胸に迫ってきて、それが却って静かにこころに響くように感じられます。 押し付けがましさや説教臭さがないので、多分素直な気持ちで読み終え ることができるはずです。 なんだかんだ言いながらも今は気楽で甘えた毎日を送っていて、今更 それをやめたくはないけれど、せめて年に1回、例えば8月や12月に 読んで戦争の愚かしさについて考えるための本として、とてもおすすめ !です。
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[ 単行本 ]
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流血の夏
・梅本 弘
【大日本絵画】
発売日: 1999-07
参考価格: 4,200 円(税込み)
販売価格: 4,200 円(税込)
中古価格: 3,500円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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・梅本 弘
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カスタマー平均評価: 5
大国の狭間で・・ ドイツとソ連という大国に翻弄され続けた、ヨーロッパ。その中の小国フィンランドは、1939〜40年の「冬戦争」で激闘の末、何とかソ連の侵略を食い止めた。しかし、歴史の波はまたもやフィンランドに試練を与えた。1941年6月の独ソ戦開始に伴い始まった、第二次フィン・ソ戦「継続戦争」は1944年の夏、終了する。しかしそれは、フィンランド軍の必死の抵抗の末にもぎとった輝かしい勝利であった。自国の独立を守るため奮戦した彼らを是非とも知ってください。
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[ 単行本 ]
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回天特攻担当参謀の回想―アメリカ海軍最悪の悲劇と特攻作戦
・鳥巣 建之助
【光人社】
発売日: 1995-07
参考価格: 1,835 円(税込み)
販売価格: 1,835 円(税込)
中古価格: 169円〜
( 通常3〜5週間以内に発送 )
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・鳥巣 建之助
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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秘史「乗っ取り屋」 暗黒の経済戦争 (だいわ文庫)
・有森隆 ・グループK
【大和書房】
発売日: 2006-02-09
参考価格: 800 円(税込み)
販売価格: 800 円(税込)
中古価格: 1円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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・有森隆 ・グループK
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カスタマー平均評価: 3.5
時の過ぎ行くままに・・・ではいけない 主に戦後起こった乗っ取り事件のダイジェストだけで1冊の本になる。ほぼ時系列通りだし、一つ一つの事件を分かりやすく説明してある。いわゆる入門書を読むための入門書である。しかし年齢30代後半以上で、政治、経済、事件のニュースを若い時からチェックしていた人間でないと、すんなり読めないのでは?若い人に読ませる工夫が欲しかった。五島慶太、横井英樹、児玉誉士夫などは今では膨大な注釈が必要だろう。三光汽船の河本敏夫など自民党の派閥の領袖だったのに完全に忘れ去られている。
本章は孫、マードックのテレビ朝日買収失敗で終わっているが、今となっては序章に書かれたライブドア堀江と村上世彰の方が興味深い。その後二人とも逮捕されてしまった。(ちなみにあとがきは2006年1月)”予言”通りに。まあ、以前から囁かれてはいましたが・・・
朝日新聞社社主の相続問題も浮上し、1945年生まれの著者にはこれからも脈々と続く歴史の裏側を書き続けていただきたい。
ちょっと面白い記述も、秀和が1990年に買い占めた会社のリストが載っているが、のちに村上ファンドも何社か同じ会社を買っていた。ずっと”優良”企業だったんですね。乗っ取り・・おっと、投資家の方にとって。
時代は繰り返す。 戦後の日本と共に駆け上がった時代の寵児と最近のIT起業家のM&Aなど、時代の転換期にはこうしたギラギラした発想と俊敏なる行動力ある人が秩序を作るのかと思わせる一冊だと思います。今って『平成維新』なのかなぁとも感じます。
参考図書が入り組んで記載されていて、若干読みにくさがありましたが、経済についてあまり興味の無い方にも興味を誘うような語り口で書かれていますので、昨今の経済報道の水先案内図書として読まれる事請け合いです。
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[ 単行本 ]
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ヒロシマ、60年の記憶
・近藤 紘子
【リヨン社】
発売日: 2005-06
参考価格: 1,680 円(税込み)
販売価格: 1,680 円(税込)
中古価格: 234円〜
( 通常3〜5週間以内に発送 )
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・近藤 紘子
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カスタマー平均評価: 4
赦してはいけない! ヒロシマを知る上で、谷本清はやはり重要な人物と考えて、本書を手に取った。途中で堪え難くなった…。1946年に他者に先駆けて特権的にアメリカに渡った彼は「ヒロシマの人々はアメリカを赦している」と公の場で語る。これは戦後ヒロシマの「平和イデオロギー」の基礎となる。著者自身も長い人生の苦悩を得て「アメリカを赦す」事を知る。個人の営みとしてはきわめて崇高なものであるものの、こうした物言いが公的になる事で、アメリカの責任追及の道を早くに断ってしまった事は本当に残念だ。著者にはその自覚があるのだろうか?アメリカの行為は、国際法廷で裁かれるべきものである。彼の国は今も核には全く無反省で、中東等で再び核を用いないとは限らないのである。
被爆60周年、平和祈念式典に参加しました。 著者近藤紘子(こうこ)氏は牧師の娘として広島に生まれた。生後8カ月で被爆。父は広島の日本基督教団流川教会の牧師。本書は自ら被爆しながらも救援活動に尽力され、その後長らく世界に「ヒロシマと核」を訴え続けた父谷本清氏の足跡をたどる。また著者自らも父の平和への思いを引き継ぎ国際養子縁組などの運動に取り組まれる。キリスト者としての良心に溢れる感動の書である。
新たな発見・気づきがありました。 自分の置かれる立場を考え、コメントするべきか迷いましたが、コメントさせて頂こうと思います。この本を手に取り多くの事を思い、また、この本を購入した読者の一人として、コメントする権利が私にもあるのでは無いかと考えたからです。 実は私は故・谷本清の孫に当たります。著者である近藤紘子も、また私の叔母に当たります。祖父は自分が小さい頃に亡くなったのであまり多くの記憶は無いのですが、それでも小さいながらに、また、どの様な事をした人であったかはその後、父や、この本の著者である叔母・また祖父の生前を知る方々の話からある程度解っていたつもりでした。ですがやはりこの目でその活動をリアルタイムに見てきた訳では無いので、正直な所あまりピンと来ませんでした。 また、この本の著者の叔母が国際養子縁組のボランティア活動をしていたのも知っていたのですが、詳しくは知りませんでした。 著者である叔母は元気にまだ生きてますので、祖父の場合と違い、知っていてもおかしくないのですが、あまり多くの事は語って貰った事も無く、甥の自分から見て、ただの何処にでも居そうなパワフルな叔母さん(本当に何処にでも居るとは正直思えませんが・・。大変個性的な人には間違い無いので。。)に映っていたと言うのと、ほんと親戚と言うより、母親にも言えない事でも言ってしまえそうな天性の親近感が原因だったと思います。 この本を手に取り、自分がこの人達と身近に接する事の出来たのを誇りに思い、嬉しく思ったのと、反面、遠い存在に感じたのと同時に、理想ばかり追い求め、何も出来ていない自分に不甲斐なさを感じ、憤りを覚えました。ですが、自分に出来る範囲で少しずつやっていこうと思います! この本を手に取って感動して頂いた方々につきましては、叔母の紘子、また祖父・清に代わりまして、私の方からお礼を述べさせて下さい。 ありがとうございます。 ですが、私もこの本を読み、形式的には私はこの者を良く知る人間で、身内が身内を褒めてるように映るかもしれないですが、実際よく知らない人だったのです。初めて知った人とでも言いましょうか?そう言う心境です。 叔母の紘子も申しております様に、血が通っている者が大切では無く、(語弊の無いように、血が通う者が大切では無いと言う趣旨ではありません)血が通っていようが、いまいが関係無く、大切なものは大切なのです。叔母には二人の子が居ます。二人とも養子ですが、本当の親子に間違いありません。自分にとってその二人の子は従姉妹に当たりますが、間違いなく従姉妹に変わりありません。叔母の一番下の妹もまた養子です。彼女も著者・紘子にとっては妹、私にとっては叔母に間違い無いからです。一番大事なのは血では無いのです。何が述べたいのかよく解らなくなって来ましたが。。 とにかく、子と思ったら子!親と思ったら親!友達だと思ったら友達!助けようと思ったら助けよう!そう言う事でしょうか?血などは関係無く。 当たり前でどうしようも無い事ばかり述べさせて頂きましたが、そろそろ見苦しく思えて来ましたのでこの辺りで失礼させて頂こうと思います。 感想をわざわざ最後まで読んで頂いた方々どうもありがとう御座いました。
素直に感動できる本 正直、今まで谷本清という人物を知りませんでした。戦後の広島に、こんな人がいたとは。著者の父である谷本清牧師は、自身も被爆され、戦後には原爆乙女の治療や原爆孤児の精神養子縁組など、多くの被爆者支援をされた方です。 「谷本清平和賞」という賞は、裸足のゲンの作者や吉永小百合さんなど多くの方が受賞された平和賞だそうです。この本を読むと、谷本牧師という人物とその功績が良く分かります。 また、長女である近藤紘子さんの半生も驚くほど広島の歴史と重なっていて、この親子の数奇な体験が今まで本にならなかったのが不思議なくらいです。素直に感動できる本だと思いました。
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[ 文庫 ]
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パールハーバー―運命の日 日米開戦の真実
・源田 実
【幻冬舎】
発売日: 2001-07
参考価格: 630 円(税込み)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1円〜
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・源田 実
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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写真版 東京大空襲の記録 (新潮文庫)
・早乙女 勝元
【新潮社】
発売日: 1987-07
参考価格: 500 円(税込み)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1円〜
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・早乙女 勝元
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カスタマー平均評価: 4.5
アメリカによる民間人大量虐殺の記録 アメリカによる民間人大量虐殺の記録アメリカによる空襲の死者は、東京だけで10万人。全国合わせればいったいどれだけの日本人の命が失われたのか?それもその多くは、当然ながら民間人である。本書中の、炭化した母子の遺骸写真に、その印象をより強くする。 8月の終戦記念日に近いと言うこともあるのだろうが、毎年、広島・長崎の原爆の日は人々の意識が、起こってしまった惨劇と失われてしまった尊い命に向けられる。しかし、全国各地で失われた空襲による犠牲者に思いをいたす日本人が、いったいどのくらいいるのか、はなはだ心もとない。 東京が中心ではあるが、本書がまとめているこの空襲を通じて、日本とって先の大戦とはなんだったのか自問するという作業は、決してなおざりにしてはいけない。ただ、そのことのみに終始してよいのだろうか? 日本軍人は、民間人殺害の責任を戦後の裁判において追求された、しかし、日本全土で行われたこれらのアメリカの民間人大量虐殺については、法的にも、政治的にも、道義的にも、何らの追求もされていない。法的、政治的な責任追及は無理だとしても、道義的に許されることではないということを、我々はもっと声にするべきだと思うのだが、一般的な平和愛好家渡渉する人たちは、当時の軍とか戦犯とか天皇とかのことしか非難しない。このことがきちんとなされていれば、その後ベトナムで、アフガニスタンで、イラクで行われ、また行われつつあるアメリカによる民間人虐殺をより小さくすることができたのではないかと思う。
写真が物語る 60年前、大空襲によって無残にも跡形もなく辺り一面、瓦礫の山となった。その東京大空襲の悲惨さを巧みな記述と写真を用いて読者によみがえらせてくれるのが本書である。 筆者によると東京大空襲に関する信憑性のある統計は存在しないが、一夜にして10万人の死亡者がいたとみられる。中でも犠牲者は一般市民である。そして、広島・長崎に見られる平和公園や記念会館もなく現在では大空襲の傷めいたものを見つけるのはきわめて困難だという。しかし、本書が示す80枚以上の写真が大空襲の真実と惨劇を如実に物語っている。見苦しい写真も多い。これを見る限り、日本は二度と戦争を起こしてはならないというメッセージが強烈にさらけだされる。そして、世界初の原爆被爆国としての経験から世界に何かを発信するのが日本の使命ではないか考えさせられる。本書の写真を見れば理屈抜きに、何があったのか知りたくなるはず。そう思えるくらい写真が真実を物語っているのである。
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