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戦争

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急降下爆撃 (学研M文庫)

[ 文庫 ]
急降下爆撃 (学研M文庫)

・ハンス・ウルリッヒ ルデル
【学習研究社】
発売日: 2002-12
参考価格: 662 円(税込み)
販売価格: 662 円(税込)
中古価格: 235円〜
( 通常24時間以内に発送 )
急降下爆撃 (学研M文庫)
ハンス・ウルリッヒ ルデル
カスタマー平均評価:  4
空から俯瞰
個人の記録である。 であると同時に、空からながめた大局観もうっすら読み取れる。 スターリングラードの話が前のほうに書かれている。 家々、一つの部屋、工場の壁の一片を巡って戦っている。 だから爆撃には注意の上にも注意を重ねなければ友軍を傷つけてしまう。 航空写真も日々配られていたという。 ある日、ソ連の反攻が始まる。 上空から一団の兵士に出会う。同盟のルーマニア軍だ。 算を乱して潰走してくる。ぞっとする光景だった。 地上に立ち止まって戦う友軍がいないと、爆撃しても、大洋に小石を投じるようなむなしさを感じたという。 日付、地名、所属などがそれほど詳細には書いていなくて、他書との照合がややむずかしい。
新訳が望まれるのだが…
正直に言って、文章的にはまったくいただけない本だ。 英訳本の日本語訳であり、固有名詞の表記などはドイツ語の発音をしらない人物の手になるものだとわかる誤りが散見どころかてんこ盛り。 独→英→日の翻訳の過程で生じているだろう、語訳やニュアンスの変化を窺わせる文章も見られる。 訳者による初版のまえがきの日付は昭和27年となっており、そこから何も変わっていないのだとすれば、ぶっちゃけ出版社の怠慢さえ感じるし、怒りさえ覚える。 だが、それでもこの本は読む価値がある。 ハンス・ウルリッヒ・ルーデルの名を知っている人にはなおさら。 自伝である以上、そこに書いてあることをすべて鵜呑みにはできないにせよ、強固な意志を持ったタフな人間がどれほどのことをやってのけられるのか、その例証がこの本には描かれている。 原文からして、素朴であり、簡にして要を得た文章であろうことは訳文の悪さにも関わらず伝わってくる。 それだけに、ドイツ語と歴史を知り抜いた訳者による新訳が待ち望まれる。
常識や日常は人によって違う
「機会は必ず訪れる。決して自信を失うな。」

社会に対して後ろ向きで今でもうつ状態に近いところまで落ち込んでいる自分にとってこの率直な一、二文は、身近にいる人の励ましているのか貶しているか分からない曖昧な言葉よりも数倍胸を打った。

内容は淡々と日常生活を語るように戦場が語られている。ときどき不時着や爆弾がすぐそばに落ちたときのことが笑いの種として書かれていたりするので一つ間違ったらルデルさんが死んでいたかもしれない場面でも、ついつい笑ってしまったりして、別の意味で精読が必要かもしれない。
冷徹な、しかし凄絶な記録
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淡々と…
先の大戦を生き残った人の書いた本は、今から考えると創造もつかないような経験を語っているわけですが、この人はその中にあっても特別ではないでしょうか。出撃回数にしろ撃破した艦船や戦車などの数にしろとてつもない数字です。この辺のところがあまり露骨に表に出てこないのが、多くの死と理不尽とも思える運命(あるいは単に運か…)を見てきた人ならではということなのかもしれません。

英語版の日本語訳ですので致し方ないのかもしれませんが、この手の内容の本にしては翻訳に少々無理があるところが散見されます。少々残念です。


悪魔の飽食―第七三一部隊の戦慄の全貌! (続) (角川文庫)

[ 文庫 ]
悪魔の飽食―第七三一部隊の戦慄の全貌! (続) (角川文庫)

・森村 誠一
【角川書店】
発売日: 1983-01
参考価格: 504 円(税込み)
販売価格: 504 円(税込)
中古価格: 64円〜
( 通常24時間以内に発送 )
悪魔の飽食―第七三一部隊の戦慄の全貌! (続) (角川文庫)
森村 誠一
カスタマー平均評価:  5
歴史の空白を埋める
 光文社カッパ・ノベルズで初版が出たとき(1981年)の衝撃はものすごかった。それまでごく部分的にしか知られていなかった旧日本軍の細菌戦部隊(七三一部隊)の概要が、これ(『悪魔の飽食シリーズ全三部作』)によってほぼ明らかにされ、一般読者にも知れわたることになったからだ。   『第一部』は七三一部隊元隊員からの聞き取り調査、『ハバロフスク公判記録』、医学雑誌等に発表された七三一部隊の元上級隊員による論文、などをもとに書かれた。つづく第二部の『続・悪魔の飽食』では主としてアメリカの資料(「トンプソン・レポート」など)に基づいて著述され(この『第二部』の巻末にはアメリカ側の資料につての松村高夫氏による解説がついており、理解の助けになる)、最後の『第三部』では中国の現地調査に基づいて書かれている。すべて各文献資料やインタビュー等の信憑性を相互にチェックし、執筆された。これを「左翼のプロパガンダ」などと呼ぶことはできない。  その後の研究の進展により、細菌戦部隊の人体実験、実戦の実態がよりいっそう明らかにされている。『続・悪魔の飽食』で「写真誤用問題」が発生したが、これについては『第三部』の最後の章で事実経過が報告されている。「写真誤用問題」のほか、部分的な訂正はいくつかあったが、内容の大枠について訂正をせまられることはなかった。歴史事実の解明に大きな進展をもたらした本書の価値は貴重である。  本来なら歴史の空白を埋めるのは歴史学者の仕事と思うが、歴史学者だけがこれをなしうるというわけではない。本書は本多勝一『中国の旅』などとともに、作家やジャーナリストによって(聞き取り調査などの「オーラル・ヒストリー」の手法で)歴史の穴埋めが行われることのひとつの典型作品とも言える。

世界石油戦争―燃えあがる歴史のパイプライン

[ 単行本 ]
世界石油戦争―燃えあがる歴史のパイプライン

・広瀬 隆
【日本放送出版協会】
発売日: 2002-06
参考価格: 1,995 円(税込み)
販売価格: 1,995 円(税込)
中古価格: 210円〜
( 通常24時間以内に発送 )
世界石油戦争―燃えあがる歴史のパイプライン ※一部大型商品を除く
広瀬 隆
カスタマー平均評価:  4.5
ホントのこと!
結局すべては石油だった!!!
ワイドショーで取り上げられるイラク復興支援への自衛隊派遣。
黄色い声で感情論を撒き散らすオバサマのコメントに違和感を感じていたが。。。

そうか!すべては石油だったのか。
オバサマ、もし、石油が日本にまったく入ってこなくなったとしたら。
自衛隊派遣、やめろって言う?

今も昔も石油に関わる家系はほんの少数であること。
英国首相チャーチルが実はアメリカの血を引いていたこと。

なんて楽しい本なんだ♪(分厚いけど。。。(笑))

本当のことを知りたいあなたは、是非!!!
本書を読まずして中東問題を語るなかれ
一般の歴史書がすべて真実を記している事はない、あくまで歴史である、学校の教科書が正しい歴史観を全部伝えているとはいえない、中東問題をまるで対岸の火事、どこか遥か遠くの異国の地で起きている宗教観の対立、石油利権の対立問題という極めて皮相的な、表層的な歴史の捉え方では真実は見えてこないし知り得ない、確かに古代時代からの連綿と連なる日本の歴史も必要だが、今必要のは我々が生きている現代史の深遠を紐解く真の歴史書である、その意味で洞察力を磨くためにも本著は一読の名著である
一方的な言い分
広瀬隆の本はどれもみな似たようなもので、事実を客観的に捉えて伝えるものではなく、最初に思い入れや思い込みがあり、どうにかして自分の主張を押し通そうとしているのが顕著に見られます。本書にもまず最初に、「オサマビンラディンは立派な建築家であり、過去にテロなど行ったことはなく、全てアメリカの言いがかりである」、「アフガン空爆は米英が利権を確保するための侵略戦争」、「炭素菌事件の犯人を何とかしてイスラム教徒であるとでっち上げようとしたが、それに失敗したため、FBIは真犯人を知りながら逮捕しなかった」等と言った勝手な思い込みがあり、さらには過去のパレスチナやサウジアラビアに関する欧米の姿勢を述べることで、欧米こそが「悪」で、それに抵抗するイスラム教徒は「正義」であるといった主張をどうにかして押し通そうとしている様子が窺えます。

そのために、所々イスラムに対する一方的な思い入れとしか言いようがない記述が目立ち(利子のない金融システムやイランの白色革命に関する記述など。実際にはサウジの金融システムには、事業に失敗すれば三社とも持金が0になるなどの問題が多々あるわけですし、白色革命は農地改革や識字率の向上による政治改革を目指したもので、恐怖政治と何ら関係はありません)、彼独自の手法である人脈の系図などというのも、読み手をわざと混乱させているとしか思えません。また、常軌を逸しているとしか思えないテロリストと、穏健なイスラム教徒を区別せず、あたかもイスラム教徒が皆が皆テロ(広瀬流にいえばゲリラ)を支持しているような書き方も主張を通すためのプロパガンダと思われます。この手のプロパガンダをフルに活用してたどり着くのは、「イスラム教徒を長年に渡って苦しめてきたのはロスチャイルドであり、この一族に私物化された欧米諸国である。9.11の事件で彼らに報復する資格などなく、謝罪せねばならないのは彼らのほうなのだ。」やれやれ。この理屈は「日本は我々を植民地支配で苦しめたのだから、我々は日本に対して何をやってもいい。日本はひたすら謝罪せよ」という北朝鮮の屁理屈と同じで、塔底受け入れられるものではありません。あまりの暴論です。
ジャーナリストでも専門家でもない、一介の作家にしては頑張ってよく書いたとは思いますが、平均的な中東書籍からはあまりに逸脱した記述が多いため、うかつに信用しない方がいいと思います。
索引が無いのがいかにも残念
 いかにも広瀬隆らしい作品であり、誰にも真似の出来ないものであると言えよう。系図を駆使するこの手法は、彼の主著である『赤い盾』から綿々と受け継がれているものである。果たして「血の濃さ」がそれほどまでに重要なものであるのか?に関しては、私自身は、現代に至るまでまだ自分は判断がつかないところであるが、例えば本書300−301頁の系図に見られる現大統領G.ブッシュと、「2000年の大統領選当確判定責任者」John Ellisの関係などは衝撃的であると言えよう。

いずれにせよ、広瀬は彼自身の分析法を編み出したわけであり、その信じられないほど複雑かつ膨大な系図や、それを用いて叩きつける様に語る分析を読んでいると感嘆せざるを得ない。実際、このような物を次々と書き続ける彼のバイタリティーを見る時、自分自身の不勉強さを恥じるばかりである。

誰かが読み難いと書いていたが、確かにその点に関しては私も感じることがままあり、あまりにも縦横無尽に話が展開されるため、一体誰が誰なのか混乱することもある。一つには慣れの問題であろうが、本作の場合、いつもであれば巻末に付けられるはずの索引が今回は無いのが実に残念である。

また、広瀬の著作を読んでいて常々感じることであるが、参考文献リストを付けてもらいたいと切に願う次第である。彼の場合、絶版、未翻訳の資料などを活用することが多いであろうことは想像に難くないが、しかし、参考文献リストが無ければ読者が彼の作品からより知識を深めていくことが困難に成ると思うのである。

また、出来ることならば『赤い盾』でも予告していることであるから、早い時期に朝鮮半島の分析を書いてもらいたいと切に願う次第である。
読みにくいが値段は安い!!
この本を読むと、莫大な原油埋蔵量を誇るサウジアラビア周辺への関心がグッと高まるのは間違いありません。NHK出版ということもあり、懐疑の心を保ちながらも、おおむね真に受け止めていいのかもしれないと思っています。

この本を読んで改めて分かるのは、中近東の石油のパワーゲームで目立つのは英米・アングロサクソン系の石油企業ばかりで、日系企業にほとんど存在感が無いということで、これは気がかりです。着々と進められているアメリカのイラク攻撃計画ですが、日本人の無知に、再度湾岸戦争のときのように、世界から無能呼ばわれされそうな気がしてきました。


ヒトラー・コード

[ 単行本 ]
ヒトラー・コード

・エーベル.H ・ウール.M
【講談社】
発売日: 2006-01-27
参考価格: 3,465 円(税込み)
販売価格: 3,465 円(税込)
中古価格: 2,000円〜
( 通常24時間以内に発送 )
ヒトラー・コード ※一部大型商品を除く
エーベル.H
ウール.M
カスタマー平均評価:  4
命を賭けた編集!編集者の鑑!
これはめちゃくちゃ面白いです。しかも希有。なにしろ、想定読者はスターリン一人、間違ったこと書いたらシベリア送り、矛盾があったらシベリア送り、つまんなかったらシベリア送り…という強烈なプレッシャーの下で執筆されております。そして、この報告書を読んだスターリンは「ん、面白かった。ヒトラーはやっぱ死んだんだね」と納得したわけですから…いわば編集・NKVD、校了・スターリンなんですかね。希有なヒトラー伝なんです。 ともかく、編集者の鑑のような仕事です。隅から隅まで面白い。(ただし、序文とまえがきはつまらないので、飛ばして読むほうがいいです。ここを過ぎて1章になるといきなり面白いですから)。なにしろ、ナチ党高官、将軍たち…登場するのはヒトラーはじめ歴史のスターばかりですからね。面白くないわけがない。 個人的には、ヒトラーが主敵としてたのはソ連であって、英米は「言うこと聞かないけど基本的には同盟者」と思ってたらしいのが面白かった。ヒトラー目線で叙述した東部戦線はわかりやすいです。また、英米軍がノルマンディに上陸すると「やったー!味方が来たー。これで対ソ戦は勝利だな」とでも言いたげなヒトラーの様子には驚きます。 巻末には詳細な関係者人名事典もついています。これだけでも3000円超の価値。映画「ヒトラー 最期の12日間」をご覧になった方は共感というか理解できるところが多いでしょう。英米の戦争映画のイメージは覆ります。いやー、歴史ってほんと面白いですね。
地図が要りますね
ほとんどの内容が二人の当事者の証言に基づくので、若干の認識誤りがあるとしても、ヒトラーに関する第一次資料と言っていいでしょう。 ただ、 1) 注が大量にありますが、原本の注、編者注、訳者注の区別がわかりにくい(というかほとんど編注のようです) 2) 東部戦線の地名が沢山出てきますので、「独ソ戦全史」等の地図が手元に必須 3) 「編者あとがき」にもありますが、スターリンの嗜好に合わせているので、かなりバイアスがかかっております
もう一人の独裁者スターリンのためのみに書かれた秘密レポート
同時代に生き、好敵手として戦い、おそらくは互いに相容れなくも、リスペクトさえあったのではないか?少なくともスターリンは私人としての嗜好,生活習慣等、ヒトラーには好奇心を抑えることができなかった。その結果編まれたのが本書という設定。国家規模の独裁者のための独裁者の暴露本である。本の大きさ膨大な脚注人名索引は素人には二の足を踏ませるが、文章は平易ですぐ半分くらいまで読んでしまう。秘密レポートにしては面白すぎです。
ひっかかった
この本で注目していたのは,「レビュー」にも載っていた「次に来るべき男のためだ」とは誰なのか,だった。やはり書いてあるわけがなかったが,本の帯にも印刷されていたため期待していただけに残念。
同類の疑心暗鬼
 私は、日本の第二次世界大戦における責任を否定するものではないが、この戦争、その後の原題までの流れの中で、市民や人民を大量に虐殺した独裁者は、ヒットラー、スラーリン、毛沢東と思っている。これに比べればポルポトなんかかわいい方だ。  そのヒットラーの自殺の情報を疑い続ける、もう一人の独裁者スターリンのための報告書が、この本である。  「独裁者」は、一方で、「卑屈なくらいの疑心暗鬼の臆病者」であることが分かる点でも一読の勝ちありとおもう。

帝国陸軍の最後〈1〉進攻篇 (光人社NF文庫)

[ 文庫 ]
帝国陸軍の最後〈1〉進攻篇 (光人社NF文庫)

・伊藤 正徳
【光人社】
発売日: 1998-01
参考価格: 750 円(税込み)
販売価格: 750 円(税込)
中古価格: 279円〜
( 通常24時間以内に発送 )
帝国陸軍の最後〈1〉進攻篇 (光人社NF文庫)
伊藤 正徳
カスタマー平均評価:  5
陸軍を解さなければならない必然性とは
平易な言葉で書かれた本作は、とにかく分かりやすく、かつての巨大組織陸軍が太平洋戦争で歩んだ道筋をダイジェストに伝えてくれます。綺麗事ばかりだとか都合のよいエピソードの選りすぐり、個々の苦痛がまったく書かれていないなど批評の槍玉はいくらでもありますが、本作の書かれた時代を考えれば、これだけのことを書いたこと自体、当時としては画期的であり、その視点は今日的に見てもいささかの歪みもなく受け入れられる普遍性を持っています。

陸軍と海軍を明確に分けなければ絶対理解できない太平洋戦争を、その基本に忠実に、ことさら本巻では海軍の「攻勢終末点」をキーワードに明確に解説しています。マレー、蘭印、比島からビルマ、ニューギニアにいたる緒戦の成り行きが、何度読んでも飽きない文体で書かれています。


秘密のファイル(下) CIAの対日工作

[ 単行本 ]
秘密のファイル(下) CIAの対日工作

・春名 幹男
【株式会社共同通信社】
発売日: 2000-03
参考価格: 1,890 円(税込み)
販売価格: 1,890 円(税込)
中古価格: 580円〜
( 通常24時間以内に発送 )
秘密のファイル(下) CIAの対日工作 ※一部大型商品を除く
春名 幹男
カスタマー平均評価:  5
日米関係の裏面史を照射
   文庫本とはいえ、上下巻併せて1000ページ以上にわたって、半世紀に及ぶCIA(中央情報局)等を中心としたアメリカの対日工作の軌跡を丹念に追求した労作であり、第一級の歴史的価値があると考える。  著者の春名幹男氏は、共同通信記者としての在米経験を生かし、延べ「10年かけて、米国立公文書館などで大量の秘密文書を発掘し、関係者を探し出して、貴重な証言を得」(あとがき)てきており、新たな事実の発見も少なくない。  これからも、「米政府の公然の外交活動は、秘密工作によって補強されなければならない」(1948年、NSC(国家安全保障会議)10/2号文書)というアメリカのスタンスは、基本的に変化しないであろう。  1994年以降の「年次改革要望書」などで象徴されるように、アメリカは日本に対して露骨ともいえる“内政干渉”を行ってきているが、これらとともに、対日秘密工作を追跡・検証する地道な作業を今後とも欠かすことは出来ないと思われる。

憂国のスパイ―イスラエル諜報機関モサド

[ 単行本 ]
憂国のスパイ―イスラエル諜報機関モサド

・ゴードン トーマス
【光文社】
発売日: 1999-06
参考価格: 2,100 円(税込み)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 400円〜
憂国のスパイ―イスラエル諜報機関モサド
ゴードン トーマス
カスタマー平均評価:  4
面白い。
全体としては、面白い。CIAは有名なものの、イスラエルの諜報機関モサドは、名前を聞いたことがあると言った程度の組織であった。そんな感触を払拭するかのような生々しい内容だ。だから、内容としては、とても面白かった。全部読み終えたときは、映画を見終わった感触ににている。ただ、字が小さい。字が小さいので、読むのに時間を要するというのが欠点だ。

真珠湾の真実 ― ルーズベルト欺瞞の日々

[ 単行本 ]
真珠湾の真実 ― ルーズベルト欺瞞の日々

・ロバート・B・スティネット
【文藝春秋】
発売日: 2001-06-26
参考価格: 2,100 円(税込み)
販売価格: 2,100 円(税込)
中古価格: 630円〜
( 通常2〜3日以内に発送 )
真珠湾の真実 ― ルーズベルト欺瞞の日々 ※一部大型商品を除く
ロバート・B・スティネット
カスタマー平均評価:  3
証拠収集に敬意
日本人にも先の戦争を侵略と断ずる者、已むにやまれぬ戦いと理解する者それぞれであろう。 真珠湾に至る経緯は、本書の出版以前も係るサイト等で論じられてきており、情報の自由法によるとは言え、証拠文書を発掘し研究した熱意は、評価に値する立派な業績であろう。 著者は本書で、欺瞞的行為そのものを非難しておらず、時代の趨勢から欧州の実情を踏まえたとき、必然なる歴史の結果と捉えているようである。 然しながら、我が国の歴史と言う観点からは、真実の確認という動かしがたい事実が米国側の資料から見えてきたものであり、疑いが真実となった重要な資料である。 戦後教育によって日本国民は、程度の差こそあれ戦勝国の洗脳プログラムが組み込まれている。これを打破し、真実の歴史を吸収し先人に感謝できる者は、自らもがき苦しみ、多角的に正史を学び、日本を心から愛する者にしか訪れないであろう。
目を見張るような新資料もない駄作
苦労して資料館を当たったらしい著者には申し訳ないが、その苦労も方法論を間違えると とんでもない結果を呼ぶという好例。 1.過去の成果とそれに対する批判や吟味を押さえてない(基本的知識の不足) 2.自分が出したい結論に味方するような史料だけを重要視する視野の狭さ 3.客観的には史料に書いていないことまで、「自分の結論」に合わせて「読み解いて」   しまう批判力(判断力)の欠如(多分この著者は無意識にやっていると思う) そのため、内容的には従来の「陰謀説」をなぞっているだけの本になってしまっている。 しかも学術書の形態をまねて書いてあるので、読み物として面白おかしく読める本にも なっておらず、書籍としては星ゼロにされてもおかしくない。 とはいえ(意外性はないが)一応目新しい史料を発掘した著者の努力は買いたいし、 巻末に集められたそれらの史料も、興味深いといえなくもない。 故にこのような評価になりました。
アメリカ政府が認めなくとも、真実は真実…
 真珠湾攻撃が米国中枢の策謀であるとの噂は当初から存在した。  だが本書は、単なる噂話ではく、多くの公文書に基づいて実証しようとした点が素晴らしい。しかも公文書の出典、番号までもが明示されているから、アメリカ国民なら誰でもそれを確認することができる。  しかし、コトがコトだけに、アメリカ政府が認めることは永久に無い。よって日本政府も公式には触れることは無い。そのために、これだけの資料をもって論じても、トンデモ本扱いされるという哀しい宿命を背負った本である。  木だけを見ずに、森を観る能力が必要な本である。  最近でも、イラクに大量破壊兵器はなかった、フセインとアルカイダとも無関係、女性兵士救出は軍部の自作自演だった、などが明らかになっている。湾岸戦争では、石油に塗れる水鳥の写真や、クウェート皇女襲撃もヤラセが判明しているし、ベトナム戦争の発端となったトンキン湾事件も最初に攻撃を仕掛けたのはアメリカ側であったことが公文書で明らかになっている。私事だが20年程前、親友の商社マンがリビアに赴任していた際、彼は小高い丘の上から、米艦隊とリビア艦艇の交戦を目撃した。最初に攻撃したのはアメリカ側なのに、日本の新聞にはリビア側が攻撃してきたので仕方なく応戦した、と報道された。  最期に、この本をトンデモ本扱いにする方々に申し上げたい。  些細な事実関係の誤りや日付の誤認を取りあげて、トンデモ本扱いするのはやめてほしい。
トンデモ本
この手のトンデモ本は陰謀だったという結論でなければ売れない。
陰謀だったという結論なら、どんなにお粗末な内容でも本は売れる。
それも、ショッキングな内容ほど本は売れる。
だからトンデモ本が後を絶たない。ほんと愚かしきことである。
アポロの月面着陸はでっち上げだったなんてトンデモネタもあるが、
こっちはもう一度着陸すれば決着がつくだろう。だが真珠湾のほうは
100年たってもネタのままでしょうね。
陰謀論 忘れた頃にやってくる
たしか十数年前、『真珠湾の裏切り』という陰謀諭が(同じ出版社から)出ている。帯には「歴史を覆す衝撃の内容」などとあったと記憶しているが、出た当初は評判になったものの、いつしかブームは沈静化した。「歴史」は覆されなかったのだ。
こういう陰謀論は、周期的に出され、評判になり、そして忘れ去られていくものである。
この本の内容など、まともに相手にするまでもなかろう。もしも真実だとしたら、最終的には時間が決めるものだろう。
つまり今日ではほとんど忘れられたこの本は、人騒がせなただの「トンデモ本」だったに過ぎない。

ともかく気になったのは、こういう本に飛びつく知識人の面々だろう。著名大学教授から作家、ニュースキャスターが絶賛していたが、彼らのなかには「南京大虐殺はインチキ、日本を貶める陰謀」と主張している人もいたはずだが、本書にひっかかるような人がどうしてそんなことを言えるのか?
結局のところ、真珠湾陰謀論にしたところで、南京大虐殺と同レベルの「怪しさ」が漂っていると言っても良いだろう。


生きている兵隊 (中公文庫)

[ 文庫 ]
生きている兵隊 (中公文庫)

・石川 達三
【中央公論新社】
発売日: 1999-07
参考価格: 600 円(税込み)
販売価格: 600 円(税込)
中古価格: 120円〜
( 通常24時間以内に発送 )
生きている兵隊 (中公文庫)
石川 達三
カスタマー平均評価:  5
いかにして兵士は狂気に染まるか
 戦中に書かれた作品であり、おそらく反戦とか反日とかは全く意識していなかったと思われる。人間として兵士をとらえる、その兵士の気持ちになってみる、そういう視点で書かれた作品ではないだろうか。そして真に迫りすぎた上、発禁になった。そういう本だ。  南京大虐殺関連で「大殺戮の痕跡は一片も見ておりません」という否定派としての言質がとられているが、その人がここまで描いていた、という点に注目すべきであろう。「大」虐殺ではないが、虐殺は描いているのである。よき夫であり父である心優しき人たちが、いとも簡単に非戦闘員の命を奪っていく。それはやはり狂気だ。いかにして兵士は狂気に染まっていったのか。その描写が真に迫る。  戦時下だなぁ、と思わせたのは、南京を落とした後、転戦していく兵士たちの士気が高いように描いている点。首都・南京を落とせばこの戦争に勝てる、故国に帰れる、だから兵士たちはがんばっていたはずだ。南京を落としても戦争が続くことに兵士たちは落胆していたはずである。士気が高いままであった、というのはウソだろう。著者は戦意の高揚をねらってこの本を書いたのである。  
伏せ字の箇所をしっかり読んで欲しい
 戦前に発禁を食らった大変有名な作品。是非、どこが伏せ字になっていたのかをじっくり読んで検討して頂きたい。ほとんど意味不明の作品になっていたことが改めて納得されるだろう。日中戦争の批判というよりも、戦場に借り出された兵士がいかに残虐な人間に変身してしまうのか、その恐ろしさを描いている作品のように思われる。
 しかし、文学作品の評価をするのに、イデオロギー的な観点から「参考になった」「ならない」とつけるのは、正当な評価ではないのではないか。内容を的確に紹介しているのに、「反日的だから」といって「参考にならない」という評価をつけるのは間違っていると思うのだが、いかがであろうか。
大殺戮の痕跡は一片も見ておりません。
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「私が南京に入ったのは入城式から二週間後です。大殺戮の痕跡は一片も見ておりません。何万の死体の処理はとても二、三週間では終わらないと思います。あの話は私は今も信じてはおりません」

石川達三 〜「『南京事件』日本人48人の証言」より
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兵士の視点から見た「支那事変」の実相があからさまに
「支那事変」とは何か?戦争において宗教はどうなるのか、人を生かすべき医学はどうなるのか、著者は切実に問うています。 この本は小説ということになっていますが、戦後明らかにされた事実がすでに書かれているなど、資料としても価値があります。たとえば、十六師団長が戦地で骨董品を収集していたこと、南京で日本軍が放火していたこと、捕虜は殺す方針であったことなどが書かれています。 戦場で荒廃してゆく兵士の心、中国人の受ける悲惨、日中戦争は決して美化できない すさまじいものであったことが伝わる力作です。


“グロースドイッチュランド”師団写真史―東部戦線におけるGD機甲擲弾兵師団1942‐1944

[ 単行本(ソフトカバー) ]
“グロースドイッチュランド”師団写真史―東部戦線におけるGD機甲擲弾兵師団1942‐1944

・富岡 吉勝 ・トーマス マックギール ・レミー スペツァーノ
【大日本絵画】
発売日: 1999-05
参考価格: 3,150 円(税込み)
販売価格: 3,150 円(税込)
中古価格: 2,500円〜
( 通常3〜5週間以内に発送 )
“グロースドイッチュランド”師団写真史―東部戦線におけるGD機甲擲弾兵師団1942‐1944 ※一部大型商品を除く
富岡 吉勝
トーマス マックギール
レミー スペツァーノ
カスタマー平均評価:  4.5
貴重な資料
元々ドイツ国防軍の象徴としてプロシア時代から歴史のある部隊の写真集。
第二次大戦前はベルリン警備大隊として生き返り、他の師団のように
出身地を名称につけることもない大エリート部隊でした。
この部隊は専用の宣伝部隊をもっており、この写真集はその宣伝部隊が
撮ったフィルムが無傷で見つかったことから作られています。

そういう訳でこの写真集に集められた写真はどれもきれいで見やすいものとなっています。
私が昔ドイツ戦車の模型を作ると、この部隊所属としていました。
そういう意味でお世話になった部隊の写真集、価格に見合った内容は保証します。
師団活動写真集!!
かなり詳細に活動記録(ショット)がなされています。
行軍・戦闘・戦車(戦闘車両含む)・負傷者救護・勲章授与式等々・・・
特に各車両の師団識別番号等が非常に鮮明記録されていますので、こちらの
調査資料に最適です。
また、各兵士の服装・装飾のショットも数多く貴重な資料となるでしょう。

ただ残念なのは、個人兵器類のショットが少ないのは惜しまれます。
でも、大型版写真集で写真点数が多く非常にリーズナブルです。
ドイツ国防軍のエリート師団!
”グロースドイッチュランド師団”(GD)は国防軍(陸軍)のなかでもエリート中のエリート師団だ。この写真集をみてもいかに重点的に装備がされているのが判る。 又、ラングカイト大佐をはじめ、数々の名指揮官を多く輩出していることも丁寧に書かれている。

この本は、単なる写真集でなく歴史書としても非常に価値のある一冊である。


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 更新日 2007年10月24日   ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク