|
[ 単行本 ]
|
歴史としての戦後日本〈上〉
【みすず書房】
発売日: 2002-01
参考価格: 3,045 円(税込み)
販売価格: 3,045 円(税込)
中古価格: 2,050円〜
( 通常24時間以内に発送 )
|
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ 単行本(ソフトカバー) ]
|
昭和の歴史〈10〉経済大国
・宮本 憲一
【小学館】
発売日: 1994-11
参考価格: 998 円(税込み)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 245円〜
|
・宮本 憲一
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ 文庫 ]
|
昭和史 七つの謎〈Part2〉 (講談社文庫)
・保阪 正康
【講談社】
発売日: 2005-02
参考価格: 630 円(税込み)
販売価格: 630 円(税込)
中古価格: 51円〜
( 通常24時間以内に発送 )
|
・保阪 正康
|
カスタマー平均評価: 4
やはり「謎」には多くの推理がある 「昭和史7つの謎」の続編である。
取り上げられた事柄も7話の田中角栄に関するもの以外は第2次世界大戦に関するものであり、前作と同様である。
しかし、事柄は同じでもちょっと異なる内容が含まれている。それは4.7話が著者による人物論的な内容となっている点である。著者には吉田茂の評伝作品もあるのにネタ切れだったのだろうか。とはいえ、田中角栄が自覚せざる社会主義者であるという著者の考え等頷けることも多い。
7つの謎の中で私が最も興味を持ったのが、1話「東条英機に利用されたゾルゲ事件である」。ゾルゲに関する書籍は結構読んでいたのだがこのような説を見たことはなかった。いいところをついた説のような気がした。
前作もそうだが、本書も一編あたり約30ページと短い。よって、話を構成する事件については深く掘り下げられていない。しかし、これが本書の難点になっているとは言えないのも前作と同様である。事件を知らない人は本書をその事件が詳しく書かれた作品を読むきっかけにすれば良いし、事件を知っている人は著者の説についてよく考えるにはこのページ数がちょうどよいと思えるからだ。
「謎」に対しては様々な推理がある。一つの資料に対する解釈も一つではない場合もあるだろう。前作もそうであったが、本作においても著者の「推理」にうなずけることが多くあったと思う。
「臨時ニュースを申し上げます」 昭和の事件のなかで、作者が謎と感じている7つの事柄について、調べたことと作者の推察を書いた本です。
どれも興味深い内容で面白かったです。
とくに大本営発表ははじめのころは正しく客観的な内容を報道していたのに、負けてくるとだんだん虚構が混じりはじめていく様子。
しかも、その虚構の上に戦争の作戦を立てたという事実には驚かされました。
また、吉田ドクトリンが10年くらいの予定で構想されたのに、現在もなお続けられているという話も興味深かったです。
前作ほどのインパクトはなかった 「昭和史七つの謎」の続編。
今回は扱ったテーマが前回ほどセンセーショナルでないせいか、読んでいてもインパクトに欠けるように思いました。
ただ第4話の「吉田茂が描いた国家像とは?」と第7話「田中角栄は自覚せざる社会主義者か」は興味を持って、面白く読めました。
ゾルゲ事件の新しい位置づけが新鮮 7つの話のうち、「東條英機に利用されたゾルゲ事件」の章を読みたいがために購入した。ゾルゲ逮捕の日こそ、第三次近衛内閣が崩壊し、代わって東條内閣が誕生した日である。ゾルゲ事件自体は国際的にはスパイ事件なのだが、国内的には東條軍事政権実現の政治クーデターに巧妙に利用されたのではないかという新しい視点が提示されている。「明かされる大本営発表の歪みと嘘」の章では、大本営発表の実態を通じて、海軍と陸軍がいかに共同歩調をとらずに大東亜戦争を遂行してきたのかが改めて思い知らされる。日米の生産力格差に次いで、敗戦の大きな一因ではなかったか・・。などなど、なかなか興味深く読めました。
著者の解釈を、読み手がどう受け止めるか 歴史とは過去の探求である。時の経過と共にその証拠は少なくなっていく。こうした資料の限界の中で史実を解明していく姿勢に圧倒されて、作品の世界に入り込んでいく。『東條英機とゾルゲ事件』の章は、権力者が陥る心理的疲弊について。 『大本営発表』の章は、戦況と共に内容が歪んでいく様が見事に描かれている。 『吉田茂』の章は、人生観、歴史観というものの大切さを痛感する。『A級戦犯復権』の章は、個人的には物足りなさを感じたが、「アメリカの影」の項は興味を抱いた。この項は『田中角栄』の章にも通じる内容といえる。 『宮中祭祀』の章はこれが全てではないだろうが、僕らの知らないことが、こうして紹介されている意義を強く感じる。 これら内容には当然、賛否両論あるはずだ。過去の探求であるだけに、資料をどう読むか、そしてどう解釈するかは、その人の歴史観や認識方法で変わる。そのことに僕ら読者は注意を払わなくてはならない。
|
|
[ 単行本 ]
|
60年代「燃える東京」を歩く
・ビートたけし ・須藤 靖貴 ・日高 恒太朗 ・山崎 マキコ
【JTBパブリッシング】
発売日: 2005-04
参考価格: 1,575 円(税込み)
販売価格: 1,575 円(税込)
中古価格: 159円〜
( 通常24時間以内に発送 )
|
・ビートたけし ・須藤 靖貴 ・日高 恒太朗 ・山崎 マキコ
|
カスタマー平均評価: 4
熱かった時代の遺産お散歩コース まだ生まれていなかった自分でも、60年安保闘争からアングラまで時代の雰囲気を感じることが出来るお散歩コースが載っている。ひとつのテーマにつき半分以上はその事件なり出来事の発端から終結まで説明してあり、ゆかりの地のコースが選んである。かなりの距離を歩くコースもあるし、実際歩くのは?と思うところもあるけれど、「立ち寄りスポット」のコーナーに1コースにつき4カ所くらい食事処や面白そうな店が載っているので行ってみようかなと思わせる。大きめの白黒写真が恰好良くて、時代の雰囲気をつかみやすい。
ビートたけしが書いてるところは面白いのに10ページしか載っていないので残念だった。
|
|
[ 文庫 ]
|
戦後 歴史の真実 (扶桑社文庫)
・前野 徹
【扶桑社】
発売日: 2002-06
参考価格: 630 円(税込み)
販売価格: 630 円(税込)
中古価格: 95円〜
( 通常24時間以内に発送 )
|
・前野 徹
|
カスタマー平均評価: 4.5
日本人必読 「アメリカが原爆を落とさなかったら日本が原爆の研究を終えていた」「ポツダム宣言への回答を保留していた天皇は国民でなく自分の権威を守ることに固執していた」「日本は最後まで決死の覚悟だった」。毎日のように米国のTVプログラムで流されるメッセージです。いずれも有料番組に加入しなくても観れる番組です。真実は何かを判断するのは至難の技ですが、愛する日本の国益を守るのは日本人の使命です。そのための一助となる本です。 アメリカや中国のはったり・勢い・プレゼンテーションのうまさにだまされて日本はこのまま退化していくのでしょうか。
とある歴史観 著者は、韓国併合、満州事変、日中戦争(日支事変)での日本の侵略行為は認めながらも、米国の脅威により已む無く大東亜戦争を行ったと主張する。しかも東京裁判は無効で、日本の侵略戦争を正当化しようとするのだが、何か論理構成が苦しく感じる。「歴史の真実」といいながらも、ある種偏った著者の歴史観に過ぎない。また、米国介入による戦後教育により日本人の自由主義・個人主義が今日の退廃を招いたと述べているが、確かに利己的でわがままな若い世代の育成に助長した面もあるかも知れないが、残虐で凄惨な事件はわが国に留まらず世界各国で発生してしまっている。著者が言うように全て米国が悪いのか。問題は学校教育や近隣社会といったコミュニティとの関りをうまくできない子供を甘やかしている元凶は親にあると思う。
日本人としての自分に自信が持てるようになった 日本を離れていろいろな疑問を持つようになりました。 こんなに経済的に富める国になったのに、私たちの生活に余裕がないのはなぜか。なぜ戦後60年経ってもアメリカ離れができないのか。なぜ外国人の前で自国を卑下してしまうのか。他国の学生たちは各国独特の音楽や舞踊などを外国人に披露できるのが普通なのに、それができる日本人が少ないのはなぜか― この本を読んで長年の謎が解け、日本人としても自信が持てるようになりました。 また、私は常々日本人は外国人に嫌われていると思い続けてきました。しかし、それは本当に嫌われているというよりも、自分自信が日本人に対して否定的なイメージを持っていたためだと気がつきました。 間違いなく日本人必読の書です。著者に感謝します。
自己の歴史観を再考させる意味で☆5つ 確かに昔の日本=軍国主義とだけ位置付けるのは間違っていると思います。 そこから考えを変えるキッカケにはこの本はなってくれると思います。あのような状況であれば、大小問わずどこの国でもそうした行動に出てしまうのは理解できます。 まあでも筆者の反米・親中なところは省いて読みましょう。彼の先入観がだいぶ入っています。
日本人全員が絶対に読むべき本 どうして日本がとんでもなく堕落した国に成り下がってしまったか、どうすれば日本が生き残れるかを明確に示した本である。
|
|
[ 単行本 ]
|
日本の戦後〈上〉私たちは間違っていたか
・田原 総一朗
【講談社】
発売日: 2003-09
参考価格: 1,890 円(税込み)
販売価格: 1,890 円(税込)
中古価格: 97円〜
( 通常24時間以内に発送 )
|
・田原 総一朗
|
カスタマー平均評価: 4.5
公平に書く努力 いわゆる戦後民主主義の否定、という趣旨の発言を発するのは、主に、保守陣営である。保守系政権が戦後民主主義をリードしてきたにもかかわらず、である。「占領軍による押し付け憲法が、日本国、日本人の精神をだめにした」「日本人を骨抜きにするという占領軍の目的が、今、実を結んだ」等。 田原氏は、それらの主張は、戦後の日本人を「誤解」している、という。そして、柔軟性ある現実主義、という観点から、戦後自民党政権を検証する。たとえば、高坂正堯の吉田茂論を正当に評価し、佐藤栄作を「護憲路線」を打ち出した政治家、ととらえる。また、社会党や全共闘についても、全否定をするのではなく、その魅力と限界の双方に、目が行き届いている。 この田原氏の論すべてが、歴史学的に正確なのかどうか、は、よくわからない。しかし、公平に書かれている、少なくとも、できる限り恣意や主観や断定を排除しようとしている。力作だ。
日本の戦後はどのように形成したか 1945年8月15日の日本敗戦でアメリカを中心とする連合国軍に占領された日本は民主主義の原則とともに新しく生まれ変わった。1952年の独立以後、1960年には安保闘争が起こり、高度経済成長をひた走り、二度のオイルショックを乗り越えてバブルが崩壊し、10年以上続く不況の波に揉まれている。日本の戦後の出発点となった敗戦や、その後の幣原・吉田・岸・池田・佐藤・田中内閣を振り返り、現代の日本を振り返る必要性に迫られている。
日本の戦後 私たちは間違っていたのか 上 歴史事象を田原氏の政治的生活を織り交ぜながら書き進められている。分かりやすい言葉と文体で進められている。或る者が知っていて田原氏が知らなかったことも中にある。評論家としての一面と実生活の面での政治が微妙に落差がありお もしろい。六十年時代の日本の政治的環境と昭和の後半の様相と世紀末的な過去の総括的書として興味がわいた。戦後期の左派の様子と保守の攻防の様子を吉田茂、岸信介、池田勇人、との政治、社会党の今日まで至る経緯が述べられている。戦後よく言われたのは日本の「社会党」の保守派への傾斜は昭和二十年代のジャーナリストがすでに書物にし明らかにしていた。これをベースに読むと戦後左派、とくに社会党の政治的体質がわかる。田原氏のこの書は現代史の読み物として面白くかつ現代の三十代以前の人には是非読んでもらいたい
|
|
[ 文庫 ]
|
平成お徒歩日記 (新潮文庫)
・宮部 みゆき
【新潮社】
発売日: 2000-12
参考価格: 500 円(税込み)
販売価格: 500 円(税込)
( 通常24時間以内に発送 )
|
・宮部 みゆき
|
カスタマー平均評価: 4
魔をたずねて 作者の人柄がにじみ出ている旅行記です。東京の街を普段とは、違った視点で、再発見できるかもしれません。東京の下町で育った著者ならではの感性かもしれません。現代人が失いつつある、'魔'の感覚など、単なる旅行記ではなく、文明批評になっているところも興味深く読めます。
宮部みゆきの意外な作品! 時代物作家、宮部みゆきが江戸時代のコンセプトに従って平成の世を徒歩で歩きまくる!という企画の本です。忠臣蔵の吉良を討ち取った帰り道や罪人が引き回しになった道をたどるなど、企画自体もかなり面白いです。 企画の中にコラムのように時代考証が(うんちくですね)入っているんですが、この書き方が見事というか、押し付けがましくなくてとても好感がもてますし、非常に興味がわいてきます。オススメは流人を扱った八丈島の章。八丈島なんて三原山火山くらいしか知らなかったけれど、歴史に満ち満ちた島だったんですね。 読むのにそれほど時間もかからないし、梅雨時のお部屋でのすごし方にオススメの一冊です。
晴れた日には歩いてみよう ミステリー作家として、歴史小説家、それからSF小説の顔を持つ宮部みゆきの異色のエッセイ。 突拍子もない企画、面白い文章で先にあげた作家とは違った一面を見せてくれるのは、ファンとにとってうれしい限り。 週刊新潮で半年周期で連載されていたものをまとめて1冊の本になるまで企画が続いたのは、それを待ち望む愛読者がいた証拠でもある。 晴れた日には思わず隊を組んで「お徒歩」してみたくなる、楽しい作品だった。
なるほどこういう散歩の仕方もあるのか! 私は実は散歩好きです。 たぶん、本篇の主人公ミヤベさんと同じくらいです。 でも町にテーマを置いて歩いている私にとって、この本はとっても気軽なガイドブックになりました。 普段は気づかない町に息づく歴史に目を向けながら歩くのも楽しいに違いありません。今年、八丈に行きましたが、この本に書いてあるようなことは露ほども頭に浮かんでいませんでした。 また行かなくちゃ。 そしてところどころに垣間見えるミヤベさんの人柄が私をさらに彼女のファンにさせるのでした。
今回の登場人物はミヤベ この本の主人公は『ミヤベ』である。断じて宮部みゆきではない。宮部はいかにも、自分の体験をもとに江戸東京の小旅日記を書いているかのように見せかけているが、実はいくらばかりかの事実をもとにある作家とある編集者、写真家との珍道中を描いているに過ぎない。よって、旅のガイドブックとしては恐ろしく不完全ではあるが、一応最後まで読ませてしまう。実在宮部の人となりが分かったような気になるからだ。しかし、中島みゆきがラジオのパーソナリティになると豹変するのと同じく、この本のミヤベはもちろん実在宮部みゆきが作った数あるキャラクターの中のほんの一人に過ぎないのである。
|
|
[ 単行本(ソフトカバー) ]
|
昭和の歴史〈8〉占領と民主主義
・神田 文人
【小学館】
発売日: 1994-09
参考価格: 998 円(税込み)
販売価格: 998 円(税込)
中古価格: 740円〜
( 通常3〜5週間以内に発送 )
|
・神田 文人
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ 単行本(ソフトカバー) ]
|
北条一族―平成13年NHK大河ドラマ
・北条氏研究会
【新人物往来社】
発売日: 2001-01
参考価格: 1,890 円(税込み)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 700円〜
|
・北条氏研究会
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ − ]
|
侍従長の遺言―昭和天皇との50年
・岩井 克己 ・徳川 義寛
【朝日新聞社】
発売日: 1997-01
参考価格: 1,890 円(税込み)
販売価格: 1,890 円(税込)
中古価格: 998円〜
( 通常24時間以内に発送 )
|
・岩井 克己 ・徳川 義寛
|
カスタマー平均評価: 4
側近の見た昭和天皇 本当のところは知りえないが(決して表には出されないのであろうが)、「侍従長」は、天皇陛下の側近として、時には、愚痴も聞いたろうし、お怒りになっている姿も見たのではないかと推察する。陛下とて人間として感情の起伏はあった労使、それを公に出さないように、日常生活でも一切表に出さなかったとは思われない。
したがって、「侍従長」の立場は、「生の」天皇陛下を最も良く知りうる立場に会ったと思われる。
若き日から、軍部の台頭、戦争、敗戦、人間天皇の誕生という苦悩と困惑の日々の天皇陛下の日常が克明にかかれているかと思ったが、残念ながら、「侍従長」は、天皇陛下と同様に「自制」され「守秘義務」を守った。しかし、オブラートがかかってはいるものの、「生の」天皇陛下の日常は垣間見える。
全てを知ることは、妥当ではないのだろう。
読者も「自制」が必要なのかもしれない。
昭和天皇誕生日に
|
|