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[ 文庫 ]
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不逞者
・宮崎 学
【幻冬舎】
発売日: 1999-04
参考価格: 680 円(税込み)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1円〜
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・宮崎 学
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カスタマー平均評価: 3.5
はやく借りた金返せよ。 一人が 宮崎氏も世話になったこともある 朝鮮総連とは敵対関係にある右翼団体の創始者の万年東一サン そしてもう一人が 戦前から 戦後にかけての
今の 朝鮮総連の前身の指導者の1人 金天海
この2人の評伝ですが。
評価はともかく まとまったものが あまりないので その価値はありますが
さーて 今の 宮崎さんをみていると こーら 宮崎
イヌになったり キツネになったり していないで
はやく 借りた金 かえせよ
と 万年さんに言われることでしょう
在日アウトローヒーローを紹介 「突破者」で小説より希な半生記を上梓した宮崎氏のアウトロー評伝。レビュアーも名前は知らなかった「愚連隊の神様」万年東一と「在日の星」(反政府運動指導者)金天海の評伝である。両人とも日本の戦後史の表舞台では評価、批評される事もほとんどなかった人物であろう。興味深かったのは万年氏が戦後の警察による統治社会が確立するまで、警察のかわりにいざかい・抗争を調停していた事、またお金を貸すことに対して全く見かえりも返済の約束も要求しなかったという事だ。幻冬舎の出版企画、特にアウトローものの発掘と育成には社長の辣腕の一端を感じる。
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[ 文庫 ]
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流転の王妃の昭和史 (新朝文庫)
・愛新覚羅 浩
【新潮社】
発売日: 1992-03
参考価格: 500 円(税込み)
販売価格: 500 円(税込)
中古価格: 1円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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・愛新覚羅 浩
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カスタマー平均評価: 4.5
時代に翻弄された流転の人生 関東軍の策略により、満州国皇帝の弟と政略結婚した浩さんの波乱万丈の半生が
綴られた自伝。平和な世の中に平々凡々と暮らしているわが身には計り知れない
辛酸を舐めてきた浩さんから発せられる言葉は、どんな小説の主人公よりも
重い響きを持つように感じた。
家族や友人もいない全くの異郷の地、満州に渡った彼女の心細さはいかほどだっただろう。
そして、戦後の逃避行の日々、夫の安否不詳、収容所送り、最愛の長女の死、
長い月日を経てようやくめぐってきた夫との再会の果てに待っていた文革の嵐。
この自伝を読んでいると、日中二つの国家の狭間で翻弄され続けた中国の残留孤児を
扱った山崎豊子氏の小説『大地の子』を思い出す。
浩さんも日本人であり、傀儡皇帝の弟妃であるために中国で大変な逆風と迫害に
耐えてこられたのだが、もっと貧しい身分の日本人孤児のたどった運命はさらに悲惨
なものだった。
戦後まもない中国は、日本人にとっては大変苦しい逆風・迫害の時代だった。
しかし、浩さんの自伝にも出てくるように、少数派でも、なかには日本人に救いの手
を差し伸べたり、国籍にとらわれず一人の人間として扱ってくれる中国人たちも
いたということは特筆すべきことかもしれない。
また、満州国宮廷での生活の様子や当時の日中相互の権力関係に興味が
おありの方は、最後の皇帝「溥儀」や后の自伝なども合わせて読むと、その
当時の時代背景がもっと際立って、見えてくるのではないかと思う。
流転の人生 8月になると何十年前のことだが戦争と運命について思うところがある。今の世にあって本当に良いときに生まれたと実感できるのは、こういう本を読んだときである、名家に生まれ何不自由ない生活のお嬢さんが異国で傀儡の王妃としての生活。そして、戦争末期の逃亡記。
まさによくぞ生き延びたというか運の強い人でもあるのだろう。
ただ、下世話な話であるが、皇帝の傅傑さんには4人の妾がいた。
浩さんの旦那にはそのようなことはなかったのであろうか。
第一婦人からした当時のこの風潮にあっての機微のようなものを
知りたいのだが。
・・・けっして失われない品の良さ この手の自叙伝には作り話や自身の好都合の様な本が多いが、本当に浩さんのお幾つになられても、どんな状況下でも失われない素直さ、品の良さが出ている様に感じます。戦時下の略奪、強姦・・等々の話、娘さんの不幸な話が出てくるにも関わらず。
考えてみるに付け、政略結婚にも関わらず、溥傑さん、浩さんのお二人の愛が育まれた訳で、そういうお二人の御人柄を感じながら読むのが良い様な気がします。
お嬢様の目線の強さ 愛新覚羅浩さんの自叙伝。映画化もドラマ化もされています。 政略結婚で結ばれた溥傑さんと愛し合い、強い絆で結ばれた浩さん。満州国の消滅で中国大陸を逃げ回ることになりますが、そのあたりをお嬢様育ちの浩さんが結構シニカルな引いた目線で描写しているところが一番の見所。見たくないものも見ざるを得ず、書かずにいられない、というような迫力に満ちています。ところが無事に日本に着いた後は、浩さん自体が落ち着いてしまったのか、いきなりトーンダウン。長女の方の心中事件とか次女の方が中国で生活したがらないところとか、歴史と過酷な運命、国家と個人などを結構突き放して見られる浩さんが自分自身と家族に関しては、同じ切れ味の目線を向けられていないように感じました。ちょっと残念。
夫婦の愛情の深さに、涙が止まりませんでした。 旧満州国皇弟と政略結婚で嫁ぎながらも、夫婦間の愛情を貫いていく二人の生き方に感動しました。中国と友好交流をしている関係で、中国をよく訪問します。今の中国でも、愛新覚羅家は一目置かれる文人家系なのですが、その背景を知りたくて読んでみました。政略結婚といわれながら、暖かい家庭を作っていく二人。終戦直後の中国国内の混乱期、血統を隠しながら帰国。かつて映画やテレビでも拝見しましたが、娘慧生さんの事件などは、母としての気持ちを察しながら読むことができました。天城山中での心中の真相も、浩さんが語る事実から追っていくと、本当にお気の毒な気がします。夫・溥傑さんとの再会では、涙が止まりませんでした。沈着冷静な溥傑さんの生き様を通して、周恩来先生が配慮された理由や、国内で尊敬されている愛新覚羅家の格を感じることができました。現在でも、愛新覚羅家の方々は、文化活動などで大きく貢献されています。これは、夫婦の昭和史というよりは、中日両国の歴史を綴った貴重な書です。
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[ 単行本 ]
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ユングと共時性 (ユング心理学選書)
・イラ プロゴフ
【創元社】
発売日: 1987-08
参考価格: 2,625 円(税込み)
販売価格: 2,625 円(税込)
中古価格: 910円〜
( 通常4〜5日以内に発送 )
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・イラ プロゴフ
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カスタマー平均評価: 2
ユングについての本にしては退屈 共時性についての本は、ユングのほかの分野、たとえば
「夢分析」なんかについての本よりも難しいものが多いとは
思っていましたが、それにしてもよみづらく、退屈して
しまいました。
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[ 単行本 ]
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王道楽土の戦争 戦後60年篇 (NHKブックス)
・吉田 司
【日本放送出版協会】
発売日: 2005-11
参考価格: 1,218 円(税込み)
販売価格: 1,218 円(税込)
中古価格: 400円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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・吉田 司
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カスタマー平均評価: 4
日本列島をかけめぐる恐怖伝説の行く末(後篇) 満州は過去のものではない。本書は戦前・戦中篇と戦後60年篇の二巻本の後篇である。
戦後60年は皆殺し兵器である原爆投下から始まる。ここで日本の軍事帝国への道は完全に消滅した。その後は経済帝国への道をまっしぐらに突き進んできた。
戦後の経済帝国のモデルは満州にあったというのが著者の認識である。その底にあるのは島の住人に特有の恐怖伝説である。この恐怖伝説が島の住人の意識を牽引しているのである。
崩壊した満州の虚像をこの列島に適用することは愚かなことなのだが。しかし、かつては虚像であったものを実像として追求しているのが戦後60年ではなかったか。
待っているのはまたもや大崩壊。希望はないのだろうか。
そんなことはない。著者はしっかりと希望を用意してくれている。芸能についての造詣を随所に取り入れた本書は読み物としても楽しめる。
前篇の戦前・戦中篇と合わせて読まれることをおすすめしたい。
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[ 単行本 ]
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昭和史―松本清張と私 大正末期~二・二六事件
・渡部 昇一
【ビジネス社】
発売日: 2005-12
参考価格: 1,785 円(税込み)
販売価格: 1,785 円(税込)
中古価格: 500円〜
( 通常3〜5週間以内に発送 )
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・渡部 昇一
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カスタマー平均評価: 4
面白い取り合わせ。 松本清張さんと言えば、少なくとも戦後史については、「謀略説史観」とも言うべき得意な解釈をされた方であるから、その後の、「資料に基づいて正しく昭和を見よう」とするこの著者たちの姿勢とは、微妙にずれがある。
本書では、大正末期から、2・26事件までに限られているので、極端な対立はないものの、面白い取り合わせであると思った。同じ取り合わせで戦後史についても書いてほしいと思う。
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[ 単行本 ]
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日本領サイパン島の一万日
・野村 進
【岩波書店】
発売日: 2005-08-05
参考価格: 2,100 円(税込み)
販売価格: 2,100 円(税込)
中古価格: 1,180円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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・野村 進
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カスタマー平均評価: 5
軍拡論者に読んでもらいたい サイパンといえば、かつては玉砕の島といった印象がつよく、軽々に訪ねたり、語ったりしてはいけないものと、高校時代までの私は考えていました。
そしてそれは当時の多くの日本人の気持ちだったとも思います。
ところが70年代の後半からグァムに続いて、日本の手近な観光地としての開発が進むにつれ、お気楽なレジャー的話題ばかりが流通されるようになったような気がします。
もちろん日本人にとってのですが、サイパンの明るい側面も、悲惨な側面も、この本には描かれています。
悲惨な面では、とくに第9章の戦争の描写が圧巻。
軍拡を主張される方々には、ぜひ、この本を読んでいただいた後で、ご自説を再検証していただきたいと感じました。
沖縄からの移民に加え、山形からの移民が多かったというのも、この本で初めて知りました。
とくに山形の方は、ぜひ、ご一読を。
久々に大きく深い感動を覚えたノンフィクションの大傑作です。
サイパン島に関する本では最高 サイパン島に関する本と言えばこれまで戦争の悲惨さに関するものばかりであったが、この本は島の発展から喪失までを描き切った見事な傑作である。民間人の30年間の島の生活がよくわかる。よくここまで調べて書き上げたものだと思う。サイパンに関して自分が今まで求めていたピッタリの本である。400ページに及ぶ大作であるが2日間で読み切ってしまった。久し振りに面白い本に出くわしった。 それにしてもあそこまで発展していた島を失ったのはかえすがえすも残念である。
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[ 文庫 ]
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日本国憲法誕生記―シリーズ戦後史の証言・占領と講和〈4〉 (中公文庫)
・佐藤 達夫
【中央公論新社】
発売日: 1999-04
参考価格: 760 円(税込み)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,400円〜
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・佐藤 達夫
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カスタマー平均評価: 4
読み物としても推薦 興味の無い人にもオススメしたい一冊。(啓蒙的な意味ではなく) 本書は、日本の側で憲法制定過程に関わった佐藤達夫氏による詳細な回想録であり日本国憲法の成立過程がいかに特殊――というより、ハチャメチャという他ない状況下の中で行われたかを詳細に綴っている。文体も極めて読みやすく、読みながら「おいコラ、それマジか!」とツッこみを入れられずにはいられないような驚愕の事実が次々と記される。 戦後日本史の重要資料としてのみならず、純粋に読み物として破天荒に面白い。いや、本当に、政治とかにまったく興味のなさそうなオネーチャン相手のネタとしても通じるぐらいの内容で、まさしく「事実は小説より奇なり」を地でいっている。 ただし、憲法制定過程をもっと包括的に知りたいという人には、本書と併せて、西修『日本国憲法はこうして生まれた』などを読んでみることをおすすめする。本書はあくまで、日本の法制局の当事者からの記録であるため、野党や民間の憲法案に対する記述や、極東委員会、そして何よりもGHQ民生局の動きに関する記述が極めて少ない。そちらも読むと、より楽しめるだろう。
先人は偉かったと言うべきか 実際に日本国憲法制定に携わった,法制局部長でもある筆者による回想録. 現行憲法成立過程を扱った書は数あれど,現場に携わった者の観点からの記録であるという点で,本書の重要性が分かるだろう.戦後日本史最重要資料の一つと言える. 憲法成立過程の概要を知るための読み物として考えても,類書と比較して,筆者の文体は,いい意味で堅苦しいところがなく,非常に読みやすい. 一読して思うのは,本書の後書きにもあるように,現行憲法制定過程が,いかに異常な状況であったか,ということである.その「異常な状況」を肯定するか否定するかは,読者個々人の評価の問題だろう.後世の評価を待ちたい. 個人的には,肯定するにしろ否定するにしろ,極限状況にも関わらず奮闘した先人の苦労には,思!!いを致すべきであると思う.
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二・二六事件―「昭和維新」の思想と行動 (中公新書)
・高橋 正衛
【中央公論社】
発売日: 1994-02
参考価格: 819 円(税込み)
販売価格: 819 円(税込)
中古価格: 125円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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・高橋 正衛
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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ニッポン日記 (ちくま学芸文庫)
・マーク ゲイン
【筑摩書房】
発売日: 1998-07
参考価格: 1,575 円(税込み)
販売価格: 1,575 円(税込)
( 通常24時間以内に発送 )
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・マーク ゲイン
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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昭和史探索〈1〉一九二六‐四五 (ちくま文庫)
・半藤 一利
【筑摩書房】
発売日: 2006-12
参考価格: 798 円(税込み)
販売価格: 798 円(税込)
中古価格: 343円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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・半藤 一利
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カスタマー平均評価: 0
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