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[ 単行本 ]
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“歴史”はいかに語られるか―1930年代「国民の物語」批判 (NHKブックス)
・成田 龍一
【日本放送出版協会】
発売日: 2001-04
参考価格: 1,071 円(税込み)
販売価格: 1,071 円(税込)
中古価格: 535円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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・成田 龍一
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本(ソフトカバー) ]
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新女性を生きよ―日本の植民地と朝鮮戦争を生きた二代の女の物語 教科書に書かれなかった戦争・らいぶ
・朴 婉緒
【梨の木舎】
発売日: 1999-11
参考価格: 2,100 円(税込み)
販売価格: 2,100 円(税込)
中古価格: 3,300円〜
( 通常4〜5日以内に発送 )
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・朴 婉緒
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カスタマー平均評価: 0
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[ 新書 ]
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誰も「戦後」を覚えていない (文春新書)
・鴨下 信一
【文藝春秋】
発売日: 2005-10-20
参考価格: 756 円(税込み)
販売価格: 756 円(税込)
中古価格: 119円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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・鴨下 信一
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カスタマー平均評価: 4
それでもまだ話しづらいこと 本書では疎開について触れていない。その理由はあとがきで明らかにされているが、著者にとっての疎開生活が、一生の中で最も幸福な一年と言えるものだったためである。この幸せな疎開生活については、恥ずかしく申し訳ない感じがして同窓会でも話せなかったとのことである。
本書を読んで一番引っかかったのは、この部分である。
忘れるべきでない記憶 人は誰も忘れたいどん底状態の記憶がある。しかもそのどん底が自分の努力でないことで
脱出できて大成功をおさめたらなおさらなかったことにしたいだろう。
ここでいう戦後とは日本にとってそんな時代。
当時の人にとっては当たり前すぎ、知らない人には想像もできない、そういう歴史は
残りにくいことを知っての執筆だろう。だから私には面白い記述が多い。
玉音放送は子供でもおおよその内容は理解できた、とか殺人的な買出し列車の様子は
当事者じゃないともう書けないだろう。
特に面白いのは美空ひばりを日本中がいじめてきたという記述。
彼女も考えてみれば早すぎた天才で死後名声を高めている不幸な人の一人という
意見は最初から彼女を見てきた人しか言えないだろう。
興味本位で読んでも十分に面白い内容が豊富な一冊。
現代日本の出発点 私は終戦後5年目の1950年生れ。戦争をくぐり抜けた老いたる親を亡くしつつある世代。本書を読んで、幼少の頃、まだ戦争体験が鮮やかだったであろう親(とくに母)から、断片的にではあるが生き生きと繰り返し聞かされていた話しが蘇った。
その母は昨年他界、父は脳梗塞を患いリハビリ中。母からもっともっと教訓を伝承してもらえなかったことを後悔すると同時に、残された父との残された時間の大事さを思った。
戦争によって日本はリセットされ、敵国との戦いが終わったあとの生活との闘いによって日本の復興がスタートした。敗戦によってそれまでの国が外国の手で構造改革され、その後の進路をアメリカに思いきり頼れたことをポジティブに、真摯に受け止めたいという気持ちにさせられた。
著者が放送ジャーナリズム出身であることが本書の迫力を増している。
知らなかった戦後の真実とは この本は、どんどん記憶が遠のきつつある戦後のあの一時期、歴史の教科書などにはあまり載っていない日々の生活が、テーマごとにとてもわかりやすく説明されている。
銭湯での盗み行為、殺人的に混んでいた電車や買出しの手入れ、間借りと食料の不平等、そこから発生した懐疑と憎悪、闇市、預金封鎖、シベリヤ抑留…。
著者は、「不公平」こそが敗戦直後の基調音だったと言う。戦死した人、生き残った人、シベリヤに抑留された人、帰国した人、戦犯になった人、ならなかった人、闇で儲けた人、儲けなかった人、飢えている人とたらふく食べている人…。いつの世にも不公平はあるだろうが、この激動の時期は特にそうだったことだろう。
玉音放送についての項も、とても興味深い。戦後を知らない世代は一読の価値がある。
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[ 単行本(ソフトカバー) ]
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わたしの昭和史〈1〉少年篇
・西尾 幹二
【新潮社】
発売日: 1998-08
参考価格: 1,365 円(税込み)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 30円〜
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・西尾 幹二
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カスタマー平均評価: 5
西尾少年の生きた時代 本書を「自叙伝」と銘打つことを避け、「日記でたどる個人物語」という謙虚な名付け方をしている。昭和10年生まれの著者の小・中学生時代に書かれた日記、作文など、大切に保存していたものに基づき、鮮明に、確かな眼で昭和史が活写されている。どのページを読んでも生き生きと戦中戦後の当時が浮かんできて、過去でありながら歴史的現在であるかのごとく思われる。ただ、ここでは著者の精神形成につながる二つの断章を抜き出すことに留めたい。
1.「子供は瞞されやすいというような話だろうか。わたしはそうは思わない。瞞した者もいなければ、瞞された者もいない。日本の国家全体がある「確信」のなかに生きていた。わたしは今でもそれを疑わない。過去はわたしの目に曇りなくくっきりと見える。日本人は宿命のなかを確然と生きていた。決してひるんではいなかった。死はわたしたちの目の前にあった。しかし不自由であったというのとは違う」(82?83ページ)
2.「つづけてわたしは民主主義は現代でこそ最上主義とされているが、後の時代にはどうなるか分かったものではない、という相対主義を述べている。終戦という「価値転換」を潜り抜けたわたしには、子供心にもいつも現代の不確かさへの自覚、政治的に確実なものなど何処にもないいう不安な予感があった」(286ページ)
単純に図式化すれば、1.戦中の「確信」→ 2.戦後の「不確かさ」に生きた西尾少年は、「不安の予感」があって、それをどう乗り越えていくかによって、爾後の日本のあり方への発言に通じる(雅)
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[ 単行本 ]
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昭和ニッポン〈第22巻〉漫才ブームと校内暴力激化―一億二千万人の映像 (講談社DVD BOOK)
・永 六輔 ・瀬戸内 寂聴 ・佐々木 毅 ・古川 隆久
【講談社】
発売日: 2005-05
参考価格: 3,000 円(税込み)
販売価格: 2,850 円(税込)
中古価格: 1,200円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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・永 六輔 ・瀬戸内 寂聴 ・佐々木 毅 ・古川 隆久
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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「日本株式会社」の昭和史―官僚支配の構造
・小林 英夫 ・米倉 誠一郎 ・岡崎 哲二 ・NHK取材班
【創元社】
発売日: 1995-06
参考価格: 1,890 円(税込み)
販売価格: 1,890 円(税込)
中古価格: 747円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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・小林 英夫 ・米倉 誠一郎 ・岡崎 哲二 ・NHK取材班
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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昭和精神史 戦後篇 (文春文庫)
・桶谷 秀昭
【文藝春秋】
発売日: 2003-10-11
参考価格: 910 円(税込み)
販売価格: 910 円(税込)
中古価格: 720円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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・桶谷 秀昭
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カスタマー平均評価: 4.5
到達点にして終着点 著者は前著『昭和精神史』について、どこかで「自分はこれを書くために生まれてきたのだ」と書いていたはずだが、ならばその続編たる本書は、著者の到達点であり、残念ながら終着点であろう。戦後という時代に対する憤懣が行間の到るところから吹き出るように強く感じられ、読んでいるのが辛くなる時もあった。しかし著者の真摯で誠実な姿勢は痛いほどよく分かる。三島由紀夫の死をもって「昭和」は終わったのだという認識は、それまで以上にその後の歳月が著者に苦痛の日々であったことを伝えて余りあるものがある。この大作を書き上げることで、著者は出すべきものを出し切ってしまったと思われる。これを書いて以降、保田與重郎の文章を換骨奪胎したような文章ばかり書いているのが気になるが、もう読書人の注目を集めるような傑作は書けないだろう。以て瞑すべし、の感がある。 それと、改めてやはり著者は年齢とともに「右」にシフトしてきた人だなと感じた。それは保田與重郎と昭和天皇を書く態度が、著者の若い頃とは全く異なっているからだ。今日の保田再評価に著者が果たした役割は小さくない(しかし絶対的に大きいとも言えない。保田本人の思想の永遠性こそ評価されるべきだ)が、若き日の著者はずいぶん保田と距離を置いていた。何よりも、生前の保田とおそらく会っていないのだろう。そのことが、本書にも少なからぬ影を落としていると思えて仕方ない。会わなかったことを、著者は強く後悔しているのではないだろうか。 著者が絶望し、沈黙したところで、本書を読んだ若い人がその沈黙を破り、今日の閉塞的状況を打破していく…その礎となることをこの大冊に期待したい。
昭和という時代は三島の自決で終焉した 十七章あるうちの十章までが占領下の時期を扱っている。 戦後日本の意識や言葉に垣間見える捩れを扱っている点では、江藤淳や福田恒存等多くが 扱ったテーマだが、本書の切り口については、著者自身があとがきでこう記している。 「戦後の趨勢を、そのものとして叙述することは私の意図ではない。精神史といふ私の考 へ方は、通常の歴史が人間の意識に実現された結果に重点を置くとすれば、実現されなか った内面を、実現された結果と同じ比重において描くといふ方法である。」 なんだかヘーゲル風だが著者が枯れた水脈を探りあてようとする手つきは、結果として非 常に晦渋なものになっている。時代を共有していない私のやうな者にはなおさらかもしれ ない。単なる言説史やその裏の心情といったものを跡付けるのとは少し違う。昭和初頭か ら連綿と水脈のように続く精神の系譜。著者はそれが昭和四十五年の三島自決で最後の 光芒をみたという。そして、そこで昭和は終ったのだと。 もう一点、保田與重郎に触れる時に著者の筆致は冴えるように感じる。 戦後は戦争賛美の文学者といふレッテルを張られ、文壇からも世間からも黙殺され続けた 保田。八十年代前半、高校生だった当時、新聞の片隅に小さく掲載された彼の訃報を今も 漠然と覚えている。彼の近親と居合わせる偶然がなければ、その記事はおろか保田の存在 すら知らずにいたかもしれない。同著者の『保田與重郎』も読まれたい。
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[ 単行本 ]
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近代日本総合年表―1853(嘉永6)‐2000(平成12)
【岩波書店】
発売日: 2001-11
参考価格: 11,550 円(税込み)
販売価格: 11,550 円(税込)
( 通常24時間以内に発送 )
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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望郷―日中歴史の波間に生きた清朝王女・川島廉子の生涯
・川島 尚子
【集英社】
発売日: 2002-10
参考価格: 2,520 円(税込み)
販売価格: 2,520 円(税込)
中古価格: 158円〜
( 通常3〜5週間以内に発送 )
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・川島 尚子
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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昭和の空白を読み解く〈昭和史 忘れ得ぬ証言者たち Part2〉 (講談社文庫)
・保阪 正康
【講談社】
発売日: 2006-08-12
参考価格: 660 円(税込み)
販売価格: 660 円(税込)
中古価格: 280円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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・保阪 正康
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カスタマー平均評価: 0
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