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昭和・平成

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昭和史 忘れ得ぬ証言者たち (講談社文庫)

[ 文庫 ]
昭和史 忘れ得ぬ証言者たち (講談社文庫)

・保阪 正康
【講談社】
発売日: 2004-12
参考価格: 940 円(税込み)
販売価格: 940 円(税込)
中古価格: 395円〜
( 通常24時間以内に発送 )
昭和史 忘れ得ぬ証言者たち (講談社文庫)
保阪 正康
カスタマー平均評価:  4.5
「昭和史」問題の重要と書のひとつ
 著者の専門領域である「昭和史」に付き、多くのインタビューに基づいた書物である。  ただ、彼の著作の「根拠」になる「証言者」の方に力点が置かれているので、どうしても、証言の統一性とか、表現や分析の一貫性は失われている。  ただ、原資料を論評するという作業も必要であると思う。  重要な資料であろう。
近衛文麿の痔
著者が実際に取材をしたのは30年間でほぼ3000人とのことだが、本書に収録されているのはその中の60数名に過ぎない。また、ひとり当たりに割かれているページ数が少ないので、物足りなさを感じる箇所が多々あるが、取材時の模様を通してその人物像は大まかに掴める。 私が本書を読んで一番印象に残ったのは、細川護貞が語った「近衛文麿の痔」である。彼がそれに苦しんでいなければ太平洋戦争が始まっていなかったのかもしれないと、「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら」的なヒストリカルイフに思いを至らせた次第である。
実にたくさんの人と会っているものだ
著者はよく4000人の話を聞いたと書いている。そのうちの63名の事蹟や考え方、著者の印象を記している。読む前までは、著者の得意な太平洋戦争中の人が中心かなと思っていたし、最初は元軍人が多かったが、実に色々な人と話をして来ているのだ。
変わったところでは、「東京行進曲」を唄った佐藤千夜子、日教組の槙枝元文、政治家の後藤田正晴、比較的若いところでは「お役所の掟」の宮本政於、ジャーナリストの田原総一朗までいる。
450ページほどの紙面に63名について記載するのだから、一人7ページ程度しか書けないのだが、その人物についてうまくまとめていると思う。そして結果的に昭和史を側面から理解する手助けとなっている。
歴史は様々な視点から見なければならないと思っているが、その手助けとなる一冊である。

戦後六〇年史 九つの闇 (講談社プラスアルファ文庫)

[ 文庫 ]
戦後六〇年史 九つの闇 (講談社プラスアルファ文庫)

・有森 隆 ・グループK
【講談社】
発売日: 2005-04
参考価格: 800 円(税込み)
販売価格: 800 円(税込)
中古価格: 44円〜
( 通常24時間以内に発送 )
戦後六〇年史 九つの闇 (講談社プラスアルファ文庫)
有森 隆
グループK
カスタマー平均評価:   0

家族内パラドックス (サイコブックス)

[ 単行本 ]
家族内パラドックス (サイコブックス)

・長谷川 啓三
【彩古書房】
発売日: 1987-10
参考価格: 1,260 円(税込み)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 4,380円〜
家族内パラドックス (サイコブックス)
長谷川 啓三
カスタマー平均評価:  5
MRI家族療法の最初の、最高の入門書
もし子どもが不登校になってしまったら・・・・
そんな問題に直面した時にまず知りたいのは、
『お子さんの真の性格は●●型なので、こんな風になってしまったのです。』
『遠い昔にお母様からの愛情を得られなかったためです』
そんな説明【だけ】されたとしても、私たちはそう易々と性格を変えることはできませんし、

過ぎ去った過去の出来事に至っては変えようがありません。
『じゃあ、どうすればいいか』―著者である長谷川氏の言う『HOW TO』がこの本には記載されています。
MRI家族療法の中心的概念である、「パラドックス」「構成主義」「拘束」についてが、事例をもとに体感的に理解できる良書だと思います。
1987年の段階でこの初が発刊されたことに驚きを覚えます。


木村伊兵衛昭和を写す〈1〉戦前と戦後 (ちくま文庫)

[ 文庫 ]
木村伊兵衛昭和を写す〈1〉戦前と戦後 (ちくま文庫)

・木村 伊兵衛
【筑摩書房】
発売日: 1995-05
参考価格: 882 円(税込み)
販売価格: 882 円(税込)
中古価格: 549円〜
( 通常4〜5日以内に発送 )
木村伊兵衛昭和を写す〈1〉戦前と戦後 (ちくま文庫)
木村 伊兵衛
カスタマー平均評価:   0

昭和天皇伝説―たった一人のたたかい (朝日文庫)

[ 文庫 ]
昭和天皇伝説―たった一人のたたかい (朝日文庫)

・松本 健一
【朝日新聞社】
発売日: 2006-12
参考価格: 525 円(税込み)
販売価格: 525 円(税込)
中古価格: 398円〜
( 通常2〜3日以内に発送 )
昭和天皇伝説―たった一人のたたかい (朝日文庫)
松本 健一
カスタマー平均評価:  3.5
昭和天皇と言う存在への一つの説、かな?
 昭和天皇は、昭和という動乱の時代を生き抜き、記録に残る中で天皇として最長の在位期間を全うしました。  皇室に対し、あるいは権威というものに対して、無関心あるいは無知な日本人をのぞくと、多くの日本人にとってこれほどさまざまな意味で影響のある人はいないでしょうね。  この人物に関して、その生涯と考え方を、秩父宮、北一輝、出口王仁三郎、坂口安吾、三島由紀夫と言った人物と絡めて描いたのがこの本です。  このような人を天皇としていただいた日本は、幸運だったのでしょうか。  こういう人間とは、あるべき姿になった人間なのでしょうか、それともあるべき姿を演じきった人間なのでしょうか。人間って、不思議です。  この本で描かれた昭和天皇の姿と解釈が正しいのか、正確なのか、それはわかりません。しかし、妙に共感できる内容でした。  万人に薦められる本ではありませんが、面白かった。
残すべき昭和の記録。
2.26事件、大本教事件、三島由紀夫の自決事件の背景を説きながら、昭和天皇とは、どういう人物だった のかが描かれています。 しかし、以上の3事件ってとても概念的な要素がつよい事件で、実利をもとめた権力闘争、といったもの ではないとおもってますが、どうでしょうか? 昭和天皇といわれますが、千数百年にわたって京都で戦乱と身内の権力闘争を生き抜いてきた家系。 いまでも京都のお公家はんのイメージゆうたら、徹底的に現実主義。裏と表を芸術的に使いわけ て完成された処世術をもった方々、なんですが、昭和天皇も実は、そうなのでは?とみています。 上の概念的要素強しの3事件をどうみていたか?本書に詳しく推察されていますが、”現実的な お公家はん”、といった視線ではえがかれていません。 昭和天皇にとって、事件があまりに概念すぎるゆえに大して関心がなかったのではないでしょうか? (三島由紀夫には残酷すぎ?) ”お公家はん”の処世術ゆうても”ずるがしこい”ばかりではありません。 筋の通らんことをいっても、通用しませんし、原理原則(プリンシプル)がなければ、信用されません。 そういうことをことさら重要視しないと生きていくことすらできません。 自分自身で生産手段をもってないので、信用がすべてです。 天皇という立場にいる現実を客観的に認識し、原理原則に乗っ取ったご発言や行動だった、とみたほうが 昭和天皇を理解しやすいのでは?と個人的に思います。 神格化したのは昭和天皇の御意思では決してなかったようにおもいます。 ”まあ神格化で国がまとまるなら、させておこう。まさか、神様が東京駅から徒歩20分のところで 服着て飯食ってるって信じるやつおらんやろ。”程度で軽めに考えてはったのでは?とおもいます。 でも、尊敬しますね。現場主義の首領(しかも慈愛の心がある)というのは最高に強い存在ですものね。 当時の世相における天皇とはどういうものだったのか?ということでご一読を。

「月給百円」のサラリーマン―戦前日本の「平和」な生活 (講談社現代新書)

[ 新書 ]
「月給百円」のサラリーマン―戦前日本の「平和」な生活 (講談社現代新書)

・岩瀬 彰
【講談社】
発売日: 2006-09
参考価格: 777 円(税込み)
販売価格: 777 円(税込)
中古価格: 64円〜
( 通常24時間以内に発送 )
「月給百円」のサラリーマン―戦前日本の「平和」な生活 (講談社現代新書)
岩瀬 彰
カスタマー平均評価:  3.5
昭和初年は現代とよく似た時代らしい
「戦前」、特に昭和前半=終戦までの15年戦争期に関しては、昨今、「暗黒時代」という従来の見方と、「日本が(社会的にあるいは国家的に)発展していた時代」という近年増えてきた見方、180度違う2つのイメージが語られている。 だが、この「『月給百円』のサラリーマン―戦前日本の『平和』な生活 」を読むと、そのどちらの印象も一部は正しく、一部は誤っている、ということになるのだろうか。平たく言えば、昭和前半期(厳密には太平洋戦争の直前まで)は、「現代とよく似た社会がそこにあった」というイメージで、世相が描かれている。 もちろん、細部を見れば違いはある。この本の主題は「ものの価格」から市井の人々の暮らしを掘り起こすことにあるわけだが、まず物価の違いから入る。モノの価格と給与水準の双方が今の価値に換算できれば、現代人にもイメージがしやすい、という手法だ。 物価の換算ひとつとっても、学者間で諸説あるらしい。当時の新聞・雑誌をあたった筆者によれば、昭和初期(昭和恐慌デフレ期?15年戦争でインフレが起きる前)の物価は現在およそ2000倍、収入はおよそ5000倍で換算できるという。つまり、100円サラリーマンは現代の月給50万円サラリーマンということだ。100円は、普通に生活していくためのひとつの給与の基準として当時の人々に認識されていたという。 一方の物価は、上記の2000倍換算で行くと現在より安い代表格は「住」。逆に高いのは「衣」。「食」に関しては、ほぼ相場どおりで換算できる。住宅価格が相対的に安いのは「戦後の地価上昇が激しかった」わけだが、それは都市部と郊外住宅地の増加と無縁ではない(中心と地方との人口比の変化)。 などなど、読めば読むほど現代の私たちにもリアルなイメージが沸いてくるのは、現代の日本と経済・社会的に類似点が多いからだろう。
もう少し焦点を絞った方がよい
決して悪い本ではないのだが、新書のページ数を考えると対象範囲を広げすぎで、そのためすべての章において深みを欠いている。表面的にデータを網羅しただけに見えなくもない。余計なエピソードの紹介も多く、社会全体の中における俸給生活者の位置付けを考究しようとしているのか、それとも俸給生活者に軸足を置いて世相全体を見渡そうとしているのか、あるいは学生も含めた中産階級(の祖形)の意識を探ろうとしているのか、それらの間にブレがあって著者の意図がよくわからない。読み進めていくうちに、だんだんテーマがずれていくような気がする。終章の主張は、それ自体は理解できるが、本書のテーマと論の進め方から見ると突飛というか、蛇足の感が強い。 どうせなら、タイトルが『「月給百円」サラリーマン』なのだから、俸給生活者に絞って論を深めた方がよかった。 すでに昭和戦前期の社会風俗に関心を持って追っている人にとっては、読んで当り前の本を多く参考にしているので新たに得られる知見は少ない。また、参考文献の中に、いささか疑問符の付く著作が含まれているのも残念。そのくせ、読むべき先行研究を外しているのは気になる。たとえばこの種の本としては一度は参照するであろう今和次郎の『新版大東京案内』を見ていないようだが(参考文献として挙げられていない)、都市生活者の経済を追う本として如何なものか。 厳しいことを書き連ねたが、この時代の都市生活者の風俗を書いた本としては、さしあたって今読める本としては手頃。そういう意味では、昭和戦前期の都市風俗に関心を持つという人には悪くないだろう。
物価で見る戦前世相
戦前の物価は大体2000倍すると、現在の貨幣価値に見合うという。そんな観点から、戦前世相を物価から描写した。 主題にもなっているサラリーマンの給与だが、出身大学によって厳密に給与額が異なっていたり、ボーナスだけで数億円支給される経営者と平社員の間にはすさまじい給与格差があったこと、外資系大企業の給与は昔も非常に良く、フォードの日本支社総支配人は月給が現在の800万円、その秘書の月給は現在の80万円とびっくりの価格だ。また、不動産の価値が総じて低く、四ツ谷の庭付き一戸建てが現在の10万円で借りれた。 本書には、色んな価格が掲載されていて、読んでいると戦前当時の社会にいるような感覚さえ感じてくる。戦前は本格的なサラリーマン社会が生まれた時期だが、戦後と断絶しているかのような戦前にも、サラリーマンの出世、衣食住の不平など考えていることはそうも変わらないのかなと感じた。戦前社会を楽しく知ることの出来る1冊。

昭和精神史 (文春文庫)

[ 文庫 ]
昭和精神史 (文春文庫)

・桶谷 秀昭
【文藝春秋】
発売日: 1996-04
参考価格: 1,223 円(税込み)
販売価格: 1,223 円(税込)
中古価格: 999円〜
( 通常24時間以内に発送 )
昭和精神史 (文春文庫)
桶谷 秀昭
カスタマー平均評価:  4
疑問符
労作だと思うが、読後感から言うと、雑多に書きたいことを書いた歴史評論、或いは歴史エセーという感じだ。「精神史」とは言うもののそうとは見えないし、分野横断的に見ようというのは良いとしても、腰が定まっていないままに書いた、という感じだ。厳しいことを言うようだが、著者は多分一次資料を渉猟していないだろう。また当時の現存者にインタビューしたりといった、自分の足で稼いだ情報も無いのではないか、と思う。自分で稼いだ情報があれば、範囲は狭くても、著者の知見や物語の構成に自ずと独自性が出てくるものだと思う。哲学的な意味での「精神史」ではなく、「文学や文化に現れた精神史」というわけでもないのであれば、やはり、柳田国男のようにとは言わないが、もっと一般的な風俗なども対象に、時代を浮かび上がらせる手はあったと思う。文学者同士のやり取りとか、或る意味特殊といえば特殊な人たちの書き記したものだけを頼りに、しかもそれが一次資料で無いとなると、やっぱり、つまらないし、「時代」も浮き上がってこないと思う。記された歴史の内容も、大体市販の一般向け歴史書で知られている内容だし、高橋是清の随想録や、若槻礼次郎の伝記などを読めば詳しく出てくることもある。二二六事件や北一輝をシンパ的に妙に重視してしまうのも六〇年安保関与者のノスタルジー的反照だろうか。より若い読者としてはその世代に散々アテられて食傷気味であることも事実だ。
昭和も遠くなりにけり
実は本書「昭和精神史」(文春文庫版)は最近、やっとAmazon.co.jpで購入したばかりである。 過日、続編に当たる「昭和精神史・戦後編」(文春文庫版)を先に読んで、その後、前編に当たる本書(ハードカバー版)は、地元の図書館に偶々、あったので読んだことはある。 冒頭で著者は「昭和改元の年から敗戦期までの日本人の心の歴史を描こうとしている」と述べる。「それは文学史でもなく、思想史でもなく、あるいは思潮史でもなく、精神史と呼ぶのは、その時代に生きた日本人の心の姿を具体的に描きたいからである」という。 著者は、この精神の風景を対象から少し距離をおいて淡々と、述べていく。 登場人物は範囲が広く、また多い。一人だけ、印象に残った人物を挙げるとすれば、本書で初めて知った保田與重郎である。 本書を読んでの私見ではあるが、昭和という時代は思想的にも政治的にも「マルキシズム」を抜きにしては考えられないと思う。丸山真男流にいえば、日本の古層に流れる執拗低音と新たに勃興してきた「マルキシズム」との葛藤の時代といえようか。 著者の昭和は「戦後編」で昭和45年の三島由紀夫の死をもって終焉する。
文学史でも歴史でもない。精神史。
 中身としては、非常に難解だと感じました。ただ、他にこれに似た本は無いのではないか。と思います。期間としては、昭和元年から昭和二十年(敗戦の年)あたりまでの話です。正直いって、これがこうで、どーなって。とか、なかなか説明しにくい本です。ただ、あとがきからの話ですが、文学史として読むこともできると評価している人もおられるようです。ただ、個人的には、この本について。それでも文学史じゃあない「精神史」なんだという感覚があります。
 あと、巻末に参考文献が非常に懇切かつ丁寧に載っています。きちんと各章ごとにわけられいます。おそらく全部で百冊ぐらいになるかと思います。それだけでもたいへん参考になっています。

敗北を抱きしめて〈下〉― 第二次大戦後の日本人

[ 単行本 ]
敗北を抱きしめて〈下〉― 第二次大戦後の日本人

・ジョン ダワー
【岩波書店】
発売日: 2001-05-24
参考価格: 2,310 円(税込み)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 944円〜
敗北を抱きしめて〈下〉― 第二次大戦後の日本人
ジョン ダワー
カスタマー平均評価:  5
自分たちの歴史を取り戻すために
保守派の主張する歴史ばかりが日本の歴史ではないことをこの本は教えてくれる。一部の人々とは異なり、敗戦後の日本人は、天皇を絶対と考えていたわけではないし、民主主義と平和を希求する憲法は彼らの気持ちをよく表現するものだった。

戦争を知らない世代が大多数の今こそ、本書は広く読まれるべきだと思う。というか、アメリカ人がこれほどまでに日本をよく理解し、これほどまでに感動的な本を書けるとは思ってもみなかった。

なお、占領改革を他国と比較したものとして、油井大三郎ほか『占領改革の国際比較』がある。興味のある方はご参看されたい。


戦争が遺したもの

[ 単行本 ]
戦争が遺したもの

・鶴見 俊輔 ・上野 千鶴子 ・小熊 英二
【新曜社】
発売日: 2004-03-11
参考価格: 2,940 円(税込み)
販売価格: 2,940 円(税込)
( 通常24時間以内に発送 )
戦争が遺したもの ※一部大型商品を除く
鶴見 俊輔
上野 千鶴子
小熊 英二
カスタマー平均評価:  4.5
ナショナリズムとパトリオシズム
そうそうたるメンバーによる対談。 基本的には小熊英二と上野千鶴子が鶴見俊輔の話を聞くというスタイルだ。 特に、小熊英二との話は面白い。 ナショナリズムとパトリオシズムの話など眼を見張るばかりであった。
入門編
本書を読むような人はともかく、大抵の人はここに登場する様々な知識人の著作をまともに読んだことがないと思われる。(「大抵の人」の代表が自分自身。) そんな自分にとっても非常に入り込み易かった。これを入門編とさせてもらおう。(大作なのでちょっと腰が退けていたが、小熊英二の「<民主>と<愛国>」を読みたくなった。)
感じること、考えることの大切さを知りました
哲学というと、難解で、漠然として、近づくと、現実の生活からかけ離れた鏡の迷路のようなところへ迷い込んでしまうイメージがありました。でもこの本は三日間にわたる対談という形で書かれており、また、書式を変えて夕食の場面がはさまれているため、とても身近なものに感じられました。哲学というものを学んでみたいという気持ちにもなりました。
戦争が遺したヤクザで狸が好きな哲学者
「哲学者」との肩書きをもつ人物はそうたくさんいないだろうが、この本や鶴見氏の他の著作を読めばそれは十分以上に納得できる。 そして、この対談本に出会えたことに私は幸福を覚えた。 特に前半の鶴見氏の生い立ちから従軍体験や敗戦日の経験、そして宗教観や愛に対する価値観、 また日本の学問を「外国の支店であり、お互いいがみあってばかりいる」と表現している箇所などは、深く心に響いた。 後半はさすがに知らない人物の名前や記録が多数出てくるのでなかなか3人の対話についていけないが、 それはそれで個人的には新たに学ぶべき部分が出てきたまでのこと。 戦後の流れを知り、時代時代に表裏それぞれに活躍した人物の行動や思想、それに対しどのように鶴見氏が思索し、また見守ってきたかを知ることができる。 もちろん「慰安所関係のお仕事のときに、罪悪感はありましたか」との不躾な質問をぶつける小熊氏や上野氏のより感情のこもった受け答えの数々なども見逃せない。 「今こそ、すべてを話そう」と本の帯にはあるが、まだまだ「すべて」には程遠い予感がする。この3人の対話を引き続き見てみたいものだ。
上野千鶴子が邪魔
 小熊氏単独のインタビューなら文句なく五点です。
 小熊氏の追求は鶴見氏の経歴、著書を十二分に踏まえたもので、対談でなければわからない部分を引き出すことに成功している。そして鶴見氏の対応も見事なもので、「いつ死ぬかわからないから今回は全部話します」と言った通り、彼の経歴の<汚点>である、軍属としての従軍慰安婦への扱いについてもきちんと語っている。小熊氏のインタビュアーとしての能力が鶴見氏の思想家としての偉大さを十分読者に伝える形で現れているのが圧巻である。

昭和史発掘 <新装版> 8 (文春文庫)

[ 文庫 ]
昭和史発掘 <新装版> 8 (文春文庫)

・松本 清張
【文藝春秋】
発売日: 2005-10-07
参考価格: 870 円(税込み)
販売価格: 870 円(税込)
中古価格: 770円〜
( 通常24時間以内に発送 )
昭和史発掘 <新装版> 8 (文春文庫)
松本 清張
カスタマー平均評価:  5
リアルです。絶賛!
戦前の暗黒裁判と言えば、大杉栄の甘粕事件と思うが、
それよりも、近年に226の裁判が暗黒裁判であることに驚嘆した。
弁護士無し非公開、そして上告無し。それが法治国家なのか?
戦前もこのころになると日本が法治国でない事がよく分かります。
そうして事件の首謀者の真崎山下らの大将クラスには、お咎め無しの
やらせ裁判であった。
それに対する清張の怒りがよく出ています。
他の書評に清張が、天皇支持者の如き嘘コメントを書いていますが、
生前彼は共産党支持者でありました。しかしこの本は彼の主義
におぼれることなく、正確に書いています。315事件ではある点で共産党に、厳しい目が注がれています。一方、同様の大家の
司馬の作品は、新たな資料などの発見で、かなり嘘の記述がおおい。さすがに、清張は資料の選択がいいのか、修正の余地はほとんどありません。
一週間前に、多喜二は銀行解雇であったと報道されましたが、
彼の著書では、小林は拓殖銀行に解雇されたと、30年前のこの
本のシリーズに書いていました。大学教授より優れた歴史家であります。

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 更新日 2007年10月24日   ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク