過ぎ去った過去の出来事に至っては変えようがありません。『じゃあ、どうすればいいか』―著者である長谷川氏の言う『HOW TO』がこの本には記載されています。MRI家族療法の中心的概念である、「パラドックス」「構成主義」「拘束」についてが、事例をもとに体感的に理解できる良書だと思います。1987年の段階でこの初が発刊されたことに驚きを覚えます。
戦争を知らない世代が大多数の今こそ、本書は広く読まれるべきだと思う。というか、アメリカ人がこれほどまでに日本をよく理解し、これほどまでに感動的な本を書けるとは思ってもみなかった。
なお、占領改革を他国と比較したものとして、油井大三郎ほか『占領改革の国際比較』がある。興味のある方はご参看されたい。