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[ 単行本 ]
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ぼくらの先輩は戦争に行った
・慶応義塾大学湘南藤沢キャンパステクニカルライティング教室 ・井上 ひさし
【講談社】
発売日: 1999-08
参考価格: 1,890 円(税込み)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 150円〜
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・慶応義塾大学湘南藤沢キャンパステクニカルライティング教室 ・井上 ひさし
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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大空の決戦―零戦搭乗員空戦録 (文春文庫)
・羽切 松雄
【文藝春秋】
発売日: 2000-12
参考価格: 500 円(税込み)
販売価格: 500 円(税込)
中古価格: 54円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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・羽切 松雄
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カスタマー平均評価: 3.5
戦闘機乗りの中の戦闘機乗り 最初は巡洋艦「摩耶」の機関兵だったが、激しいいじめに嫌気が差して戦闘気乗りを目指し、後に航空兵に転じる。 日華事変に参加、成都空襲では敵飛行場に強行着陸しての攻撃までやってのける。その後横須賀航空隊に戻ってテストパイロットの日々を送るが、昭和18年ソロモン諸島ブーゲンビル島ブインに赴任、空中戦の日々を送る。ベララベラ島上空では敵機を追いすぎて、射撃寸前でヒョッと後ろを見ると敵機が2機後ろにピタッとついていて、その後ろに2番機の渡辺二飛曹がついていた。と思えば、その後ろにまた敵機が沢山ついている。これは渡辺が危ないと思った瞬間、渡辺機は真っ赤な炎に包まれ、とっさに自分が危ないとみて急反転し、素早く雲の中に飛び込んで難を逃れた。 その後空中戦で重傷を負って内地に帰還、娘さんや奥さんを亡くしながらも、傷が癒えると再び防空戦に参加する。そこでまた重傷を負って病院で終戦を迎える。 味方機同士の接触事故で死亡者が出たことや、パラシュートで脱出したのに木の枝に引っかかって中吊りになっているところを土地の警防団に米軍飛行士と見間違えられ撲殺されたエピソードにも触れている。その後飛行服に日の丸を縫い付けることが義務付けられた。 あまり触れられない実際の戦闘機乗りの姿をそのまま伝えている。
海軍屈指のベテラン搭乗員 まず、本書は以前に御紹介した、横山保大尉(終戦時中佐)の「あゝ零戦一代」とセットで読まれる事をおすすめします。なぜなら、羽切さんは横空時代、かの有名な下川万兵衛大尉のもとにあって、十二試艦戦1、2号機に搭乗してテストを行っていた人であり、中国大陸に横山大尉の列機として共に進出しているからです。よって、序盤は横山大尉の横空や十二空での回想録と共通する部分が多く、お互いを読む事で補完できる部分も多々あります。零戦4機でもって敵前着陸を敢行し、敵機の焼き討ちを行った一人として勇名を馳せた際のエピソードも、もちろん書かれています。 彼は、その卓越した操縦技量を買われて、海軍航空の総本山である「横須賀海軍航空隊」に三度も配属された敏腕パイロットであり、新機種のテスト飛行や新たな戦術の開拓などに従事されました。十二試艦戦(零戦)、雷電、紫電改などのテスト、三号爆弾の投下試験など、その功績は大きい。その後ラバウルの二○四空に配属され、実際にこの三号爆弾を使用する事になるのである。その後紫電改に搭乗し、武藤飛曹長らとともに激しい本土防空の任につき終戦を迎えました。 このように、日華事変、ラバウル航空隊、本土防空と言わば「エースの王道」を辿ってきた輝かしい戦歴を持つ羽切中尉。二度の重傷を乗り越えて戦った不屈の精神あふれる一冊を是非どうぞ。
零戦を乗り回し、中国戦線、南方ソロモン、日本防空で戦った元搭乗員 髭生やした搭乗員として知られ、撃墜王坂井三郎とも親しかった零戦のパイロット。中国戦線では敵飛行場に着陸して放火を行う。ブーゲンビル島での航空戦で重傷、後に横須賀航空隊で防空任務につく。 戦後平和をのぞむ意思を刹那にのぞんだ羽切氏は後に静岡県富士市の議員をつとめた。
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[ 単行本(ソフトカバー) ]
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医療殺戮―現代医学の巨悪の全貌
・ユースタス マリンズ
【面影橋出版】
発売日: 1997-10
参考価格: 2,100 円(税込み)
販売価格: 2,100 円(税込)
中古価格: 1,460円〜
( 通常4〜5日以内に発送 )
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・ユースタス マリンズ
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本(ソフトカバー) ]
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奇想天外・英文学講義―シェイクスピアから「ホームズ」へ
・高山 宏
【講談社】
発売日: 2000-10
参考価格: 1,680 円(税込み)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,200円〜
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・高山 宏
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カスタマー平均評価: 5
’超’英文学者・高山宏 英文学者を志す者として、この『奇想天外・英文学講義』に出会えたことに非常な満足感を覚えている。’奇想天外’というふざけたタイトルに、「ヒースクリフは殺人者か?」(星1つ)的な揚げ足取りの内容かと思いきや、純英文学を大きく超えた内容に歓喜した。視覚というモチーフが底流を流れ、表面を漂うのはシェイクスピア、ロビンソン・クルーソー、ホームズ、不思議の国のアリスといった馴染みの深いキャラクター達だ。これらを通して'超'英文学者・高山宏は、17−20世紀にわたる知的冒険を繰り広げる。キーワードは光のパラダイム。但しこの本は英文学への入門ではなく、英文学者とその卵たちへの挑戦状である。
’超’英文学者・高山宏 英文学者を志す者として、この『奇想天外・英文学講義』に出会えたことに非常な満足感を覚えている。’奇想天外’というふざけたタイトルに、「ヒースクリフは殺人者か?」(星1つ)的な揚げ足取りの内容かと思いきや、純英文学を大きく超えた内容に歓喜した。視覚というモチーフが底流を流れ、表面を漂うのはシェイクスピア、ロビンソン・クルーソー、ホームズ、不思議の国のアリスといった馴染みの深いキャラクター達だ。これらを通して'超'英文学者・高山宏は、17−20世紀にわたる知的冒険を繰り広げる。キーワードは光のパラダイム。但しこの本は英文学への入門ではなく、英文学者とその卵たちへの挑戦状である。
まさに奇想天外 博覧強記の学魔、鬼才、奇才、異才、ケレン、ばさら・・・。さまざまに形容される異能の「英文学者」、アカデミック・シャーマン・高山宏。本書は彼の提唱する「<超>英文学」のマニフェストである。内容は決して難解ではない。ただその意外性に驚かされるばかりである。教科書サイズでありながら、既存の「英文学」の教科書には決して描かれない、異貌の「英文学史」。
知る人ぞ知るあの人の・・・。 あの大学の名物先生が喋り尽くす英文学講義。英文学者といえばかび臭い本のページをめくりながら黙々と書物に当たっているというイメージを打破する高山宏の傑作講義。内容も決して軽い物ではなく、かなりの本格派なので、知ってる人しか分からない、というネタから知らない人でもオーケーなネタまで幅広いがいわゆる一般読者に向けられた本で値段も安い。1600円で6000円分の知識を手に入れたい人向きです。この人の本で教えられる事は大変多いので、衿を正して大笑いしながら読みましょう。
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[ 単行本 ]
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SS第12戦車師団史〈下〉ヒットラー・ユーゲント
・フーベアト マイヤー ・三貴 雅智
【大日本絵画】
発売日: 1998-11
参考価格: 4,305 円(税込み)
販売価格: 4,305 円(税込)
中古価格: 2,800円〜
( 通常4〜5日以内に発送 )
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・フーベアト マイヤー ・三貴 雅智
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カスタマー平均評価: 5
師団作戦参謀が書いた戦史は秀逸 私が読んだドイツ軍関連の戦史の中では間違いなく一番のお勧めです。さすが作戦参謀が書いただけあり、戦車戦闘の体験記的な戦史とは一線を画し、作戦レベルで、当時のドイツ軍が、なにを考え、どう行動したかがよくわかる。掲載されている戦況図もとても見やすい。戦後の捕虜生活、戦争裁判についても書かれていて、クルト・マイアーと同じく、決して武装SSが犯罪的な組織ではなかったことを断言している。
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[ 単行本(ソフトカバー) ]
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本部朝基と琉球カラテ
・岩井 虎伯
【愛隆堂】
発売日: 2000-08
参考価格: 1,575 円(税込み)
販売価格: 1,575 円(税込)
中古価格: 899円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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・岩井 虎伯
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カスタマー平均評価: 5
空手の神様 明治・大正の沖縄で、「最強空手家」として名声をほしいままにした本部朝基。しかし、本部が本土に出たとき、彼の名声を快く思わない連中による中傷などもあって、本部の空手はうまく本土に伝わりませんでした。
しかし、本部が戦前出版した本が近年発見され、不明だった彼の空手の全貌が明らかになりました。本書はその復刻版を収録しています。本部朝基の空手は、いわゆる古伝空手。現在の空手とはかなり違います。しかし、もし彼の空手が主流になっていたら・・・歴史のifを考えると、想像が尽きません。
多くの空手研究家が絶賛してやまない、本部朝基のナイハンチの連続写真は、あらゆる空手家がその範と仰ぐべき永遠のものでしょう。後半の編者による空手史も、わかりやすく丁寧で、これ一冊あれば、空手の歴史だいたい分かるようになっています。
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[ 新書 ]
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名画を見る眼 続 (2) (岩波新書 青版 785)
・高階 秀爾
【岩波書店】
発売日: 1971-05
参考価格: 735 円(税込み)
販売価格: 735 円(税込)
中古価格: 126円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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・高階 秀爾
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カスタマー平均評価: 5
磨かれる感性 その人持ち前の感性だけに頼って絵画鑑賞をする事には限界がある。画家はその作品の中に自分のメッセージを凝縮して描くからだ。それはその絵が描かれた時代背景、生活習慣、理論とテクニック、更にはその時の画家の心理状態など実に多方面に渡っている。一つの絵画を構成しているこうした複雑な要素を総て知り尽くすことは殆ど不可能に近いが、著者が挙げている例に従って夫々の作品のメッセージを読み取っていくと、あたかも鎖されていた扉が開いて、その向こうにもう一つの別の絵が見えてくるようだ。感性を磨くとはこういう事を言うのだろう。例えば抽象画を理解する一つのヒントとして、カンディンスキー自身の体験談が引用されている。つまり縦に観るべき絵を、それと知らずに横の状態で観た時に感じる事ができた純粋な色彩の妙が、そのトリックに気付いた途端に消滅してしまったという逸話で、それはある絵の中に先入観を持って何らかの既存する物質的な形を追い求めると、それよりも重要なものが見えなくなってしまうという興味深い事実だ。色彩の美しさを一つの絵画の中に開放するには、時として形は妨げになるようだ。
お勧めの一冊です。 先に出版された『名画を見る眼』の続編である。
前回に引き続き、挿絵がカラーでないため、ネットで紹介されている絵画を見ながら本を読み進めました。
すると、まるで美術館に居るような錯覚におちいるほど、この本に引き込まれてしまいます。
ピカソのような抽象絵画が理解できない。そう思っていたけど、印象派からフォービスム、キュビスムを経て抽象絵画に至るという軌跡を理解することにより、彼らの絵がなぜあのような表現となったのかよく理解できた。
お勧めの一冊です。
名画を見る眼2 名画を見る眼の続編。印象派以降の作品を解説している。現代の絵は思想性が非常に強く、何が何だか解らないことが多い。西洋の美術館へ行くと、名画と言われる絵の前で、解説する人に誘われ、説明されている一団の人々を良く見かける。絵画には、色々な見方があるだろうが、そのような知識も無く闇雲に絵を見ても何も解らないと言うのが本音である。高階氏に、そのようなヒントを貰うのは、大変有意義な事である。
画家の思想、何をどのように見、解釈するのか、、、。眼から鱗だと思いました。
こんな意味があったのか! 私はこの本を読むまで、批評家や評論家というのは人の仕事にけちばかりつけて、自分自身は何もしない輩だと思っていた。しかしこの本を読んでその考えは180度変わった。専門家の鋭い分析が、いかに絵画の鑑賞を豊かに面白くしてくれるかを思い知った。無知な自分を恥ずかしく思う。
一例をあげるとゴッホの「アルルの寝室」は一見普通の部屋の絵に見えるが、実は家具や空間の位置関係が不自然であり実際にはこんな部屋はありえないのである。これはその当時のゴッホの不安定な精神状態を表してるという。
この解説のあと絵を眺めると確かに見え方が変わってくるのである。
自分の認識が変化し、ものの見え方が変わることほどわくわくすることはない。そのような経験を与えてくれた本書に感謝したい。
画家の眼になることができる ピカソにはそう見えていた。モンドリアンにはそう見えていた。そういう気持ちにさせてくれる本です。抽象画の画家にはどのように見えていたのだろうか、それが少しわかるような気がする本です。 「名画を見る眼」とあわせて読むと良いと思います。
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沈黙のファイル
【株式会社共同通信社】
発売日: 1996-03
参考価格: 1,631 円(税込み)
販売価格: 1,631 円(税込)
中古価格: 326円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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カスタマー平均評価: 3
戦後について この本は瀬島龍三の戦前戦後を描いたものである。はじめの方にアジアの人たちの戦後は置き去りにしたまま・・・みたいなことが書いてあるため、瀬島氏を中心とした戦後ビジネス・政治への影響力について批判的な立場で書いてあることはすぐ察しが付く。しかし瀬島氏について語る人たちの多くの言葉は瀬島氏はきれ者であるということ伝えてくるので走り読みをすると瀬島氏は凄い人なんだと錯覚し、日本の戦後について批判的な部分を忘れそうになってしまうような気もする。そのため読みやすいと言うこともあり昭和の外観をとらえる入門書にはいいと思う。
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[ 単行本 ]
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なにも見ていない―名画をめぐる六つの冒険
・ダニエル アラス
【白水社】
発売日: 2002-09
参考価格: 2,730 円(税込み)
販売価格: 2,730 円(税込)
( 通常4〜5日以内に発送 )
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・ダニエル アラス
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カスタマー平均評価: 5
流れるような展開、深い洞察力 中身に関するレビューは下の方がうまくまとめていらっしゃる通りだと思う。
少し難しさを感じる場面はあるが、絵を見るのが好きな人であれば一気に読める。
それほどのスピード感があり、絵画に対する真摯な姿、深い洞察力には感銘を受けた。
いくつかの章は会話調で進んでいて、一見真面目な本でないような印象を持つが、
簡単に書いているように見えて実はとても高度な内容を論じている。
本書はもちろん翻訳なのだから、原書をうまく意訳するのは大変なことであったと思う。
訳者には感謝するとともに、やはりこのような書物がもっと多く日本語にならないものか、
プロの方々にはぜひ奮起していただきたい。
最後に、本書を読むと「絵画の見方は一つではない」ことを再認識させられる。
少しばかり学習が進むと「この絵はこう見るべき」という考えに陥ってしまうが、
頭のコリをほぐすのに最適であるとも感じた。
確かに何も見ていませんでした 絵を見るおもしろさを教えてくれる本をひさしぶりに読んだ気がします。書簡体、講演風、対話篇というふうに論文調でない文体を通じ、絵画そのものに何がどう描かれているのかに徹底的にこだわる姿勢から、思いもかけない解釈が示されます。コッサの「受胎告知」で最前景をカタツムリが這っているのはなぜなのでしょうか。ティツィアーノの「ウルビーノのヴィーナス」が左手でオナニーをしながらこちらを見つめているのは、何を表すのでしょう。だれもが見落とすような細部をもとに、その絵の意味をすっかり読み換えてしまう議論は、実に爽快です。 絵の典拠になるものを言葉で書かれた資料の中に見つければ安心してしまい、絵の特異さを凡庸な言語に解消してしまうような図像学を、著者はしばしば揶揄しています。といっても、この本は、むつかしいことなど考えずにすなおな心で絵を見さえすればいいんだよといった素朴さ(それは偽りの素朴さに過ぎないのですが)とは対極に位置します。やはりたいへんな学識が動員されているのですから。だいじなのは、絵の外側で証拠探しをするのもいいけど、もっと絵の中をちゃんと見ようよという態度です。 翻訳もよく工夫された本だと思います。著者が昨年59歳で亡くなったというのは残念なことです。『細部』など、この著者の代表的著作をフランス語で読みとおすのはたいへんそうですから、だれか美術史の専門家が翻訳をしてくれないものでしょうか。ここ十数年くらいの美術史のだいじな本ってぜんぜん翻訳が不足している気がしますが。
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[ 大型本 ]
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ルドン (アート・ギャラリー 現代世界の美術)
【集英社】
発売日: 1986-03
参考価格: 3,360 円(税込み)
販売価格: 3,360 円(税込)
中古価格: 1,980円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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カスタマー平均評価: 0
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