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歴史読み物

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ガヴァネス(女家庭教師)―ヴィクトリア時代の「余った女」たち (中公新書)

[ 新書 ]
ガヴァネス(女家庭教師)―ヴィクトリア時代の「余った女」たち (中公新書)

・川本 静子
【中央公論社】
発売日: 1994-09
参考価格: 693 円(税込み)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 650円〜
ガヴァネス(女家庭教師)―ヴィクトリア時代の「余った女」たち (中公新書)
川本 静子
カスタマー平均評価:  2.5
資料として
確かに、本書には「引用が多く」、「現代につながるジェンダー論」的な内容は少ない。(引用した資料に関しては多少なりともまとめられている。)
だが、本書の役割として見ると、当時の「ガヴァネス」に関するデータを収集し、一冊に纏め上げたものを新書版で提供する、と言うことの意味は大きいと思う。

私は、はっきり言ってこの本を単に「ガヴァネス」と言う職業を知りたいがために読んだ。
ヴィクトリア朝の歴史や文化・風習などは、到底、新書一冊には収まらないだろうし、逆にジェンダー論をぶたれても、「ガヴァネス」から離れすぎて閉口する。
それらの知識は他の本から得られれば良い。

私の感想としては「ガヴァネス」=「女家庭教師」ではないことを知ることができただけでも、良かった?!??!!??う。
※しかし、評価が星3つなのは、単なる資料でしかないことが、正直否めないためである。
何が言いたい?
  こういうのを他人のふんどしで相撲を取ると言うのだ、と思った。引用の羅列、何が言いたいのか分からない。よくある感じの「昔は女性がこんなにも抑圧されていたのだ!」という過去の女性問題提起の本とも思われないし、だからといって歴史的事実や資料、文献などを分析し、問題点や時代背景、現代に何がつながるのか、などを理路整然と説得力ある口調で述べているのでもない。単なる一種の資料集か。ジェンダー論専攻や18世紀末のイギリス専攻の女学生に読ませたいと思って著者は筆を執ったのか。


伊号潜水艦訪欧記―ヨーロッパへの苦難の航海 (光人社NF文庫)

[ 文庫 ]
伊号潜水艦訪欧記―ヨーロッパへの苦難の航海 (光人社NF文庫)


【光人社】
発売日: 2006-02
参考価格: 760 円(税込み)
販売価格: 760 円(税込)
中古価格: 597円〜
( 通常24時間以内に発送 )
伊号潜水艦訪欧記―ヨーロッパへの苦難の航海 (光人社NF文庫)
 
カスタマー平均評価:  5
かなり詳しい
このネタでは今までに「深海の使者」「消えた潜水艦イ52」などを愛読 していました。 伊二九潜に焦点を絞っているとはいえ、かなり詳細な資料です。 著者は日本海軍潜水艦出身者の交友会ですから! 海軍ファンも入れるとの事で、Uボートの同じような組織があるならば 私も入りたいですね...

ニッポン日記 (ちくま学芸文庫)

[ 文庫 ]
ニッポン日記 (ちくま学芸文庫)

・マーク ゲイン
【筑摩書房】
発売日: 1998-07
参考価格: 1,575 円(税込み)
販売価格: 1,575 円(税込)
( 通常24時間以内に発送 )
ニッポン日記 (ちくま学芸文庫) ※一部大型商品を除く
マーク ゲイン
カスタマー平均評価:   0

経度への挑戦―一秒にかけた四百年

[ 単行本 ]
経度への挑戦―一秒にかけた四百年

・デーヴァ ソベル
【翔泳社】
発売日: 1997-07
参考価格: 1,470 円(税込み)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,400円〜
経度への挑戦―一秒にかけた四百年
デーヴァ ソベル
カスタマー平均評価:  4
科学と技術の発展の原点がここにある
この本を読んで、私は多くのことを考えさせられた。この本では、ジョン・ハリソンという不屈の時計技術者とネビル・マスケリンという第五代グリニッジ天文台台長の、ユニバーサルな時間の計測をめぐっての、激しい先陣争いがテーマとなっている。著者は、ハリソンに同情的な立場をとっているが、マスケリンの多大な貢献についても十分に記すことを忘れていない。この本が、米欧でベストセラーになった背景はいくつかあると思われるが、それは、彼らの父祖が大航海時代を経て新大陸へ大挙して進出した、その大元を支えた先駆的技術の開発の物語であり、しかもそうした技術が最初は不可能と思われていたのにあえて挑戦したからだからだと思われる。つまり、キャプテン・クックに代表されるわくわくするような海外雄飛の大冒険を縁の下でがっしり支えたのが科学者や技術者の生涯をかけての仕事だったのだから、これほど感動的なことはない。ハリソンは技術を代表し、マスケリンは科学を代表するようだ。共に競争して、傍からみると相補う関係にあった。ハリソンは徹底して頑固であり自分の技術の秘密を明かすのを嫌い、一方、マスケリンもあらゆる妨害をいとわない利己主義者のようにも見えるが、当時の状況を考えればやむをえない。何しろ、当時のイギリスでは、世界で最初の特許法もできたばかりで、すべてが試行錯誤の段階だったからだ。彼の頑固のおかげで、後に続く改良も短時間ですんだ。とにかくこの本を科学と技術に関心のある人全てに薦めたい。
なぜベストセラーに?
 18世紀イギリスには、経度を正しく測定する装置・方法の発明に、2万ポンドという高額の賞金がかけられていた。本書はその獲得に成功した時計職人ジョン・ハリソンを主人公に据えた物語である。

 ハリソンは海上での振動や湿度・温度に影響を受けない精密な時計を開発し、「標準時」を確定した。航海者は、自分のいまいる場所の時間と「標準時」を比較することで、正確な経度を割り出すことが出来るのである。

 しかしハリソンが賞金にありつくには長い時間ととてつもない苦労が伴った。ひとつには時計制作そのものにかかった時間、それから天文学者たちによる妨害である。天文学の立場では、月距法と呼ばれる、月の位置関係を基本とした経度測定法が開発されつつあり、ハリソンはそれと競争しなければならなかったのである。

 この争い、苦労を描くのが本書の主題であり、たぶん、読者を惹き付ける部分になっている。しかし、むしろ私はハリソンへの反感を覚えてしまった。ハリソンは確かに精密な時計を作った。しかし、一個つくるのに10年とかいう年月が必要であり、摩滅を防ぐためにルビーやダイヤモンドが使われる。おまけに製法を明かさず、弟子もとらない。つまり、大量生産にはまったく向かない技法なのである。多くの船に搭載し、どこでも誰でも経度を知ることが出来るという本来の目的からは完全に逸脱してしまっているのである。

 しかし「経度を正確に知ることの出来る技法の開発者に賞金を与える」という要件は満たしているわけで、たとえ本末転倒で、実用的ではないにしろ、ハリソンには賞金獲得の権利がある。こうした物語に肩入れする感性はアメリカ人特有なのかも知れない。
 それなりに面白い本なのだが、釈然としない読後感を覚えた。
時計の好きな方にお勧めします
ジョン・ハリソンによるクロノメータ開発に関する物語です.
時計の好きな方にはお勧めです.
本文中に図版がないので味わい半減ですが,図版の入った洋書(The Illustrated "Longitude",同著者)もあります.こちらのほうが楽しめますが,ハリソンの時計(H1〜H4)の機構・構造が詳しく解説されているというわけではないので,過度な期待は禁物です.
面白い! 感謝感激!
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こんな違いがあるとは。
今まで、場所を知るのに経度と緯度があるのは知っていましたが、
緯度を知るのに比べて、経度を知るのはこんなに難しいんですね。
まさか時計が関係するとは思いもしませんでした。


ナポレオンに選ばれた男たち―勝者の決断に学ぶ

[ 単行本 ]
ナポレオンに選ばれた男たち―勝者の決断に学ぶ

・藤本 ひとみ
【新潮社】
発売日: 2005-11
参考価格: 1,680 円(税込み)
販売価格: 1,680 円(税込)
中古価格: 514円〜
( 通常4〜5日以内に発送 )
ナポレオンに選ばれた男たち―勝者の決断に学ぶ ※一部大型商品を除く
藤本 ひとみ
カスタマー平均評価:  1
あまりに中途半端
「綿密な取材に基づく」姿勢をうたっている(本書カバーより)にもかかわらず、調査があまりにもお粗末。基本資料さえ読んでいないのではないかと疑ってしまう。歴史的事実に関する誤りが許容範囲を超えて頻出し、調べ切れなかった部分、手を抜いた部分の間隙を小説的味付けで大きく膨らませているため、読者としてはこの作品をどのように受け止めればいいのか迷ってしまう。歴史ものとしては論外だし、創作としても中途半端でやりきれない。ビジネスの世界に重ね合わせようとする姿勢も強引すぎて、説得力がない。今後は手に余る歴史ものは控えて初心に戻り、ライトノベルの分野での佳作を期待したい。

まなざしのレッスン〈1〉西洋伝統絵画 (Liberal arts)

[ 単行本 ]
まなざしのレッスン〈1〉西洋伝統絵画 (Liberal arts)

・三浦 篤
【東京大学出版会】
発売日: 2001-04
参考価格: 2,625 円(税込み)
販売価格: 2,625 円(税込)
中古価格: 1,100円〜
( 通常24時間以内に発送 )
まなざしのレッスン〈1〉西洋伝統絵画 (Liberal arts) ※一部大型商品を除く
三浦 篤
カスタマー平均評価:  5
絵画鑑賞のメソドロジー
 西洋絵画の「見方」に関して、ここまで緻密にそしてシステマティックに解説される作品も珍しい。各章一つ一つが講義として構成されており、その意味でも大学で美術史の講義を実際に受講したかのような錯覚が、印象として残りました。

 それもそのはずで、著者の三浦篤氏は東京大学は比較文学比較文化研究室の助教授をされており、その専門は「西洋近代美術史」と「比較芸術」ということ。

 各々の絵画について解説された本は多いですが、本著では絵画鑑賞のメソドロジーを読者に伝えることが主題とされており、着目すべき点、そして解釈の方向性についてとても具体的な説明がされています。特に各章にまとめられた10個の「視点」は、美術に関心があれば必ず覚えておくべき項目が整理されており必見。
美術館に行きたくなる、そんな一冊。
この本を読んで、仮初、美術館へ足を赴かせたくなる、そんな一冊です。西洋絵画を嗜む上で必要な色々を、初心者に対しても容易く説明しているあたりは秀逸。改めて、西洋絵画を鑑賞するということが如何に意味のあることなのかを学習することができ、美学の馨しい世界に淵酔させてくれる。何しろ、読む前から私はあまり御目にかかる機会がないこのプッサンの「フローラの王国」が表紙を飾っていることに、相当の驚きと、期待と、心構えをしてしまったが、中でもマイナージャンルもしっかりと解釈し切っているあたりが云うまでもなくさすがだった。西洋絵画を知らない人でも、興味が全然ない人でも、読んでみると本当に凄く好きになっているかもしれない。普段、ものを見る「眼」を養うことができる。
絵の鑑賞には準備が必要だ
よく、美術館でガイド付き鑑賞というのがありますね。私、嫌いだったんです。「絵は自分の感性で見るもので、他人に教えてもらうものではない」と思っていたので。

でも、この本を読んで見方ががらりと変わりました。例えばダヴィンチの有名な「受胎告知」。キリスト教徒で聖書をよく読みこんでいる人や、他の画家の「受胎告知」をポイントをおさえて鑑賞してきた人がこの絵を見たら、一般の人とは全く違った見方ができるのだろうな、ということがよくわかりました。画家の生い立ちだとか技術だとかいう細かいこととは別の、絵画で見なければならないポイント、知っておくべき知識をわかりやすく伝えてくれる良書です。美術館に行きたくなります。
この1冊から
 東京大学教養学部での講義をもとに構成された1冊。イタリア・ルネサンス期からフランス革命期までの西洋伝統絵画を対象として、鑑賞のための基礎的な知識を示してくれる。

 絵画の楽しみ方は無数である。しかし神話画・宗教画・寓意画などは、西洋の神話や聖書などの知識を背景として描かれており、また時代的地理的条件が及ぼす影響も大きいため、まずそれらに関する知識を得ることが、鑑賞の第一歩となる。

 著者は、無知・無防備な状態で絵画を恣意的に見ることの不自由さと、知識におぼれることの危険さの双方を充分に理解した上で、「見ること」の意識化と訓練の重要性を説く。「まなざしのレッスン」というタイトルはここからきている。

 予備知識のない学生を想定しているだけあって、初心者にも非常にとっつきやすい内容。難点は、絵画の写真がモノクロで小さめであることか。口絵カラーでも何点か紹介されてはいるのだが、講義では他の絵にも多数言及しているので、見づらくて困ってしまう。私はネット上の画像や手元の画集で各作品の色などを確認しながら読み進めていった。

 しかし説明そのものは大変わかりやすく、「ややもの足りない」という人には各章末の「文献案内」で他文献への手引きも行ってくれている。

 ルーベンス『パリスの審判』で、ヘラ・アテナ・ヴィーナス(3人とも全裸)を見分けるには? ボッティチェリ『春』で、ヴィーナスの左右にいる男女は誰なのか? など、美術館で有名な絵を「ただ眺めるだけ」から一歩進みたい人に、初めの1冊として適した書であるだろう。


ベスト&ブライテスト〈上〉栄光と興奮に憑かれて (朝日文庫)

[ 文庫 ]
ベスト&ブライテスト〈上〉栄光と興奮に憑かれて (朝日文庫)

・デイヴィッド ハルバースタム
【朝日新聞社】
発売日: 1999-06
参考価格: 945 円(税込み)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 950円〜
ベスト&ブライテスト〈上〉栄光と興奮に憑かれて (朝日文庫)
デイヴィッド ハルバースタム
カスタマー平均評価:  4.5
今の時代に通じるものがある、アメリカの愚かさを克明に描いた名著
「ベスト&ブライテスト」とは、ケネディとジョンソン政権において国家安全保障を担当し“最良にして最も聡明”と謳われたエリートたちのことである。合理主義で行動的、実行力に富んだ彼らが、のちに“賢者の愚行”と評されることになるベトナム戦争へと突き進んでいったのは、なぜなのか。本書では、大統領になったJ・F・ケネディが輝ける経歴を誇る面々を招集するプロセスと、彼らが直面した大きな課題?キューバ危機と中国の崩壊?を通して、ベトナムへの軍事介入への“奈落へ向かう渦巻き”へ巻き込まれていく道程が描かれる。 著者はいう。 ---3回にわたって連載された記事の表題・・・「われわれはなぜ中国を失ったか」は心にとめておく価値がある。中国はわれわれのものなのだった。失うべき何物かであった。そしてこの前提こそ、その後何年にもわたって外交政策決定者の心をむしばむのである。--- アメリカは今も、何物かを失うまいとして戦い続けている。ベトナム戦争当時と国際情勢は大きく異なっているが、そのには現代にまで引き継がれた共通の態度…私が感じるところでは「世界をコントロールしようとする傲慢さ」…がある。当時権力の座にいたエリートたちの姿をイキイキと描きながら、その影に潜む傲慢さを暴き出す渾身のレポート。
一読をおススメします
今日のイラク戦争の泥沼化を見るにつけ、「ベトナムで懲りるはずではなかったか?」との思いから偶然手に取った本著ですが、期待を上回る出来映えと言わざるを得ません。ベトナムでの米国の壮大な失敗は決して偶然でもなんでもなく、失敗を運命付けられたような気がいたします。 政策参画者たちの自己保身や野心や虚偽はなにも米国に限った話ではありません。 本著の卓抜な人物造形には目を見張るものがあります。 なお、訳文は流麗な名訳と称するに相応しいと思います。
一級のベトナム問題の政治過程論
「フィフティーズ」や「静かなる戦争」で有名なハルバースタムの出世作。ケネディ政権を支えた「並ぶものなき、聡明な人びと」、ロバート・マクナマラやウィリアム・バンディといった天才たちの栄光と没落を中心に描いていく。第二次世界大戦の勝利、戦後フォーディズム体制の栄光のもとで、驕ったエリート集団たちのテクノクラティックな支配は、結局はあまりに悲惨な現実から徹底的に乖離し、行動科学では割り切れない人間行動のカウンターパンチをくらうことで、一敗地にまみれたのである。  今のブッシュ政権の面々は「ベストアンドブライテスト」ほど賢くはないだろうが、選民意識だけは匹敵するようだ。ふたたび、本書に並ぶようなものが、アメリカのなかから生まれてくる時代はくるのだろうか。
マルクシズムか、ナショナリズムか
アメリカによるベトナムに対する軍事介入・拡大の政策決定のプロセスを、当時の主要な政権担当者にスポットを当てて解明していく名著です。アメリカ政府はインドシナ戦争初期に於いては、フランスによる植民地戦争の継続+ベトナム人による民族解放戦争と正しく認識出来ていましたが、中国の共産化・朝鮮戦争の影響で冷戦構造の一環として再定義され、徐々に政策が硬直化し、底無し沼に嵌り込んでいく姿が描かれています。これが近代において世界で初めて西欧列強相手に独立戦争を成功させた国の姿だとは、、、歴史の皮肉とはこういうことを言うのでしょう。 ただ、中国国民党について厳しく描き過ぎていると思いました。ゴ・ディン・ジェムと違って蒋介石は傀儡ではないし、なにより中国にとっての独立戦争である日中戦争の主役は国民党でした。中国共産党にベトミンやベトコンと同じような評価を与えることは出来ません。そういう訳で星一つ減点しました。
アメリカの苦悩が描かれた最高の本です。
 この本は六十年代のアメリカがいかにしてベトナム戦争に介入していったのか、軍、政治家、大統領、エスタブリッシュメントと呼ばれる集団、さまざまな立場から描かれたとても有名ですばらしい本です。著者は、D.ハルバースタムですが、翻訳者、浅野さんの訳も何の違和感も無く60年代の歴史に没頭できます。ベトナム戦争やケネディのことを知りたい方、アメリカの政治やシステムを知りたい方、ぜひお読みください。ただしダラスのことや、オズワルドのことには一言も触れられていなくその辺の徹底した無視の仕方が、逆にとても新鮮な感じがしました。
 上巻では、ケネディ大統領誕生から、軍事顧問団をベトナムに派遣するまでが書かれています。

炎の翼―ラバウル中攻隊死闘の記録 (光人社NF文庫)

[ 文庫 ]
炎の翼―ラバウル中攻隊死闘の記録 (光人社NF文庫)

・関根 精次
【光人社】
発売日: 2005-05
参考価格: 890 円(税込み)
販売価格: 890 円(税込)
中古価格: 150円〜
( 通常24時間以内に発送 )
炎の翼―ラバウル中攻隊死闘の記録 (光人社NF文庫)
関根 精次
カスタマー平均評価:   0

ふるさとの生活 (講談社学術文庫)

[ 文庫 ]
ふるさとの生活 (講談社学術文庫)

・宮本 常一
【講談社】
発売日: 1986-11
参考価格: 924 円(税込み)
販売価格: 924 円(税込)
中古価格: 317円〜
( 通常24時間以内に発送 )
ふるさとの生活 (講談社学術文庫)
宮本 常一
カスタマー平均評価:  5
昭和25年に子供たちにむけて語られた希望
古きを見つめて未来を良きものとしよう、他郷を知って故郷を理解しよう、教育者としての宮本常一は小中学生に向けて平易で静かで希望に満ちた口調で語る。さまざまな土地の暮らしのたて方や姓の分布から読む人々の移動、年中行事のいろいろを語り聞かされた子供たちは「僕達の村ではどんなふうだろう」と自然に考え進めることができたのではないだろうか。まだ遅すぎないかもしれない、見つめるべきものが残っているうちに私達はふるさとの生活を顧みよう。「それは例えばよその土地ではこんなふうですよ、あなたの土地ではどうですか」そんな問いかけがたくさん並んでいて、どこから読んでも楽しく興味深い。

長崎のキリシタン (聖母文庫)

[ 文庫 ]
長崎のキリシタン (聖母文庫)

・片岡 弥吉
【聖母の騎士社】
発売日: 1989-05
参考価格: 525 円(税込み)
販売価格: 525 円(税込)
中古価格: 350円〜
( 通常24時間以内に発送 )
長崎のキリシタン (聖母文庫)
片岡 弥吉
カスタマー平均評価:   0

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 更新日 2007年10月24日   ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク