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歴史読み物

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ヘンリ・J・M・ナウウェン最後の日記―信仰と友情の旅

[ 単行本 ]
ヘンリ・J・M・ナウウェン最後の日記―信仰と友情の旅

・ヘンリ・J.M. ナウウェン
【女子パウロ会】
発売日: 2002-04
参考価格: 2,520 円(税込み)
販売価格: 2,520 円(税込)
中古価格: 680円〜
( 通常3〜5週間以内に発送 )
ヘンリ・J・M・ナウウェン最後の日記―信仰と友情の旅 ※一部大型商品を除く
ヘンリ・J.M. ナウウェン
カスタマー平均評価:   0

ペリリュー島玉砕戦―南海の小島70日の血戦 (光人社NF文庫)

[ 文庫 ]
ペリリュー島玉砕戦―南海の小島70日の血戦 (光人社NF文庫)

・舩坂 弘
【光人社】
発売日: 2000-10
参考価格: 735 円(税込み)
販売価格: 735 円(税込)
中古価格: 624円〜
( 通常24時間以内に発送 )
ペリリュー島玉砕戦―南海の小島70日の血戦 (光人社NF文庫)
舩坂 弘
カスタマー平均評価:  4
「サクラ、サクラ」に込められた想い
 題名の通り本書は太平洋戦争時のペリリュー島防衛に際する玉砕戦を描いたものである。
 硫黄島戦に比肩してアメリカ軍に被害を強いた様は読んでいて胸が締め付けられる思いがする。
 彼我の圧倒的な物量差にもくじけることなく故郷を想い家族を想いながら戦う様には英霊への強い感謝の念を呼び起こさずにはいられない。そしてわずかな援軍のみで奮闘しつつも力尽き、最後にある「サクラ、サクラ」の電文を読むに至ってその無念を強く感じた。
 表現に多少、自負の強すぎる部分があり、多少しらける箇所もあるが、先の戦争中いくつかある玉砕戦のひとつを描いたものとしておすすめできる一冊である。
 数値的資料としてはあまり詳細が記されておらずそれほど価値はないが、散華した英霊の想いを感じるには十分である。
 評価としては自負の強すぎる部分をひとつ減点して星4としたい。

精神障害者への偏見とスティグマ―ソーシャルワークリサーチからの報告

[ 単行本(ソフトカバー) ]
精神障害者への偏見とスティグマ―ソーシャルワークリサーチからの報告

・白石 大介
【中央法規出版】
発売日: 1994-10
参考価格: 3,262 円(税込み)
販売価格: 3,262 円(税込)
中古価格: 1,997円〜
( 通常24時間以内に発送 )
精神障害者への偏見とスティグマ―ソーシャルワークリサーチからの報告 ※一部大型商品を除く
白石 大介
カスタマー平均評価:   0

レッジョ・エミリア保育実践入門―保育者はいま、何を求められているか

[ 単行本(ソフトカバー) ]
レッジョ・エミリア保育実践入門―保育者はいま、何を求められているか

・ジョアンナ ヘンドリック
【北大路書房】
発売日: 2000-12
参考価格: 2,415 円(税込み)
販売価格: 2,415 円(税込)
中古価格: 4,380円〜
( 通常24時間以内に発送 )
レッジョ・エミリア保育実践入門―保育者はいま、何を求められているか ※一部大型商品を除く
ジョアンナ ヘンドリック
カスタマー平均評価:  4
レッジョ・エミリアをはじめて勉強する人に最適です。
レッジョ・エミリアの保育について、初めて勉強する人に最適です。

レッジョエミリアの保育カリキュラムの特徴やこれまでのカリキュラムとの違いが、実際の事例を通して説明してあります。

ドキュメンテーション(保育の記録)についても、その意味や記録の方法、そこから生まれる考察についても、実際の記録の事例が示されており、大変わかりやすい内容になっています。

子ども達の実際の様子をヴィジュアル系で見たい人は
「子どもたちの100の言葉」を先にさらっと眺めてから、
この本を読むともっとわかりやすいですね。


ロシア革命史〈1〉 (岩波文庫)

[ 文庫 ]
ロシア革命史〈1〉 (岩波文庫)

・トロツキー
【岩波書店】
発売日: 2000-07
参考価格: 903 円(税込み)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 249円〜
ロシア革命史〈1〉 (岩波文庫)
トロツキー
カスタマー平均評価:  4.5
古典としての歯ごたえ
レオン・トロツキーの大著(当文庫版で5分冊)第一巻です。 私は反共主義者ですが、ロシア革命が良かれ悪しかれ20世紀の世界史的大事件であったことは認めます。この本ではその様相が活写され、書物として謂わば筋肉質の面白さに充ち満ちています。また著者トロッツキーという人物は、一種の文学的才能に恵まれていたらしく、じつに巧まざるレトリックやユーモアなども、この硬派の本に彩りをそえています。ロシア革命の成功が、この国の後進性と近代的意識とが奇跡的に結びついた結果としているのも説得力があります。ただしそれが後の全体主義体制をも結局は用意したことも否定できないでしょう。 この本が党派性・イデオロギー性を超えた古典の生命力を備えていることは間違いないところだと思います。
読みものとして面白い
 まず読み物として最高に面白いということを保証します。思想家でもあり、 軍略家でもあったトロツキーが見たロシア革命ですが、 当時としても出来うる限り客観的に記述しようという意図がはっきりと見えます。  自分のみたことも織り交ぜてありますが、それもあくまで一意見として。  その点でも好感がもてる書物です(これはトロツキーだから出来たという点もあると思います)。  詳細なデータもありますし、どんな人にでもお勧めです。
訳者の努力に感謝
著述家としてのトロツキーの力量もそうですが、訳者の努力に賞賛を
おしみません。別の邦訳もありますが、これがまちがいなくベストで
しょう。おそらく外国語に訳されているロシア革命史の中でもトップ
レベルの出来ではないかと思っています。
この本の特徴は、巻末の訳注が50音別になっていて、人名・事柄辞典
と兼ねている点です。以前出てきた単語等を忘れていることがままあ
るので、再度確認したいときなど、普通の訳注では結構不便です。な
のでこの試みは良いのではないかと思います。とりわけロシア人の名
前は一部の有名人を除くとよく覚えられないので、50音順になってる
この訳注は何度も参照し直せてとても助かりました。
“歴史家”トロツキー
 あの1917年の革命を熱くそして「厚く」語っています。
 いったん読み始めれば、目が釘付けになります。
 トロツキーの筆を借りて革命の中の人々が生き生きと動いています。
 ブルジョアによって支えられた臨時政府、まだ力のない革命勢力など
 当時の情勢を詳しく語っています。
 中学・高校の世界史の教科書より楽しめると断言できます。

 ぜひお読みください。


砂漠の戦争

[ 文庫 ]
砂漠の戦争

・アラン・ムーアヘッド ・平井 イサク
【早川書房】
発売日: 1977-07
参考価格: 735 円(税込み)
販売価格: 735 円(税込)
中古価格: 400円〜
( 通常24時間以内に発送 )
砂漠の戦争
アラン・ムーアヘッド
平井 イサク
カスタマー平均評価:   0

私物国家―日本の黒幕の系図 (知恵の森文庫)

[ 文庫 ]
私物国家―日本の黒幕の系図 (知恵の森文庫)

・広瀬 隆
【光文社】
発売日: 2000-06
参考価格: 680 円(税込み)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 319円〜
私物国家―日本の黒幕の系図 (知恵の森文庫)
広瀬 隆
カスタマー平均評価:  3
日本について日本人が知っておく必要がある情報の宝庫
国家を私物化して食い荒らしている、政治家、官僚、利権で生きる財界について、その黒い鉄のトライアングルに関し、著者は丹念に掘り起こして系図を描き上げる。その中心にいるのが税金を支配している大蔵官僚であり、金融における不良債権のでたらめな処理や、ゼネコンに対しての偏った税金の投入は、国家としての政治が機能していないために、税金の無駄遣いに終わってしまった。小泉が厚生大臣時代に起こした薬害エイズ事件をはじめ、住専事件やイトマン事件は既に風化して、責任逃れに終始した小泉が殊勝になの、日本は亡国の淵に立ちすくんでいる。国民はいよいよ貧しくなる一方で、ひたすら私服を肥やす権力者たちは、複雑な血脈で結ばれて国家に寄生しているが、それをこの本はあからさまに抉り出している。著者が作った系図を眺めているだけで、日本という国家が化け物であると理解できるが、それにしても黒幕をあぶりだした著者の作業は素晴らしい。
血による支配階層の作られ方
これでもかと言わんばかりに,日本の政財官の主要メンバーが血縁関係につながっていることを,ひたすら述べた作品。

文章は荒いことこの上なく,段落内でのロジックさえよくわからないほどだが,圧倒的な巻末の家系図が象徴するように,とにかく,ここまでつながっているのかと思い知らせるだけの労作である。社会階層が固定化され温存される現実を目の当たりにさせられる。

読後以来,おかげで私は家系図作成マニアとなってしまった。
無題
現代日本で起こる経済事件とその背景を、主に事件当事者の近しい血縁という観点から辿った作品です。偉くて悪いヤツはつながっていることが多い、というような。個人的には陰謀論を単純に信じないけれど面白がれる性質なので、手にとってしまいました。エンターテイメントとしては同じ作者の「億万長者はハリウッドを殺す」とか「赤い盾」の方が楽しめると思います。本作はちょっと内容が薄い気がしましたし、「特権階級」を悪者にしすぎで、クールなノンフィクション感が損なわれてしまうと感じました。

しかし本作の論旨に賛同するわけではないですしよく言われてることですが、官僚や政治家、経済人の世襲制ってエライことになってますよね。いまは時代の変わり目ですし、全てを彼らのせいにするわけ!にはいきませんが、階級の世襲による停滞や腐敗もきっと多かったのもきっと事実、チェック用の資料としてもいいかもしれません。
安っぽい陰謀論はもう結構
外国の有名人物の血縁関係だと「なるほど」と思って読んでしまうが、
これを日本に置き換えると、こんなにも嘘っぽく見えるものかと
驚いた。
系図をずーっと伸ばしていけば、そりゃいつかは誰かとつながるわけで、
「このつながりが日本を動かしている」と言われても、安っぽい
陰謀論にしか聞こえない。

我々日本人には実感として感じづらいが、この著者が海外のについて
書いた本も、その国の人たちから見ればその程度のものなのかもしれない。
いとこのはとこのだんなの兄弟がどうした?
 高校生の頃、歴史の教科書に載っていた系図を見るとわくわくしました。カインとアベルは神話ですが、藤原一族の栄華、イギリスのばら戦争、明の永楽帝、ハプスブルク家の興亡、血を分けた一族と姻戚の織り成すストーリーが歴史を形作ってきた時代があるのは確かですし、心躍る物語もありました。

 しかし、今の世の中で、そのような王朝物語のアナロジーで社会形成を語ろうという筆者の手法は、はっきり言えば、歴史の教科書の系図を見ている高校生レベルです。「誰かがどこか自分の知らないところで、自分の血と汗の結晶である税金を貪って、甘い汁を吸っているのではないか」という読者の疎外感や僻みを煽るような幼稚な分析を垂れ流すのは、商売としては効率的な方法ですが、健全な社会の成り立ちには何ら益するところがありません。

 誰かのいとこの奥さんの叔母さんの配偶者がたった半年しか在任していない総理大臣で、その関係が社会の何に影響を及ぼしえるのでしょうか。この本を読んで感心している人は、自分のいとこの奥さんの叔母さんの配偶者と会話したことがあるかどうかもう一度思い出すべきです。そして、いとこであろうと叔父叔母であろうと、そういう関わりによって、自分が一生懸命生活を賭けてがんばっている仕事に何か手心を加えたことがあるかどうか思い出して見るといいです。世の中はそんなくだらないことで動いているかどうか、もう一度胸に手を当てて考えて、その結論を元に、こんな本を買うべきかどうかもう一度考えるべきです。

 そういえば、私の叔父さんの兄弟はこの本に書かれている会社の大幹部ですし、私の家から10分くらいのところに某省高官の子息が住んでいますが、私が仮に今の勤め先でエラくなったら、この本に書かれてしまうのでしょうか?(笑) この本に書いてあるのは、つまるところ、この程度の話です。


戦争中の暮しの記録

[ 単行本 ]
戦争中の暮しの記録


【暮しの手帖社】
発売日: 1969-08
参考価格: 2,310 円(税込み)
販売価格: 2,310 円(税込)
中古価格: 980円〜
( 通常24時間以内に発送 )
戦争中の暮しの記録 ※一部大型商品を除く
 
カスタマー平均評価:   0

深海からの声―Uボート234号と友永英夫海軍技術中佐

[ 単行本 ]
深海からの声―Uボート234号と友永英夫海軍技術中佐

・富永 孝子
【新評論】
発売日: 2005-08
参考価格: 2,940 円(税込み)
販売価格: 2,940 円(税込)
中古価格: 991円〜
( 通常4〜5日以内に発送 )
深海からの声―Uボート234号と友永英夫海軍技術中佐 ※一部大型商品を除く
富永 孝子
カスタマー平均評価:  3.5
私の大叔父さんです
友永中佐は私の大叔父にあたります。 でも、親戚からほとんど大叔父の話しは聞いたことがありませんでした。自決したということで、「英霊」として靖国にも合祀してもらえず、遺族年金も対象外ということでご家族は苦労されたようです。今度読んでみようと思います。
力作の鎮魂歌
独潜U234で帰国途中、その艦内で自決した友永中佐については、これまでも吉村昭の『深海の使者』やNHKの番組『Uボートの遺書』及び『U234号、最後の航海』などでも紹介されてきたところであるが、本書の著者、富永氏はこのうち『U234号、最後の航海』の制作にも協力した人物であり、20年以上に渡ってこのテーマを追究している。日本人の手になるUボート戦記は、所詮は外国文献の「切り貼り」に過ぎないものが大部分だが、本書はそうしたまがい物を寄せ付けない内容になっている。 本書が特に焦点を当てているのは、自動懸吊装置などを発明した天才的造船官としての友永の顔以上に、人間友永の素顔である。そのために著者は、わざわざ訪独して元Uボート乗組員に対するインタビューを行い、遣独便U180や帰国便U234内での友永の言動を追ったほか、友永の手紙、電報、さらには同僚や妻・正子の証言などを丹念に積み重ねている。友永の生い立ちから学生時代、海軍造船官としての仕事(呉、佐世保、霞ヶ関の艦政本部)、正子との結婚と娘二人の誕生、ベルリンへの赴任、自決、そして正子の戦後までを読み込んでいくと、読者も友永の人柄、人生を実感でき、そして何より、その死の意味について深慮を迫られるだろう。 また、当時の貴重な未公開写真も多数掲載されているほか、U234に積まれた酸化ウランの行方に関する専門家への意見聴取もあって興味深い。ただ、所々に事実関係の誤りが見られる。「伊8で帰国した野村直邦」(P351)など。末永く読まれるべき書物として、重版では正確性を期して頂きたい。それによって鎮魂の願いもより深まるのではないか。ともあれ、渾身の力作となっている。
U234 U234 U234....
U234に関する詳細な資料は洋書の
「HIRSCHFELD The Secret Diary of a U-Boat」
しか無いと諦めていましたが??

これは凄い...
限られた見方ではこの洋書すらも情報量を超える
かもしれない...

DVD「ラストUボート」、「深海の使者」もいいですよね。
「Uボートの遺書」を私は観てないのです ;_;


ヒトラーの戦艦―ドイツ戦艦7隻の栄光と悲劇 (光人社NF文庫)

[ 文庫 ]
ヒトラーの戦艦―ドイツ戦艦7隻の栄光と悲劇 (光人社NF文庫)

・エドウィン グレイ
【光人社】
発売日: 2002-03
参考価格: 800 円(税込み)
販売価格: 800 円(税込)
中古価格: 361円〜
( 通常24時間以内に発送 )
ヒトラーの戦艦―ドイツ戦艦7隻の栄光と悲劇 (光人社NF文庫)
エドウィン グレイ
カスタマー平均評価:  4.5
ドイツ海軍に贈る鎮魂歌
いまいちマイナーで日の当たらないドイツ海軍だが、意外と邦訳は出ている。その中でも本書は、7隻の戦艦に的を絞って叙述しているのがユニークである。 日本の戦艦は隻数だけは多いが、太平洋戦争ではほとんど活躍できずに終わった。例外と言っていいのはヘンダーソン飛行場砲撃くらいか。 ドイツの戦艦も同じく負けはしたのだが、そのドラマチックさは日本の比ではない。開戦直後のグラフ・シュペーの神出鬼没の活躍と無念の自沈から始まって、ビスマルクの勇壮ではあるが悲劇的な逃避行、相次ぐ犠牲を受け「フリート・イン・ビーイング」に切り替えフィヨルドに引きこもったティルピッツと英空軍との対決……と7隻の戦艦それぞれにドラマがあるのだが、それらを簡潔にまとめエッセンスを引き出した著者の達意の文章もすばらしい。 著者はほとんど批判めいたことを述べずただ淡々とありのままを描いてゆく。イギリス人は敗北を愛でると言うそうだが、行間から敢闘精神を発揮して惜しくも敗れたドイツ海軍将兵への尊敬と友愛が感じられた。 そのイギリス海軍は圧倒的優位に立っていたと思われがちだが、世界中に押さえの艦隊を張り付けねばならないため、それほど有利ではなかったようだ。 本書を気に入った方には、C.D.ベッカー『ドイツ海軍戦記』を奨めたい。同じくUボート以外のドイツ海軍の奮闘をつづったものである。
ナチスドイツ戦争艦隊の戦艦物語
ナチスドイツ陸軍に比べ、いまいち影が薄い海軍の七隻の戦艦物語。
それは、海軍建造計画が完成する5年も前に戦争が始まったことに加え、「海の上での
臆病者」を自認する総統閣下の変な干渉の結果である。
ドイツ戦艦は外見が優美であるだけ、その悲劇性も際立って感じられる。
特にビスマルク・ティルピッツの両戦艦は最後が対照的とは言え、その極限だろう。
著者はその物語を公平な目で見た上で、力強く描いていて非常に面白い。
ドイツ海軍(デーニッツ)が最後に死力をつくしたことが、東部戦線からのドイツ人
(軍人・民間人問わず)引き上げの支援(輸送・対地砲撃)だったことは、ナチス
に支配されていたとはいえ、軍隊の本質がその国民を守ることだということを
貫いており、日本陸海軍との余りの性格の違いに呆然としてしまう。
潜水艦好きも参考になります
レーダーとヒトラーとの確執、デーニッツの水上艦に対する考え方、PQ17船団に水上艦が果たした役割、海軍vs空軍など非常に参考になります。個々の戦艦に対する知識は殆ど無かったのですが、これでリファレンス代わりになりますね。ビスマルク、ティルピッツくらいは潜水艦が絡むので勉強してましたが...
簡潔にして精巧
第2次世界大戦時のドイツ海軍を戦艦を中心にして語った本。Uボートを初めとするその他の艦艇の活躍は必要最低限しか触れられていないが、第一次世界大戦終結時の屈辱的な状況の描写から始まって、戦前から終戦までのドイツ海軍の様子が概観できる。

視点にとても公平で、鋭いものがあり、非常に新鮮な感じがする。特に人物に関する描写や評価がとても面白いが、英海軍の絶望的な状況での勇敢な戦いが決して無駄になっていないという評価がとても救われた気持ちにさせてくれる。反面、不運続きのようなドイツ海軍は気の毒な気がするが、それ以前に多くの問題を抱えていた結果でもあることもこの本はよく描いていると思う。
まとめて読めるメリット
従来、バラバラに語られることの多かった話題を、ドイツ戦艦という縦糸でまとめた点、価値があると思う。
ポケット戦艦の通商破壊、ビスマルク追撃戦、チャンネルダッシュ、ムルマンスク向け船団を巡る争い、ティルピッツ撃沈などなど、興味あるテーマが一堂に会して、壮観である。
ヨーロッパの戦争に知識の乏しかった私には、もってこいの本だった。


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 更新日 2007年10月24日   ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク