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[ 単行本 ]
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映画・テレビ完全ガイド 燃えよ!新選組
・山村 竜也 ・横田 淳 ・岸田 一則
【たちばな出版】
発売日: 2003-12
参考価格: 1,890 円(税込み)
販売価格: 1,890 円(税込)
中古価格: 4,000円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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・山村 竜也 ・横田 淳 ・岸田 一則
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カスタマー平均評価: 3
中川勝彦の沖田総司! 白虎隊の時の故・中川勝彦さんの沖田総司が載っています。池田屋の際のとても凛々しいショットが掲載。歴代の沖田役の中でも群を抜いて評価の高い中川さんをもっと知ってもらいたいです。
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[ 文庫 ]
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バルバロッサ作戦〈下〉―独ソ戦史 (学研M文庫)
・吉本 隆昭 ・パウル カレル
【学習研究社】
発売日: 2000-09
参考価格: 725 円(税込み)
販売価格: 725 円(税込)
中古価格: 268円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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・吉本 隆昭 ・パウル カレル
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カスタマー平均評価: 4.5
第三帝国最後の冒険 上巻に続き独ソ戦の前半1941年から43年の動向を描いています。モスクワ侵攻の挫折後、総統はコーカサスの資源を求めてソヴィエト領南部へと軍を向け「ブラウ作戦」を発動します。まず、第11軍によるクリミア掃討から始まり、スタリングラードの降伏で終わる本巻では前年と違いソ連軍の強い抵抗に遭います。いまだその威力を失っていないドイツ軍ですが、戦線の拡大とともにその弱点が次第に現れてくる時期ともなります。もはや作戦そのものが健全な動機からおこされる時代は終わった事がはっきりとするでしょう。 コーカサス油田を目指すA軍集団は激しい抵抗にもかかわらず山脈の最高峰に登頂、峠を超えてアジアへと道を開こうとします。その一方B軍集団はスタリングラード方面へ戦力の乏しいイタリアやルーマニアの同盟軍とともに進みますが、最終的な破局はここで起きるのです。スタリングラードは戦略目標としてはそれ程重要ではなかったにもかかわらず最高司令官はこの都市に固執します。この強固に守られた都市で激しい市街戦を展開しながら少しづつ前進するドイツ軍ですが、ソ連は弱体な同盟軍の戦線を突破、逆にドイツ側が包囲される事態が生じてしまいます。このスタリングラードにあるドイツ第6軍の取り扱いに関して前線司令部と最高司令部との間の意見の食い違いが新たに発生し、作戦は思うように進まなくなります。包囲線突破をこころむドン軍集団に対しても激しいソ連軍の抵抗は容赦なく、やがて厳しい冬がおとずれます。この地においてついにドイツ第6軍は降伏、大打撃を受けてドイツの東部戦線は次の厳しい後退と「死守」の時代を迎える事になるのです。
買って損なし ドイツのロシア侵攻「バルバロッサ作戦」最終章。 この正統派にして、骨太の作品をこの値段で読めるのは 幸せそのもの。 この独ソ戦はヒトラー・スターリンの頭の中の妄想がガチンコで ぶつかり合った戦争なので、平和ボケした日本人には理解しがたい 点が多いのですが、少なくともこれを読めば輪郭がわかります。読むのにちょっと気合いがいりますが内容はGOODです。
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[ 文庫 ]
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貧国強兵―「特攻」への道 (光人社NF文庫)
・森本 忠夫
【光人社】
発売日: 2002-05
参考価格: 670 円(税込み)
販売価格: 670 円(税込)
中古価格: 279円〜
( 通常4〜5日以内に発送 )
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・森本 忠夫
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カスタマー平均評価: 4.5
あの戦争は……データはかくも無残に『ロマン派』を粉砕する…… データ(数字)でかの戦争、大日本帝国の戦争政策、大東亜共栄圏、軍部を分析。
ぐうのネも出ない程、「戦前レジーム」が富国強兵ならずに「貧国強兵」への道を進んでいたことを証明している本書。
本書を読めば、英霊たちへの追悼もいかなる形が理想となるのか、も示唆されよう。
『同じ道』に帰ってはならないのだ。
戦争は、「ロマン」でも「諦観」でもまた「ドグマ」でもなく、やはり「科学」で分析されなければならない。
かけがいのない「若い命」が失われるのだから。かけがいのないこの国の「可能性」が失われるのである。
「戦後レジーム脱却」前に、この国の幅広い人に読まれたい本である。
データを用いて無謀さを解説 戦術や局地的な戦略の不備に関して記述されている著作は多いが、この著作のように数字を実際に駆使して、日本の戦争開始の問題点を論じている点に一定の価値を感じる。 結果論的な内容ではあるが米国との戦争は開戦の時点で負けていたという指摘を数字で示している点が興味深い。開戦するしかなかったと言われる議論に対して疑問を提示し得る内容であると共に、現代の企業を中心とした組織運営のありかたについても参考になるのではないかと思う。 私個人は精神論が100%悪いとは思わないが、この著書では過度に強いられると冷静な分析ができなくなるという点で参考になった。 数字を用いた解説は良いが、それを更にわかりやすくする図表等の使用が少なかったため星4としたい。
太平洋戦争当時の日米国力差の現実を実感!! 太平洋戦争当時の日本とアメリカの経済を中心とした国力の差を、多くの数字を使って証明している。それゆえに、日本軍が強調せざるをえなかった精神主義やそのために発達させた教育システムについて解説している。 通称「シミュレーション戦記小説」が多数発行されているが、本書にある数字という現実を突きつけられると、いずれもシミュレーションに値しないことがよくわかる。 本書に載っている表を表計算ソフトなどで、読者自身がグラフ化してみることにより、当時の日米軍事力格差をより深く実感できるだろう。 これだけの差があるのがわかっていながら、戦争に突入した当時の軍部の視野狭窄と方針転換の勇気の無さには、怒りを感じる。 森本氏の論は、戦争の勝敗が国力によって決まることになる。しかし、現実には、ベトナム戦争やアフガニスタン紛争では、アメリカやソ連が、太平洋戦争中の日本より国力の小さなベトナムやアフガニスタンに勝つことができなかった事実がある。そこからわかることは、国力の大小以外にも戦争の勝敗を決める何かがあることを示している。例えば、戦争目的や外交や戦い方ではないだろうか。 森本氏がその緻密な分析力で、国力以外の何かについて、論述したら、将来の日本の外交防衛政策に有益な結論が導けると思う。
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[ 文庫 ]
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あゝ飛燕戦闘隊―少年飛行兵ニューギニア空戦記 (光人社NF文庫)
・小山 進
【光人社】
発売日: 2001-03
参考価格: 690 円(税込み)
販売価格: 690 円(税込)
中古価格: 290円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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・小山 進
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カスタマー平均評価: 4.5
身の回りの戦記 著者の空戦についての解説は、丁寧で面白い。
その一方、全体の戦局がほとんど見えない。
マッカサーの回想記などと一緒に読んでいたのだが、
昭和18年のいつごろの話なのかを理解するのに時間を要した。
マッカーサーはウエワクの日本軍を八月に叩いたと書いているが、
本書でどのあたりなのかが、わかりにくかった。
飛燕にマウザーで敵なし ニューギニアというと南郷隊長の1式戦闘機の活躍は知られているが、3式戦闘機はどうだろうか? とくに、筆者の所属した68戦隊は、やむことのない戦闘で壊滅してしまったので、生還した搭乗員の手記があるだけでも、奇跡に近いと思う。筆者の性格もあるのか、ユーモラスな文体で、読み手に過度なストレスを与えない。 また、敵である連合軍パイロットに敬意を払っているのも、気持ちのよい点である。 筆者は開戦後に実戦デビューした。内地から出発する前日に、母親が基地にたずねてきて、息子をよろしく頼みます、と飛行機をなでた話にはしんみりさせられる。出発直後に大事故が起こるのだが、筆者は難を免れている。 ニューギニアでは、人格技量ともにすぐれた上司にめぐまれ、武運にも見放されず、全体としては劣勢のニューギニア航空戦にあって、めきめきと戦果を上げていく。 中には、撃墜されそこなって不時着し、なんとか基地に戻るまでの苦労譚もある。 防空戦闘だけではなく、敵地攻撃をやっているのも、読み手としてはおもしろい。中には、訓練もなしにいきなり爆装して、敵の艦船に攻撃をしかける一幕もある。 これは、とりもなおさず、人材や機体のやりくりが、それだけ逼迫していたことを意味していよう。 途中から、ドイツ製の20ミリ機関砲を積んだ機体に乗って戦う。はじめてこの威力絶大な武装が基地にもたらされたときの、隊員たちの喜びようが、印象的だ。 空戦記は、大勝利の戦闘で終わる。しかし、ニューギニア航空戦自体は、最終的には連合軍の上陸で幕を閉じた。 読み終わった後で、筆者とともに戦った68戦隊のパイロットたちがどうなったのか、気になった。
涙が出てくる 繁利は終戦になっても復学してこなかった。栄市も二人とも出撃してやられたのかな終戦の時まsだ16才だったのにね。あれから一辺は会いたかったな。俺はあれからずっと反戦でたたかって来たぞ。お前らの死を無駄にしなく無いためにためにな。
男の友情 太平洋戦線で最も過酷といわれ、パイロットが日本に帰還する確率が限りなくゼロに近いニューギニアでの空戦記録。 梶並進と当時名乗っていた搭乗員が信頼する上官とともに高性能戦闘機「飛燕」で激戦を闘い抜く。 アメリカの高性能戦闘機P47を撃墜し、渓谷の基地を銃撃、そして陸軍所属ながら飛燕で艦船へ急降下爆撃を敢行する。 それ以上に男同士の友情、信頼関係が光り輝く。
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[ 新書 ]
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偽書『武功夜話』の研究 (新書y)
・藤本 正行 ・鈴木 真哉
【洋泉社】
発売日: 2002-04
参考価格: 819 円(税込み)
販売価格: 819 円(税込)
中古価格: 397円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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・藤本 正行 ・鈴木 真哉
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カスタマー平均評価: 3.5
通説を覆す好著 1959年の発見以来、戦国史の一級史料とされ、有名作家の歴史小説や大河ドラマの種本としても活用された『武功夜話』を徹底検証し、偽作と結論付けた本。この本で筆者2人は、『武功夜話』が戦国史の史実をいかに捻じ曲げたかを説明し、たいした検証もせずに一級史料として宣伝し、活用したマスコミ、研究者、作家らを糾弾している。
我々がイメージする戦国時代の合戦の情報源は元をたたせば歴史小説や時代劇がほとんどである。その歴史小説や時代劇の種本が偽作という事は、我々がイメージする戦国時代像は史実とは全くかけ離れてたフィクションという事になる。
そうなるとこの本は歴史小説が読みたくなくなる本といえる。史実に忠実だからだ。しかし、歴史で一番重要なのは真実である。いくら話的に面白い逸話でもそれが創作ならば史実として載せてはいけない。小説はフィクションだから創作は許される。だがフィクションをあたかも史実であるかのように言い募るのは歴史の歪曲である。だから是非とも作者2人には今後も本書のようにフィクションにまみれた通説を完全に覆すような好著をどんどん発表してくれる事を期待したい。
ただあえて一つ難点をいえばタイトルに「偽書」と付けているのはいただけない。検証し真贋に決着をつけると言いながらタイトルに「偽書」と銘打っているのは結論ありきの印象を与えてしまい、読み進めながら最後に結論にたどり着くという楽しみを奪いかねない。その点で星一つ減点。
ダメなんですよ どうも『武功夜話』のこととなると頭に血が上って、冷静に判断できなくなる人が多いようですね。 その時代にあり得ないはずの用語・観念が登場するようなら、その本は史料としては要注意なんです。そしてそういった時代錯誤が、描かれている世界観の根底部に見られる以上、『武功夜話』は歴史資料としては全然ダメなんです。お話として楽しむ分にはまあいいのだけれど。 著者二人のうち特に藤本さんは、逆の意味で冷静さを欠いているみたいで、論証不充分、ときには筆の滑りのような部分もある。だからこの本への評価は星三つに止まるんですが、全体としては是認できる内容の本だと思いますよ。
意外に 評価が辛いですね? 確かに 史料の扱いが 問題になるのは どんな歴史書でもあるケースなんですが、この本が言いたいことは そんなことではなく、これは 創作 武功夜話の研究ではないかということなんです。偽文書というより創作。著者たちは 在野の歴史研究者ですが、芸能 文学研究者の方たちが 武功夜話を読めば、この本が書かれた または写本された時代には絶対に なかった 話が筋に使われていると指摘があるでしょう。 こういう本をネタ本に使うから、困ったものだというのが 著者たちの考えなんでしょう。
他者糾弾は不要 著者二人は武功夜話の有る部分が後世の補筆であることを検証し、この書が偽書に過ぎないと結論付け、この書を信じるマスコミや学界を糾弾する。しかし、史料の改竄・補筆はごく普通に見られる現象であり、このことだけを取り上げて偽書だということは言えないのである。ある書物を偽書とするには、もっと数多くの証拠が必要であろう。面白おかしく他者批判をする紙幅が有るのなら、もっと説得力の有る検証をすべきではなかろうか。同様の検証を行った谷口克弘氏に比べ、内容がお粗末であると感じた。
・・・ 現存するどの資料にだって粉飾はつき物。昔に限らず、 資料に粉飾するのはいつの世も当たり前。それをいちいち 知ったか振りかざして自己満足しても嫌味なだけでは?
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[ 単行本 ]
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昭和・平成家庭史年表
【河出書房新社】
発売日: 2001-03
参考価格: 5,145 円(税込み)
販売価格: 5,145 円(税込)
( 通常24時間以内に発送 )
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カスタマー平均評価: 5
昭和史として一家に一冊 分厚くって高いけど、やっぱり欲しい…。下川さんの本は資料性が非常に高く、どうしても欲しくなってしまいます。とくにコラムは「へー」と驚くようなエピソードばかり。一家に一冊必携です。
勉強になります。 なんとなく、最近昔を懐かしむことが趣味になってきたのですが、 自分がうまれた時代や幼少時代、世の中ではどんなことが 起きていたんだろう?と思うようになりました。 そういう本がないかなーと探していた時に購入した本です。自分がうまれた時よりももっと昔からの、人々の生活や、 世の中の出来事が、とても詳しく書いてあり、とても勉強に なりました。流行した言葉なんかも書いてあって、面白いです。 これを見ていると、今の時代はとても恵まれてるんだなーと 実感します。
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[ 単行本 ]
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ファミリー7つの習慣 家族実践編〈上〉家族にも原則があった!
・スティーブン・R. コヴィー
【キングベアー出版】
発売日: 1998-09
参考価格: 1,600 円(税込み)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 150円〜
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・スティーブン・R. コヴィー
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カスタマー平均評価: 5
幸福は身近なところにあると気づける本です。 「7つの習慣」を読んだ人はこちらも必ず読むべきです。家族実践編が上下巻の大著になっている理由は、著者が「7つの習慣」を家庭の中で実践してほしいと強く望んでいるからではないでしょうか?紹介されているエピソードの一つ一つが心暖まり、涙が出てきそうになります。特に著者コヴィー博士の娘や奥さんのコメントが微笑ましく、コヴィー博士の誠実な人柄を感じる事のできる良書です。これから家庭を築く人、家族との関係をもっと良くしたいと願う人におすすめです。
すてきな家族になりませんか!? 家族って何でしょうか? 私は家族に関係する本をいろいろと読んでみましたが、この本は、他の本とはまた一線を画すものだと感じました。家族の絆の大切さ、そのつくり方と運営方法を分かりやすく示してくれます。結婚とか家庭とかいうものは、なんとなくひとくくりにされてしまいがちですが、家庭というのは本当に千差万別です。でもそこにも原則がある、というのがコヴィー氏の持論です。 著者であるコヴィー氏の実戦経験をたくさん書いていますので、「アメリカではこうでも、日本では・・・」と感じるかも知れません。でもコヴィー氏も言っているように、すべて本のとおりにする必要はなく、できるところから、やろうと思うところから取り入れていくだけで、きっといろいろな状況の変化が現れてると思います。 アメリカの家族は、日本の家族に比べてずっと努力している、と言われます。読んでいても「こんなに努力しなくては家庭は保っていけないのか」と感じることがあるかもしれません。日本人からみると、水臭いとかわざとらしいような言動が映画などでも垣間見られます。でも、人はただ漫然とひとつ屋根の下に暮らしていても、すてきな家族にはなれないのでしょう。それは昨今の家庭問題と言われることをみていても、明らかです。コヴィー流、アメリカ流のやり方が何にもましてベスト、というつもりはありませんが、ひとつのとても有用な方法であると思いました。同じ家庭生活を送るのなら、すてきな家庭であるほうがいいですよね? この本が、今から家庭を築こうとしているかたや、よりすてきな家庭を目指しているかたの助けとならんことを (もちろん、上巻と合わせて!)
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[ 単行本 ]
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小野田寛郎―わがルバン島の30年戦争 (人間の記録 (109))
・小野田 寛郎
【日本図書センター】
発売日: 1999-12
参考価格: 1,890 円(税込み)
販売価格: 1,890 円(税込)
中古価格: 1,000円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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・小野田 寛郎
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カスタマー平均評価: 5
30年同じ目標に向かえますか??? 本書を読んで感じたのは「人間は同じ目標・使命を30年間継続することが可能な動物だ」ということだ。孤独な環境では概して人間は安易な方向にいく傾向があるが、決してそうではない、ということが感じられた。小野田さんだから出来た、という点もあるかもしれないが、企業・団体組織においても「一度決めたことをきちんと継続してやりとおす」という体制・姿勢は運用面で困難を極め、挫折しがちである。当然、修正も必要ではあるが、「放り出して辞めてしまう」といった現象が個人レベルでも、企業レベルでも散見されることは悩ましく思われる。
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[ 単行本(ソフトカバー) ]
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名画に教わる名画の見かた
・早坂 優子
【視覚デザイン研究所】
発売日: 2000-07
参考価格: 1,943 円(税込み)
販売価格: 1,943 円(税込)
中古価格: 932円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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・早坂 優子
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カスタマー平均評価: 4
あの名画に作者が描き込んだ意味 本やポスターで見る名画の数々。
各時代によって絵の存在理由が違っているため、絵単独で楽しむものではなかった時代があったこと。
絵のモチーフにこめた意味も、描かれた当時当たり前であっても現在は絵をみただけでは分からなくなっていたりしています。
それらをかわいらしいイラストの学芸員が解説してくれる本です。
マリーアントワネットお抱えの肖像画家、ヴィジェ・ルブランの可憐な少女姿の「自画像」が35歳のときの作品で「肖像画の美化テクニックの宣伝を兼ねていた」こと。
アングルの「グランド・オダリスク」がラファエロの絵の引用であること。
などが特に興味深く、面白かったです。
ルネサンスから現代まで有名な西洋絵画をたくさんあつかっていて、充実した内容で楽しめました。
絵を見るのは好きだけれどもう少し知識が欲しい人に特にお勧めです 実際の絵画をふんだんに引用して、そのエピソード、絵画史、名画のつながり、などが簡単にわかりやすく紹介されている本です。
絵を見るのは好きだけれど、さしたる知識もなく、もう少し違った見方ができないものかなあ、と考えていた私には格好の本でした。
多少でも絵画に興味があればとても楽しく読め(見るも)、興味がなくても、きれいな本なので誰でも楽しめると思います。
名画攻略本? ゲームの攻略本みたい(イラスト、書き込みを多用してるところも)でお手軽に、また肩肘はらずに絵画のバックグラウンドを勉強できます。
今テレビ東京で「美の巨人たち」という番組をやっていますが、あれをもうちょっとカジュアルにした感じでしょうか。
美術館でこういうガイドを実際の絵の前で聞ければ面白いのになぁ
名画のウラ話満載 名画にまつわる裏話を存分に楽しめる本です。 好きな絵のなかにこんなエピソードがあったのか、と改めて目ウロコな話が満載。絵画好きもそうでもない人も、読めばきっと楽しい。眺めているだけでわくわく。本物に会いに行きたくなります。 紹介する文章もわかりやすくて読みやすいのですが、レイアウトのよくないページも目につきます。仮にも「絵画」を扱うのですから、もうちょっとなんとかならないものか?と不満が残りました。解説のための絵画への書き込みの線もちょっと見苦しくて・・・・。工夫して欲しかった。
西洋絵画初心者必見!! 今まで海外旅行するたび、超有名美術館(ルーブル美術館・ウフィッツィ美術館・プラド美術館・ウィーン美術史美術館などなど)に連れて行ってもらった私ですが、どんなにすばらしい絵を見ても「ふむふむ、これは美術の教科書に載っていたなぁ。どこかでみたことあるなぁ。」と超有名作品を「本物を見た!」という感動だけで終わらせてしまっていました。 そこで、その絵に込められた意味について「もっと知りたい」と思って手にしたのがこの本です。とにかくカラーで実物の絵で説明されていて、見やすくてわかりやすい。 今までの反省も含めて「ほーっこんな意味があったのか」「もっと絵について勉強したい」と思わせてくれるような本でした。
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[ 単行本 ]
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軍艦島海上産業都市に住む―ビジュアルブック 水辺の生活誌 (ビジュアルブック水辺の生活誌)
・伊藤 千行 ・阿久井 喜孝
【岩波書店】
発売日: 2004-10-14
参考価格: 2,415 円(税込み)
販売価格: 2,415 円(税込)
中古価格: 1,650円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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・伊藤 千行 ・阿久井 喜孝
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カスタマー平均評価: 4.5
おすすめです 「軍艦島」という島があったということは聞き知っていましたが、
その程度の知識で「端島」という名すら知りませんでした。
その後、実際に住んでいた知り合いの方から当時の状況や生活の話を聞き
今までの「廃虚」のイメージから確かに人が生活し、島と「生きていた」
という面に興味を持ち購入しました。
住んでいたわけでもなく、世代も違いますが、どこか古き良き時代、
郷愁を覚える好著です。
それだけに、今の廃虚写真を見るとその対比に何とも言えない哀しさ
を覚えます。
緑なき造られた島は、ひとつの家族。 新品を見つけたのですぐに取り寄せれば、なんと復刊本であった。既に絶版になっていただけに復刊の祈りが届いて何よりうれしい。昭和35年、この小さな島には5300人の炭鉱家族が肩寄せ合い住んでいた。しかし昭和49年1月に閉山するとわずか4ヵ月後には無人島になる。縦480m横160mの造られた島には学校から病院から映画館から果ては神社に至るまで、生活に必要なものは全て揃っていた。大正時代に既に鉄筋コンクリートの高層アパートが出来ていた。この超過密海上都市に住む人々の生活の記録を豊富な写真・資料で解明していく。
感動しました。 廃虚として軍艦島を知ったのですが、そこで営まれていた人々の生活を知り、そこに住んでいた者が朽ち果てていく郷里を眺める気持ちを知り、興味本位で他人様の郷里を廃虚芸術として楽しんでいた自分が嫌になった。それと同時にさらに現在の廃虚としての軍艦島にさらなる愛着が沸いてきた事もたしかである。写真集としても読み物としても手ごたえのある一冊であった。
即買いの逸品です。 端島閉山前の生活を示すモノクロ写真集です。端島関連書物は絶版になるものが多い中、この本は'95年の発刊から現在でも入手できる数少ない書物です。 文を担当しているのが阿久井教授、そう軍艦島実測調査資料集(東京電気大学)で知られる方です。ですから、この本の魅力の1つには写真に加えた詳しい、専門家ならではの解説です。 この本では閉山前の島民の生活が見えます。折からの廃墟ブームで端島の落書き等の問題は加速気味の様ですが、この本でこの島を古里とする人がまだ沢山いることを実感できるでしょう。 廃墟芸術ではなく、歴史資料と言えるでしょう。
特異ななりたちの町を等身大の視線で記録した労作 著者(撮影者)は炭鉱で働いていた市井の人。そのせいか、子どもの遊びや買物風景、人々が行き交う町並みなど、島の日常がこまやかに記録されています。ひとつひとつ写真を見ているだけで、(別に軍艦島に縁がない自分でも)戦後の記憶がよみがえって、胸が一杯になりました。「軍艦島」という冠を外しても、小さな町の戦後史として傑作だと思います。昨今の、廃墟となった島を土足で踏み荒らすような興味本位の写真集とは別次元の良書です。
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