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歴史読み物

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コーヒーの歴史

[ 単行本 ]
コーヒーの歴史

・マーク ペンダーグラスト
【河出書房新社】
発売日: 2002-12
参考価格: 3,675 円(税込み)
販売価格: 3,675 円(税込)
中古価格: 2,159円〜
( 通常4〜5日以内に発送 )
コーヒーの歴史 ※一部大型商品を除く
マーク ペンダーグラスト
カスタマー平均評価:  4.5
読んで字の如くまさに「コーヒーの歴史」
 コーヒーが世界の流通、文化、経済のすべてを支えてきたかのように思えてくるほど詳細なデータと教科書には載らない植民地時代のコーヒー栽培伝播、ボストン茶会事件の経緯などなど思わず頷いて納得してしまうこと請け合いであります。  特に後半にでてくるスターバックスの創業者ハワード・シュルツの強引な拡大路線戦略には資本主義の真髄というか、競合他店と接近して客を奪い合うSMやCVSの現状を彷彿させるものを感じました。奴隷の歴史が凝縮され今では庶民の飲み物として定着したコーヒー。ホットコーヒーをすすりながらゆっくりと歴史の裏側を覗いてみてはいかがでしょうか。
後半のアメリカのコーヒーのマーケティングの歴史が面白い
『コカコーラ帝国の興亡』を書いたジャーナリストであるマーク・ペンダーグラストの意欲作。膨大な資料を元にコーヒーの歴史を概観していく。前半は他でもよく見るコーヒー発見の伝説、中東からヨーロッパへのコーヒーの伝播の歴史だが、後半はアメリカのコーヒーのマーケティングの歴史。これが面白い。最後はスターバックスにまで行き着く。
現在につながるコーヒーの歴史
今では当然のように飲んでいるコーヒーについて、発見から今までの歴史が一通り書かれている。

もちろん初めから今の飲み方がされていたわけではなく、抽出ではなく煮立てて飲むという方法がつい最近まで採られていたというのは驚きだ。また本当に最近まではコーヒーの飲みすぎは体に悪いと信じられていたし、そして今でもコーヒーの飲み方はいろいろと考え出され日々進化している飲み物だというのもまた驚きのひとつだ。

コーヒーが好きな人には是非お勧め。その不思議な飲み物がよりいっそう魅力的に感じられます。
近代南北アメリカ中心に書かれたコーヒーの世界史
 コカ・コーラの歴史も書いている学者肌のジャーナリスト(14頁に写真あり)が、実地調査を含む膨大な情報を駆使して3年がかりで書き、1999年に刊行した大著を、2001年のイギリス版に基づいて一部削除し、2002年に邦訳した500頁強(4部19章構成)の本。本書の特徴を挙げると、第一にコーヒーの世界史(伝説上の起源から)に関する包括的な著作であるが、前近代のコーヒーについては第一章にコンパクトにまとめ、第二章以下は19世紀以降の記述であること。第二に、米国と中南米との政治・経済関係に主眼が置かれており(日本を除くアジア・アフリカについては手薄。日欧については、事実が列挙されている感)、中南米の近現代史が分かること。第三に代表的な焙煎企業やブランドの歴史について詳しく書かれており(合併に関する図があると助かるのだが。なお、少ない図像はまとめて掲載されている)、その際広告の果たした役割が重視されていること。第四に、中南米のコーヒー生産者に同情的であり、また高品質コーヒーや有機コーヒーに期待をかけている様子であること。第五に健康への影響やコーヒー豆の品種の違い等についても分かること。第六に、もう少し大枠が分かりやすいと助かる。臼井隆一郎『コーヒーが廻り世界史が廻る』(中公新書、1992年)と併せ読まれるべきである。
      
カフェ好きな人に是非
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暗闇の戦士たち―特殊部隊の全て (朝日文庫)

[ 文庫 ]
暗闇の戦士たち―特殊部隊の全て (朝日文庫)

・マーティン・C. アロステギ
【朝日新聞社】
発売日: 2001-08
参考価格: 987 円(税込み)
販売価格: 987 円(税込)
中古価格: 50円〜
( 通常24時間以内に発送 )
暗闇の戦士たち―特殊部隊の全て (朝日文庫)
マーティン・C. アロステギ
カスタマー平均評価:  5
徹底解剖!特殊部隊組織と戦史の決定版
特殊部隊(軍事系)の現実に行われた作戦の経緯を詳細に描くと同時に、各国の有するSASやデルタフォース・レンジャー・グリーンベレーなどの組織の特徴やその訓練風景も克明に描写している。また、実名で多くの隊員や指揮官が登場し当時の作戦の推移と結末を、生き生きとした言葉で語っている。陸・海・空の一般部隊とは一線を画す特殊部隊は、独自の組織と戦略と装備を持ち、課せられた極めて困難な作戦の遂行に全力を注ぐ。その隊員たちの気質もまた個性豊かであり、そのおのおのの特殊技術を生かしながら、敵戦線後方に侵入し、人質の救出、近接航空支援の管制、敵通信施設の破壊とさまざまな作戦をこなしていく。まさに少数精鋭の戦う男たちの集団である。

広島第二県女二年西組―原爆で死んだ級友たち (ちくま文庫)

[ 文庫 ]
広島第二県女二年西組―原爆で死んだ級友たち (ちくま文庫)

・関 千枝子
【筑摩書房】
発売日: 1988-06
参考価格: 798 円(税込み)
販売価格: 798 円(税込)
中古価格: 196円〜
( 通常24時間以内に発送 )
広島第二県女二年西組―原爆で死んだ級友たち (ちくま文庫)
関 千枝子
カスタマー平均評価:  5
あの日、広島に生きた証
今年で戦後62年。広島、長崎原爆投下日に原爆の特集番組がほとんどなかったのには驚きました。もう風化している…そう思い、この本を手にしました。 私は、こうの史代さんの「夕凪の街 桜の国」を読み、あらためてヒロシマについて、また原爆について知りたいと思い、いろいろな本を探しました。ですが、写真が載ったものはついに買う勇気が出なかったのです。あとあとまであの悲惨な光景が自分の本棚に残ると思うと、どうしても怖かったのです。正直、この本も注文した後になって同じ怖さが襲ってきました。ですが読んでみて写真とはまた違う強いメッセージが心に迫ってくるのです。お亡くなりになった方たちの壮絶な最後のお話だけではなく、著者がクラスメイトの生きた証を残さなければ、きっとそう思われてこの本をお書きになったのだと思いますが、その思いが強く伝わってくるのです。ご遺族の方たちを訪ね歩き、お話を聞き出す作業は辛いことだったと思いますが、その努力が今後この本を通して多くの人たちに「苦しみの中で亡くなっていった少女達の思い」「戦争が人として生きることも死ぬことも奪ってしまった事実」を伝えてくれるものと信じています。広島で生きていた少女達の短い人生に思いを馳せずにはいられませんでした。

デ・キリコ (アート・ギャラリー 現代世界の美術)

[ 大型本 ]
デ・キリコ (アート・ギャラリー 現代世界の美術)

・峯村 敏明 ・多木 浩二
【集英社】
発売日: 1986-05
参考価格: 3,360 円(税込み)
販売価格: 3,360 円(税込)
中古価格: 1,722円〜
( 通常24時間以内に発送 )
デ・キリコ (アート・ギャラリー 現代世界の美術) ※一部大型商品を除く
峯村 敏明
多木 浩二
カスタマー平均評価:   0

名画にしのびこんだ猫

[ 単行本 ]
名画にしのびこんだ猫

・マイケル パトリック
【河出書房新社】
発売日: 1999-08
参考価格: 1,260 円(税込み)
販売価格: 1,260 円(税込)
中古価格: 355円〜
( 通常3〜5週間以内に発送 )
名画にしのびこんだ猫
マイケル パトリック
カスタマー平均評価:  4.5
あれ、こんなところに猫がいたっけ?
 ゴッホにラファエロ、レンブラントなどの名画に書き込まれている猫たち。
巨匠たちのタッチにちゃんとなじんだ猫たちが「入り込んで」います。つまり、表紙裏説明の言葉を借りれば、泰西名画傑作パロディー集、な訳です。15cm各の小ぶりな手のひらサイズの版形の可愛らしさもいいですね。
原題はCats of the Mastersなので、邦題の「しのびこむ」というよりは「堂々と」中心的画材になっている猫もありますが、「しのびこんで」しまった絵の方がなんだか自然で「新作発見!」のようです。例えばレンブラント「服地ギルドの名匠たち」の目線の先には・・・とか、ゴッホの「ひまわり」に溶け込んでいる黄色い猫とか。クリムト「接吻」の足元で注意を引こうとしている猫、表紙にもなっているモンドリアンの絵の猫などは、「猫ならやりそう」な情景で猫好きはきっと嬉しくなります。
本物の絵の方を知っていればより楽しいけれど、なんとなく知っているだけでも猫が好きなら十分楽しめます。絵によっては見開き頁にまたがってしまって、全体がわかりづらいのがあるのがちょっと残念。

 猫好き、または絵画好きで猫好きのお友だちへのプレゼントにもなりそうな一冊です。
CATS of the MASTERS
ゴッホ、マチス、レンブラント、ピカソ、ラファエロ、ボッティチェリ……。
名画と謳われる巨匠の絵の中に、ちゃっかり入り込んだ猫たちの画集です。

逆さまの帽子の中に入って空に浮かんでいるマグリットの「猫」とか、
人間たちが去った後の深夜のレストランのテーブルの上に乗ったエドワード・

ホッパーの「猫」とか、アルルの家の中を占領しているゴッホの「猫」とか、
弱冠の違和感があるとはいえ、見ていて愉しいミャア画(名画?)です。

残念なのは、絵が頁の見開きにまたがって置かれていたりするので、見づらく
なってしまったところです。本のサイズをもう少し横長にするとか、一頁に絵
がうまく収まるようにして欲しかったにゃ。

カバーの表紙にとられた絵は、モンドリアンの絵をキッチンの床と勘違いして
入り込み、ぺたぺた足跡を記したところをキャッツ(キャッチ?)された「猫」
です。筆者が絵の中の「猫」に、「あちゃあ。真っ白に磨いた床がこれじゃあ
台無しだ。絵画侵入罪で現行犯逮捕だ」と言うと、「だって、白があんまり

さびしい気がしたからね。こうしたほうが芸術的かなと、吾輩、考えたわけ」
などとネコント(寝言?)を言うてましたが。

「猫」版・パロディー画集の試み。北斎や広重、写楽などの日本画でやっても
面白いんじゃないかな。北斎の有名な富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」の絵
(前景に波濤と舟、後景遠くに富士山が見える絵)なんかだと、「猫」は

どこいら辺にしのびこむのかな? にゃーんて(なーんて)、あれこれ
思い描いてみるのも愉しいです。
もっと大きいサイズ希望ですが…
知人の勧めで あまり期待せずに買いました。コラージュのようなものかと思ったら大間違い!
ちゃんと絵のテイストに合った猫達が名画の中にいるのです。まるでオリジナルのようです。ゴッホ、クリムト、ムンクのあの有名な絵にも、実は猫がいたのですよ(笑)。猫好きでなくても楽しめます。

私はマグリットが好きなのですが、この本のタイトルを知らずに見たら「あら、こんな作品もあったのね」と思うほどのリアルさです。

もっとサイズが大きければ…カレンダーもあったらいいのに…せめてハガキぐらい出してくれても…などなど、この本を愛するが故の要求は尽きませんが、これぐらいのサイズでこっそり見て楽しむというのも いいのかも知れません。


本当の戦争―すべての人が戦争について知っておくべき437の事柄

[ 単行本 ]
本当の戦争―すべての人が戦争について知っておくべき437の事柄

・クリス ヘッジズ
【集英社】
発売日: 2004-06
参考価格: 1,890 円(税込み)
販売価格: 1,890 円(税込)
中古価格: 1,126円〜
( 通常24時間以内に発送 )
本当の戦争―すべての人が戦争について知っておくべき437の事柄 ※一部大型商品を除く
クリス ヘッジズ
カスタマー平均評価:  3.5
アメリカ人向け
 戦争についてのQ&A集。これからアメリカ軍に入隊しようとしているアメリカ人のための予備知識集といった感じでしょうか。  内容についての信頼性は、それほど高いとは思えません。例えば「戦争の定義」についても「1000人以上の命が奪われる激しい紛争と定義されている」と…? 戦争を定義するということは、戦争とは何かということを理解することでもあるので、少なくとも、どうして1000人なのかを説明する必要があると思います。  そのほかの項目についても、きちんとデータに基づいているのか、それとも著者の主観で書かれたものかが判然としません。アメリカ人の常識に基づいて省略されているところもあるのか、日本人にはわかりにくいし誤解を招きやすいと思います。  日本人には鍛冶俊樹『戦争の常識』をお薦めします。P.W.シンガー『戦争請負会社』を併せて読むとより良いと思います。
アメリカのすべての人が・・・
ざっと3分の1は知らなくても問題がなかった。3分の1は既に知っていることで、淡々とQ&Aが続く。読む必要のある人は読むべきだが、すべての人がっていうのは言い過ぎだろう。
「本当の戦争」の姿は見えてこない.
「本当の戦争」という表題に興味を覚え,手に取ってみた.しかし,著者の主観的見解は乏しく,ただ知識の羅列,つまり用語集のような箇条書きの知識を並べたにすぎないと思える. むろん,そのような知識を否定するつもりはないが,戦争は,皮相的な知識の羅列で捉えられるような単純明快なものではないことは確かである. この書籍のタイトルは「本当の戦争?すべての人が戦争について知っておくべき437の事柄」である.しかし,すべての人が戦争について本当に知らなくてはならないのは,このようなことではなく,悲惨さや傲慢さ,それ自体の不合理さという客観的に捉えがたい姿ではないだろうか.
イデオロギーや物語を抜き取った“本当の戦争”
Q:戦争とはなんですか?
で始まり、
Q:軍服はずっと持っていてもかまわないのですか?
で終わる、戦争に関する437のFAQ。

ちなみに最初の答えは、
「A:1000人以上の命が奪われる激しい紛争と定義されている。」である。

 こんな基本的な定義すら多くの人は知らないはずだ。意に反して戦争に巻き込まれた人々はともかく、自ら兵士として戦場に赴く人、テレビやインターネット越しにある種“対岸の火事”としてイラク情勢や世界各地の紛争を見聞きしている僕たちも、“本当の戦争”を知らない。
 この本からは、“イデオロギー”や“物語”を抜き取った戦争のマテリアルが見えてくる。戦争の物語性を徹底的に排しているから読み物としては面白くはないが、ハンドブックとして一通り読んでおく価値は充分にある。踏み込んだ取材やデータ収集のアウトプットを、このような極力客観的な書物に仕上げた著者の意図に共鳴する。
「戦争は悲惨だ」という言葉を使わずに戦争の悲惨さを説く書
 世界中の紛争を長年にわたって報道してきたピューリッツァ賞受賞記者クリス・ヘッジズによる「What Every Person Should Know About WAR」の日本語版。437のQ&Aで戦争の真の姿を炙り出そうという著作です。

 最初の問いは「戦争とはなんですか?」という至ってシンプルなものです。正解を読む前に私なりに答について考えを巡らせてみましたが、“国家と国家が兵器を用いて云々…”というところで詰まってしまいました。しかし本書の答は、問い同様にシンプルなものです。
 「1000人以上の命が奪われる激しい紛争と定義されている。」

 本書はことほど左様に各問いに対して上記のような百科事典風定義をはじめとして極めて冷静な説明文が続きます。

 たとえば、調査統計資料風の文章:
  「体のどの部位を負傷する可能性が高いか」
  →「すべての負傷の40%が爪先から太腿までの怪我」

 もしくは訓練マニュアル形式の文章:
  「劣化ウラン汚染の回避方法は?」

  →「破壊された戦車の清掃や砲弾の撤去を命じられたら化学防護服を着ること」

 はてはテレビ・ゲームのルール教則本のような文章:
  「攻撃目標にしてはいけない建物は?」
  →「教会や学校、病院や歴史的建造物」

 本書には拳を振り上げながら声高に戦争反対を叫ぶ文章も、軍事力増強の重要性を説く文章もありません。ひたすら淡々とした筆致で戦争というものを437の多面体として捉える作業が続くのです。

 しかし不思議なことに、戦争を「説明する」文章を通読していると私はあたかも苛烈な戦場の渦中にいるかのようなうすら寒さをおぼえたのです。いかに淡々と説明しようとも戦争というものが人間性を瞬く間に破壊してしまう狂気に満ちた行為であることは覆い隠しようもないのです。そのことに改めて気づかされる実に巧妙な構成をもった書物だといえます。


やさしく読み解く日本絵画―雪舟から広重まで (とんぼの本)

[ 単行本 ]
やさしく読み解く日本絵画―雪舟から広重まで (とんぼの本)

・前田 恭二
【新潮社】
発売日: 2003-08
参考価格: 1,470 円(税込み)
販売価格: 1,470 円(税込)
中古価格: 870円〜
( 通常2〜3日以内に発送 )
やさしく読み解く日本絵画―雪舟から広重まで (とんぼの本)
前田 恭二
カスタマー平均評価:  4.5
日本人に1冊の本
涙でねずみの絵をかいたことで名高い雪舟。この人の絵ってよく見るとうまいんだか下手なんだか、わからなくなりました。この本はそれだけ絵そのものを見つめさせてくれたのです。でもなぜか雪舟の絵には引きつけられる力があることも納得させてくれました。この本は雪舟から歌川広重まで11人を紹介してくれていますが、綺麗な図版と絶妙な語りで次のページがめくりたくてワクワクしながら一気に読み切ってしまいました。日本にはこんなにすばらしい画家たちがいたんだとうれしくなって、思わず日本人として胸をはってしまいそうでした。ぜひ他の日本人のみなさんにも読んでもらいたいです。
日本画鑑賞入門者にオススメ!
どこの博物館・美術館に行っても、この本の中の作品のどれかひとつには必ずお目にかかることでしょう。雪舟、俵屋宗達、池大雅・・・日本画に興味のない人でも名前くらいは聞いたことがある超有名どころの、これまた傑作・秀作ばかりを集めて解説してあります。それぞれの作品について作家の半生とからめて説明してあるので、単なる美術書と違って読みやすいし印象に残りやすい。私事ですが先日静嘉堂文庫美術館(世田谷区)に行ったところ、この本で見た作品をいくつか見つけ、ちょっと嬉しくなりました。

さらば、わが青春の『少年ジャンプ』

[ 文庫 ]
さらば、わが青春の『少年ジャンプ』

・西村 繁男
【幻冬舎】
発売日: 1997-11
参考価格: 630 円(税込み)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 195円〜
さらば、わが青春の『少年ジャンプ』
西村 繁男
カスタマー平均評価:   0

心臓を貫かれて

[ 単行本 ]
心臓を貫かれて

・マイケル ギルモア
【文藝春秋】
発売日: 1996-10
参考価格: 2,957 円(税込み)
販売価格: 2,957 円(税込)
中古価格: 97円〜
( 通常3〜5週間以内に発送 )
心臓を貫かれて ※一部大型商品を除く
マイケル ギルモア
カスタマー平均評価:  5
目を背けられない何か
酷くむごたらしい描写、目を背けたくなるような事実が次々と描かれるのにもかかわらず、殺人者の弟である著者は酷く理性的だと感じた。 いや、理性的というよりも、当事者の一人であるはずの著者が、ここまで感情を押し殺せるのかと驚くような、淡々とした筆致なのだ。 出てくる人物は皆哀しい。それは、例えば恵まれない環境で幼少期を過ごさざる得なかった殺人者、といった同情心から生まれる感情ではなく、人が生きるということの根底に流れる哀しさだ。 人が生まれ落ちたときからそれぞれが背負わざる得ない、一種の不幸やどうしようもない哀しさは、ここまで人生を浸食していくものなのかと、読み進めながらも呆然とした。 著者の視点は最後までぶれず、ただ事実をひたすらに積み重ねている。それがなおさらに、とても哀しいのだ。 最後に、著者自身の今が描かれる。私はそのときになってようやく、著者自身が今も背負い続けている暗闇を垣間見た気がして、心底ぞっとし涙が溢れた。 単純に、死刑制度問題や、人間の業の深さといったものを描いた本ではない。 重層的に重なった人々の人生を通して、読者に目を背けたくても背けられない現実を突きつけてくる。
Rockとの出会い
著者のマイケル・ギルモアはローリング・ストーン誌のライターでした。彼が兄弟の中で唯一まともな人生を送ることができたのは、おそらく末弟であったため、暴力的な父親との関わりが比較的少なかったからなのでしょう。
でもRockとの出会いが彼を救ったのではないか、Rockが少なくとも何らかの助けになったのではないか、そんなふうに思ってしまいました。
心のかたち
読み始めたとき、
文体が回りくどいのと、
例えば「地獄」とか言った重苦しい言葉が
並べられるのを見て、
最後まで読み進めると退屈するのではないかと
思いました。
そんなふうに殺人事件を語るのは陳腐だと
思ったからです。
しかし読み終えて感じたのは、
重苦しさでした。
それは、
この書物が人間の心は

一般に思われているほど自由ではないということを、
いわば、実証してしまったからだ、
ということもあると思います。
それと、
人間が夢をみたり、病んだり、信仰をもったりするのは、
それがそのまま、
思考の形とか生き方として必然性を持っているからではないかと、
思わせるところが、
この本の特質ではないかとも思いました。
一度読んでおいていいとおすすめできる本
著者はこのノンフィクションの主人公である殺人者の末弟だが、肉親のひいき目なしに書く努力が誠実になされたと思う。

殺人者の本当の姿をこの595ページ(本文)の上下2段組で書ききる丁寧さでたどっていく時、「暴れ者で冷血無比なる殺人者」などという単純な人間はいないのだと知る。物事や人をわかりやすく捉えようとするのは、知性の働きに違いないけれども、本当の知性とは、表層的に物や人を見てわかった気になることではなく、はたしてそうだろうか?と本当の人間をみつめていくことだと自戒させられた。
それというのも、この本の中心をなしているのは、恐怖でもスリルでも、おぞましさでも嫌悪でもなく、深くどうしようもない哀しみだったから。

殺人者ゲイリーのはげしい怒りと破壊的な感情は、気質も無いとは言えずとも、深く傷ついた哀しみによるものだったのではないか。愛を求めて得られなかったからとかいう単純な図式化は避けたい。是非ご一読いただきたい。複雑な、いろいろな思いをお持ちになるはずです。

死刑廃止の風潮を打ち破ってアメリカ死刑復活の第1号となった歴史的事件の丁寧な記録でもあります。損はないです、本当に。このボリュームではそうそう読み返せませんが、私は手放さないつもりです。いつか時間がたくさんすぎてから、また読んで何を感じるか、と思っています。
ギルモア家にまつわる長い運命のノンフィクション
この本からの教訓はないかも知れない。自分の悪や暴力とゆう価値観を単純に
定義できなくなる。
それほど運命が深く絡み合いギルモア一家を巻き込んでゆく。
原因や責任とかを考える前に個で対処できる物事を越えてしまっているし、
またそれが事実とゆうことで言葉を失ってしまう。
 村上春樹さんの翻訳ですが、翻訳本って読みづらいな、とよく思うのです

が、とてもスラスラ読めました。 個人的に村上さんの文章に対しての鋭さ
みたいなものを信用しているところはありますね。


自伝的日本海軍始末記―帝国海軍の内に秘められたる栄光と悲劇の事情 (光人社NF文庫)

[ 文庫 ]
自伝的日本海軍始末記―帝国海軍の内に秘められたる栄光と悲劇の事情 (光人社NF文庫)

・高木 惣吉
【光人社】
発売日: 1995-09
参考価格: 795 円(税込み)
販売価格: 795 円(税込)
中古価格: 500円〜
( 通常24時間以内に発送 )
自伝的日本海軍始末記―帝国海軍の内に秘められたる栄光と悲劇の事情 (光人社NF文庫)
高木 惣吉
カスタマー平均評価:  3
まあ自伝なので……
 高木惣吉氏は海軍将校ではあるが、第一線で戦ってきたわけではないので、そんなに血湧き肉躍るようなエピソードはない。特に前半は冗長で退屈。本人にとってみれば、全て人生の折々を彩った忘れ得ぬエピソードなのだろうが、他人が読んでもそれほど面白い話ではない。海軍の雰囲気をつかむことはできるが。
 太平洋戦争開戦後の後半部分は、歴史の貴重な証言となっており、興味深い。敗色濃厚な中で元帥たちが席次をめぐって争ったなど、笑えるような背筋の寒くなるような逸話が多く収録されている。高松宮、近衛、岡田、大西など重要人物とのやりとりも詳細に記されており一読に値する。
 しかし、このままでは負けるという危機意識の下で様々な改革案が出されるものの、結局は実現せず、唯一できたのは東条内閣の打倒だけというのは、いかにも虚しい。著者は後知恵でもって訳知り顔に戦争指導者を断罪するような破廉恥漢ではなく、その点は好感が持てるが、倒閣だけで満足したかのような書きぶりは如何なものか。後からでは何とでも言えるが当時の状況では戦局を打開する方法がなかったということを著者は力説するが、どこか言い訳めいて聞こえる。無能な軍指導者を罵倒するだけでなく、もう少し自省があっても良さそうに思える。
 また海軍将校ということもあって、陸軍に辛く海軍に甘い点も気になる。たしかに陸軍の敗戦責任は大だが、艦隊決戦思想を捨てきれず、敵輸送船攻撃に最後まで消極的だった海軍にも責任がなかったとは言えまい。

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 更新日 2007年10月24日   ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク