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日本史

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そうだったのか!日本現代史

[ 単行本 ]
そうだったのか!日本現代史

・池上 彰
【ホーム社】
発売日: 2001-11
参考価格: 1,785 円(税込み)
販売価格: 1,785 円(税込)
中古価格: 1,100円〜
( 通常24時間以内に発送 )
そうだったのか!日本現代史 ※一部大型商品を除く
池上 彰
カスタマー平均評価:  4.5
現在・将来の大人にとって必須の教養
歴史の授業でほとんど触れない現代日本史(戦後日本史)の内容豊富な解説.外交,自衛隊,日本国憲法,政治権力争い,経済成長,行政の対応,公害と,幅広い.外せないはずの題材のうち冤罪や最高裁の判事の審査の形骸化などの司法関係の話題にはほとんど触れていない. 分かりやすさは著者名から保証されているようなもの.記者としての取材経験や執筆にあたっての膨大な調査だけでなく,誤解なく分かりやすく伝える努力や事の重大さの認識が非常にしっかりしている印象を受ける.日経平均を東証平均などと書いている部分もあるが,NHK在職中の著作なのでしかたないか. なお,「解説」ではなく「著者の意見」として明確に分離して扱った方が適切と思われる記述も本書には散見される.例えば,(1)社会党(社民党)の迷走の懇切丁寧な解説,(2)竹村健一と堀江貴文の共著で展開されているような老害批判,(3)文部省(文科省)と日教組が何をしたかなどである.(1)は整理された情報として出る事が少ない,(2)は安易に言うと老害さんから嫌がらせを受ける可能性がある,(3)を歴史の授業で教わるのは絶望的と,書く意義は十分にあると思うし的を射ているとも思うんだけど,歴史の解説という位置付けの内容ではないために五月蝿く感じる人もいるだろう.
家庭に一冊は欲しい本
最近、書店に行ってみると歴史書の種類と数の多さには圧倒されるほどであるが、中でも明治以降の近代史に関する物が多い。ちょうどそれは日本の開国から周辺地域への進出(これを『侵略』と解釈する人もいる)、開戦そして終戦と続く期間を扱っているものであり、その歴史の解釈には多分にその著者のイデオロギーが強く影響している。 しかし、本書「そうだったのか 日本現代史」は戦後の歴史をイデオロギー無しで淡々と解りやすく述べてあり、さすがNHKの「週間こどもニュース」の元お父さん役をやった人の著書だと納得させられる。 まず最初に「小泉内閣」「細川内閣」を持ってきたこの本の構成も中味とともに素晴らしいと言える。 この現代を生きてきた中高年にもあるいは最近この歴史の中に加わった若い世代の人たち全てに読んでいただきたい1冊である。 次巻はぜひ「靖国問題」「日中問題」などの『現在史』を書かれることを望む。
ぜひ、読んでみてください
最近、書店に行ってみると歴史書の種類と数の多さには圧倒されるほどであるが、中でも明治以降の近代史に関する物が多い。ちょうどそれは日本の開国から周辺地域への進出(これを『侵略』と解釈する人もいる)、開戦そして終戦と続く期間を扱っているものであり、その歴史の解釈には多分にその著者のイデオロギーが強く影響している。
しかし、本書「そうだったのか 日本現代史」は戦後の歴史をイデオロギー無しで淡々と解りやすく述べてあり、さすがNHKの「週間こどもニュース」の元お父さん役をやった人の著書だと納得させられる。
まず最初に「小泉内閣」「細川内閣」を持ってきたこの本の構成も中味とともに素晴らしいと言える。
この現代を生きてきた中高年にもあるいは最近この歴史の中に加わった若い世代の人たち全てに読んでいただきたい1冊である。
次巻はぜひ「靖国問題」「日中問題」などの『現在史』を書かれることを望む。
教科書に使って欲しい本
NHK報道記者の池上彰による現代史のガイドブック。
終戦から小泉内閣の政治改革までを、15のテーマに分けて分かりやすく解説している。
終戦、自衛隊、安保闘争、高度経済成長、公害、バブル、連立政権、小泉内閣など、政治、経済から教育まで及ぶ15の内容が分かりやすく解説されている。
各テーマとも、もっとも身近な話題からはじめ、現在の我々との生活とどのように結びついているかを説明しているので、興味深く読むことが出来る。
現代史を語る際には、往々にしてイデオロギーにとらわれやすいのであるが、本書は、場合によっては両論を併記するなど、極めて中立的な立場で書かれている。
中学校・高等学校の授業で教科書として使って欲しい本である。
硬すぎずわかりやすいので好感
 戦後以降の現代史、すなわち自衛隊、日米安保、学生紛争、政治改革から公害問題に至るまで、写真をふんだんに用いてわかりやすく解説している。歴史本とはいえ、硬すぎず、読みやすく、わかりやすいので好感が持てた。

 学校では(他の時代に比べて)時間を割いて教えないが、社会に出てから役立つのはむしろこの時代に関する知識である。今の日本の動きに直結していることが多く、この時代を知る知らないでは、ニュースの見方も違ってくる。
 方々、知っていて当たり前的な雰囲気もあり、なかなか人に聞けないことでもあるので、隠れて勉強するのに非常に役立った。


逆説の日本史〈2〉古代怨霊編 (小学館文庫)

[ 文庫 ]
逆説の日本史〈2〉古代怨霊編 (小学館文庫)

・井沢 元彦
【小学館】
発売日: 1998-02
参考価格: 690 円(税込み)
販売価格: 690 円(税込)
中古価格: 143円〜
( 通常24時間以内に発送 )
逆説の日本史〈2〉古代怨霊編 (小学館文庫)
井沢 元彦
カスタマー平均評価:  4
オリジナリティに乏しいのが玉に疵
「逆説シリーズ」第二作。聖徳太子から持統天皇までを扱っている。この時代は史料が揃って来た割には謎が多く、日本史で最も魅力ある時代であり、藤原氏が日本史の骨格を築いた重要な時代でもある。 聖徳太子と怨霊に関する問題は、梅原猛氏「隠された十字架」の引き写しであり、新鮮味がない。諡号における「徳」に関する議論は、長いだけで結論の説得力もない。ただし、鴎外の諡号研究の紹介はインパクトがあった。天武が天智と血統が異なるという説自身は以前からあり(即ち、天武は易姓革命を起こした)、これもオリジナリティがない。日本書紀を書いたのは天武系と述べているが、実際には持統天皇(天智系)の意を汲んだ藤原不比等が編纂したものであり、この辺に記述の混乱があると思う。天孫降臨の神話が、持統天皇から孫の文武天皇へと天智系で天皇をバトンタッチするためのものである事は最早定説であり、「逆説」性は感じられない。 こうして見ると著者のオリジナルの説は殆どないのだが、全体を通して細かいエピソードを繋いで、読み物として面白くできている点は評価すべきだと思う。特に当時の東アジア情勢と関連させて、現代にも通用する外交戦略を論じている点が印象に残った。
楽しんだことは否定しない
 驚天動地の新説・奇説がテンコ盛り。過去の日本史研究のほとんどをゴミ箱に叩き込むような革命的内容だが、そのくせかなりの説得力。著者の本は初めてだが、ウーム、侮れない…  著者が近代史学に抗するために用いる武器の柱には、民衆の心性や想像力に着目する民俗学的手法がある。その意味では網野善彦との類縁性を強く感じる。民俗学的手法の導入で賛否の議論を招んだ『蒙古襲来』が本書版元の小学館から刊行されたのが、著者20歳の74年。おそらく早大生の頃だろう。  そこで私はスガ秀実による、68年革命を契機として左翼における「歴史から虚構への転向」が起こり、「偽史」的想像力が前面化したという議論を想起する(『1968年』)。特に72年の連赤事件以降、サブカル左翼が台頭する一方、何度目かの柳田國男ブームも到来したはずだ。私は著者が、そこに位置づけられると思う。  著者は度々、学会の史料至上主義を嘲笑する。そして確かに、著者の推論には魅力的な部分もある。しかし、それがいかに融通が利かず狭量で窮屈であろうとも、近代科学の検証ルールの拘束をかなぐり捨てて想像力を自由に羽ばたかせた以上、偽史的と呼ばれるのも已むを得まい。別名、ト本。  想像力が羽ばたき過ぎて小説化している部分を一つだけ挙げる。天智が唐との同盟を結ぼうとしたがゆえに、親新羅の天武に暗殺されたと論じる件り。これで既に超弩級の仮説だが、この仮説の中で著者は、「国家間同盟のような最高秘密が、どうして天武派に漏れたのか?」(p325)と悩むのだ(笑)…ま、これは大宰府長官・栗隅王を効果的に登場させるための舞台づくりであるわけですが…
史料としては・・・
物語的に読むのには、とても面白かったように思います。 まるで推理小説を読んでいるかのようで、時間を忘れて夢中になって読むことが出来ました。 なのでその点はとてもオススメ出来るのですが、史料としての信頼性は・・・というと、私はあまりオススメ出来ないと感じました。 確かに、考え方などは新鮮でとても興味深いのですが、その説の根拠が今ひとつ欠けていて、説得力があまりないように思います。 また、詳しく読んでいると矛盾している点なども見受けられ、読後に首を傾げてしまうところなども多々ありました。 文体などからも客観性や冷静さに欠けているところがあるように見受けられるので、そういったことなどから、 史料としての信頼性にはやはり問題があるかと思います。 ただ、先に述べたように考え方自体は新鮮で興味深く読み易くはあるので、気分転換にはオススメの一冊です。
少女マンガで読む逆説シリーズ
怠惰な私は「逆説シリーズ」で楽しく歴史の勉強をさせてもらっている者である。 「2」はシリーズ中でも非常に内容が濃い。 「聖徳太子編」では、「聖徳太子自殺説」と、「諡に徳の字をつけるのは怨霊封じ」「藤ノ木古墳の被葬者の推定」などが主たる逆説である。 山岸涼子の厩戸皇子のイメージが強い私は、それぞれの登場人物もマンガのキャラクターに重ね合わせながら想像する。すると、人物がごっちゃにならないし、楽しい。 「崇峻も穴穂部もヤなやつだったよなあ。こんなとことにぎゅうぎゅう詰めで一緒に葬られたとは」とか。 井沢のいうように、「飢えた虎に身を捧げる」心境に至って自殺(心中)したのであれば、やはり太子というのは、「うつ病療養歴」といい非常に繊細なメンタリティを有した人物であったと想像される。 「天智と天武は非兄弟で、天智は暗殺された」説については、大和和紀の「天の果て地の限り」を思いながら読むとよい。 「非兄弟説」については、学会では無視されているらしい小林惠子が以前から唱えているが、井沢が同調したことにより、大衆レベルでの理解は確立されたと思う。皇極が最初の結婚で渡来人との間にもうけた子が天武、というのは説得力ある説だ。ハーフであれば、次の天皇になる見込みはないからだ。 私も、天武が固辞して吉野に隠遁したなどというのは、クーデターを企図する以外の何ものでもないと思う。 「奈良の大仏編」については、清原なつのの「天の回廊」を思いながら読むとよい。すると、光明子に男子ができない苦悩とか聖武を尻に敷いていたことや、長屋王夫妻の恨みなどが容易に理解できる。 しかし、軟弱者の聖武に「武」の字が諡されているのは、「願望」というものだろうか。井沢には確たる意見があるにちがいないから、それも聞きたいところだ。 このように、「2」は少女マンガに親しんだ読者であれば、比較的容易に読み進むことが可能であるし、楽しめる。この方法はおすすめである。
面白い歴史
日本歴史学の三大欠陥「宗教や呪術に対する無視や無知」「史料至上主義」「権威主義」を批判して歴史を再解釈している。前半では、なぜ聖徳太子は聖徳のし号が贈られたのか、なぜ天皇になれなかったのか、などを説明している。 後半では中大兄皇子と大海人皇子の争いについて説明している。なぜ兄弟で争うことになったのか、なぜ頻繁に遷都したのか、なぜ大仏を作ったのか、などを朝廷と朝鮮半島や大陸との関係、怨霊信仰との関係などを絡めて、ドラマチックに展開している。学校の授業では脈絡の分からなかった断片的な歴史がすっきり繋がる。なるほど古代の政治は「まつりごと」だと理解できる。真偽はさて置いても、とても面白い。中学高校生の頃にこれを読んでいれば人生が変わっていたかもとすら思う。著者にはシュリーマンのようにフィールドでの大発見をして欲しいと願う。

新ゴーマニズム宣言SPECIAL戦争論 (2)

[ 単行本 ]
新ゴーマニズム宣言SPECIAL戦争論 (2)

・小林 よしのり
【幻冬舎】
発売日: 2001-10
参考価格: 1,995 円(税込み)
販売価格: 1,995 円(税込)
中古価格: 597円〜
( 通常24時間以内に発送 )
新ゴーマニズム宣言SPECIAL戦争論 (2) ※一部大型商品を除く
小林 よしのり
カスタマー平均評価:  4.5
慰安婦問題が今すごいことになっている
アメリカ下院に、慰安婦問題をめぐる対日非難決議案が提出された。採択される見通しは充分あり、韓国では今大騒ぎになっている。慰安婦問題の全容を知るために、本書と『戦争論』をぜひ読んでほしい。この問題の詳しい経緯は、日本人全員が知らねばならない。
左翼について
日頃から左翼メディアの論調には疑問を感じていましたが、本書を読んで、改めてその思いが強くなりました。戦争批判のためには史実歪曲もOK、共産主義国の軍事力や核保有はOK。かと思えば最近は北朝鮮が核を持つのを非難する左翼メディア達。本当に共産主義が素晴らしいと信じているんだったら正々堂々と国民に主張してみればいいのに。戦争で戦った先人達も、70年代の赤軍派の人達も自分達の信じるもののために戦ったのは同じはず。でも私は、平時なのに自国の民を餓死させ、何千万もの命を奪う思想より、祖国と愛する家族や子孫を思い散っていった祖父たちの思いの方がそんな絵に描いた餅のような社会システムよりも価値があると信じています。
この本の簡単な流れは
第1章では、イスラエルとそれを支えるアメリカ、これらの国に暴力を使ってでも抵抗するアラブの関係が描かれている。これは現在行われているイスラエル軍とヒズボラとの戦闘と重ねて読んでみるといいと思う。これをきっかけとして日本人のアイデンティティを確認する作業に入っていく。
歴史のおもしろさ
第15章「日本はなぜ戦争をしたのか?」は単純に歴史のおもしろさというものを感じることができる。近現代史といえば、失敗の責任を追及する本か罪悪感を植え付ける本しかないので、そういう本にうんざりした方にお勧めします。
検定前の記述
第8章「本当はこう書きたかった新しい歴史教科書」では、小林氏が執筆した検定前の教科書の記述が載っている。美化している書き方ではあるが、なかなかすばらしい内容だと思う。

影の現象学 (講談社学術文庫)

[ − ]
影の現象学 (講談社学術文庫)

・河合 隼雄
【講談社】
発売日: 1987-12
参考価格: 1,050 円(税込み)
販売価格: 1,050 円(税込)
中古価格: 495円〜
( 通常24時間以内に発送 )
影の現象学 (講談社学術文庫)
河合 隼雄
カスタマー平均評価:  5
3年ほど前か
 夜一人で読んでいて、怖くなって身動きが取れなくなってしまったことがある。「心当たり」がある人間には、生易しい本ではない。また、そういう経験があるので、「隣人の悪」という言葉まで突きつけられて、すまし顔で本書を読んでられる人というのを、私は疑う。  同著者の作品はしばしば読んでいたが、これを読んでからは殆ど読まなくなってしまった。知りたかった事を見つけたからか、これ以上知るのが怖いからか、理由はよく解らぬ。 王宙とセンジョウのはなしは、柳瀬直樹訳『ボルヘス怪奇短集』で読むことが出来る。
影という元型をとおして、自己を省みる
ユング心理学で扱われる元型のうち「影」に焦点を絞った書物です。現象学と銘打ってはいるが、難解な文章とは無縁です。一読してよく分からない内容もあるが、分からないままにそれを持ちこたえて読みすすめていくと理解が深まるようになっています。
著者のユング心理学入門を以前読んでいて、その文章に好感が持てたので、もっと関連の本を読んでみたいと思い、この「影の現象学」に出逢いました。
東西の神話や民話、文芸作品、社会現象、クライエントの見た夢を自在に引用して、「影」論を展開し、読者に提供しています。意味をたどることは出来ても、同じような文章を書くことは、容易じゃないだろうなあ。
副読本としてのユング
著者本人のカウンセリングのエピソードを交えて書かれており、非常に親しみやすく、読みやすい。
ユング心理学を勉強している方はぜひ一緒に読んで欲しい一冊である。ユング心理学にまつわるエピソード、神話、昔話、釈迦の思想にまで及んでおり、情報満載である。
副読本としてぜひお勧めである。

深層心理、自己を見つめなおす、昨夜見た夢、など日々の生活とのつながりが深く、さまざまなことを深く考えるきっかけとなる。
ユング心理学を勉強していることとは関係なしに、気軽に読める本である。

この本の難点は、神話としての無意識の説明が分かりづらい。集合無意識の個性化における説明にもう少し説明を加えて欲しかった。
大人になってから読むべき本の一つです。
同著者の本を色々と読みましたが、ユングの心理学入門と共に
名著の一つだと感じました。 同著者の他の新書版などは割と
ユングの心理学入門でカバーをされているので、次にこの本を
読むと良いと思います。

ユング->同著者の心の探求には新しい発見が多く、目が覚める事が
多いです。 いわゆる悩める人の生き方や恋愛などのHowto本などを
読むよりも、遥かに深く、広く心の中への旅ができると思います。
こころの不思議への入り口
「現象学」というタイトルが敷居を高くしているが、決して難しい本ではない。むしろ非常に読みやすい本である。

 「影をなくした男」の話やドッペルゲンガー(もう一人の自分を見ること)など、興味深い話が次々と出てきて、ぐいぐい一気に読まされてしまう。それでいて、「影」というユング心理学の重要な原型について分かった気にさせられてしまう。

こころの不思議の扉を開かれるようだ。


一冊でわかるイラストでわかる図解日本史―地図・写真を駆使 超ビジュアル100テーマ (SEIBIDO MOOK)

[ 大型本 ]
一冊でわかるイラストでわかる図解日本史―地図・写真を駆使 超ビジュアル100テーマ (SEIBIDO MOOK)

・成美堂出版編集部 ・野島 博之
【成美堂出版】
発売日: 2006-08
参考価格: 1,365 円(税込み)
販売価格: 1,365 円(税込)
中古価格: 1,109円〜
( 通常24時間以内に発送 )
一冊でわかるイラストでわかる図解日本史―地図・写真を駆使 超ビジュアル100テーマ (SEIBIDO MOOK)
成美堂出版編集部
野島 博之
カスタマー平均評価:  5
やっぱり絵の力は大きい。分りやすい!
文章に絵がついているというよりは、 立体的なイラストや写真のわきに説明文があるという感じなので、 とても読みやすいと思います。本が好きなら子供でも読み切れる内容量でしょう。 ただし、内容にはすこし不信感も。 例えば、古代などの記述なら、文献が少ないだけに判然としないこともあり、 あやふやな表現になるのも理解できますが、 江戸時代の中期頃から、これは読み流せないなと思う表現が多くなり始め、 近代に至っては素人の私でもこれは問題だと感じる記述が多発します。 とにかく日本はダメだった。愚かだった。という考えが基本に置かれていているような気がしてしまいました。 私が親ならばその部分だけは別に書籍を買い与えるか、子どもと話をしながら誤解しないよう補足すると思います。 気になって巻末のプロフィールを拝見しましたが、予備校の先生監修ということで納得しました。 学校の教科書をベースとされているのでしょう。 教科書で表現が適切でない、あるいは誤解を受けやすく書かれているところ間違っているところは、 この本でも同じような結果になっているようです。 参考文献の中にも少し気になる出版元(新聞社)がありました。 このため星を減らしました。 とはいえ、日本史の流れを知るにはやはり”わかりやすさ”は大きいと思います。 子どもなら、勉強の補足として(して欲しくないけど)、 大人なら思い出すきっかけとして、使えると思います。
日本人が知らねばならない慰安婦問題
この問題が他の戦争関連の問題と大きく違う点は、70年代まで一切問題視されなかったということである。日本の反日学者や韓国の学者ですら「兵士を客とした商行為」として一切問題にしなかった。「政府・軍による強制連行」の話が出て初めて問題化し、韓国にも伝わったのである。慰安婦運動は、89年に大分の運動家が韓国で元慰安婦を探したのが全ての始まりである。この時会った毎日新聞の下川記者は「原告を探すという発想には正直驚いた」と語っている。この後、朝日新聞の「政府・軍による強制連行」の大宣伝の影響もあり、日韓の国際問題に発展していくことになる。
本当に「過去を直視」すべきは朝日新聞
現在、国際社会では「日本国は国策として女性を強制連行し性奴隷とした」という話が常識となっている。そうなった最大の原因は、朝日新聞の「政府・軍による強制連行」の嘘話の大宣伝である。その朝日新聞は現在、「官憲による強制連行があったかどうかは枝葉であり、問題の本質から目をそらそうとしている」と言っている。人間ここまで汚くなれるのだろうか?ならば朝日の記者は世界中に飛んで「実は政府・軍による強制連行の証拠は一切無いんだ」と誤解を解くべきだろう。それが責任のとり方じゃないのか?朝日の記者にだって少しは良心があるのだろう?
悪質な多事争論
3月5日のTBS・NEWS23の多事争論で筑紫哲也氏は、慰安婦問題での安倍総理の答弁について「業者にそういうこと(強制連行)をやらせたことに強制性があるという、まあ日本人が聞いてもわからない説明であります」と述べている。まず安倍総理はそうは述べていないし、「やらせ」た証拠もない。通達の1枚たりともない。「悪質な業者を取り締まれ」という通達ならある。発言を捏造しておいて、日本人が聞いてもわからないとしている。汚いとしか言いようがない。慰安婦問題については、小林よしのり著『戦争論2』の「総括・従軍慰安婦」だけでいいから、ぜひ読んでほしい。
溶け込みやすい
歴史と聞くとどうも中学や高校の先生の教科書どおりの内容を聴いたり板書したりと大変つまらない思い出がありました。何気なく買ってみましたがカラーで絵もきれいで、興味も注がれます。もしこの本が歴史の授業の時間に使われていたらもっと楽しく学べていたかも知れません。

日本史B一問一答―完全版 (東進ブックス―大学受験高速マスターシリーズ)

[ 単行本 ]
日本史B一問一答―完全版 (東進ブックス―大学受験高速マスターシリーズ)

・金谷 俊一郎
【ナガセ】
発売日: 2004-03
参考価格: 999 円(税込み)
販売価格: 999 円(税込)
中古価格: 598円〜
( 通常3〜5週間以内に発送 )
日本史B一問一答―完全版 (東進ブックス―大学受験高速マスターシリーズ)
金谷 俊一郎
カスタマー平均評価:  4.5
これはすごい
一問一答は、高校生のときに買わされたやつを使っていたが、労力の割りに合わなかった。 ところがこの一問一答はすごい!本当に的確な一問一答だ。 一問一答はたしかに手っ取り早く成績を伸ばすのにいいけど、これだったらさらに得点を10点上乗せするためにも有効だ。定番なのもわかる。
私大対策向き
入試データに基づいて作られているという点では実践的である。素晴らしい本である。ただし、この本はあくまでも私大入試向けで、センター試験までの人は必ずしも必要ないと思う。(用語の重要度を知るのにはいいが…)正誤問題の多いセンター試験では、用語の暗記ではなく、用語の内容・歴史事項の結果などを理解することが重要である。本のつくりに関して言えば、答が赤シートで消えないのが欠点である。自分の目指す目標に応じてこの本は使うべきである。
一問一答は間違いなくこれがBest
はっきり言って日本史の一問一答の中で最強の一冊。 教科書レベルの基本用語から早慶など難関私大で出るマニアレベルまで網羅している。ほとんどは難関私大の過去問から抽出されているため、実際の入試でどのような形で出るのかがよくわかる。この一冊を極めれば、他の一問一答を使用してる人とかなり差がつくはず。 ちなみに一問一答以外にお勧めなのはZ会出版の『実力をつける日本史100題』『攻める日本史』です。 日本史は頑張っただけ力がつくので頑張ってください
用語確認には持ってこいの1冊
受験生必携です。かなりお世話になりました。 参考書などで勉強を一通りしたあとに確認に使っていましたが コアな用語なども結構載っていて 確認しつつ抜けている知識を補填するのには最適でした。 ですが、 用語が赤字になっておらず横に書いてあるので 紙などで隠さなくちゃいけないのが使いづらかったです。 難易度をしめす☆印が赤シートで隠れる仕組みになってるのが どうしても疑問。用語が隠れないと意味無いな、と。 内容はいいですが使いやすさの面も合わせると☆4つです。
難関私大向け
レイアウトや紙質も良いし載っている用語も幅広くてお勧めですただ二次試験に日本史がある難関国公立志望者にはこれよりもZ会の方を推します知識量増強には最高峰ですが、論述するにあたってはZ会の方が向いてると思います

NEW石川日本史B講義の実況中継 (3) 近世~近代     実況中継シリーズ

[ 単行本 ]
NEW石川日本史B講義の実況中継 (3) 近世~近代 実況中継シリーズ

・石川 晶康
【語学春秋社】
発売日: 2001-03
参考価格: 1,260 円(税込み)
販売価格: 1,260 円(税込)
中古価格: 839円〜
( 通常24時間以内に発送 )
NEW石川日本史B講義の実況中継 (3) 近世~近代     実況中継シリーズ
石川 晶康
カスタマー平均評価:  4.5
評価
まず書いておきたい点は4つ ・この参考書を選んだら教科書やその他諸々の参考書は一切必要無い ・サブノートに空欄だけでなくサンプルにもあるようにしっかり関連事項を追記をする ・年表整理のため定期的にCDを聞く ・ただ猛然と講義を読むだけでなく書いて覚えるという作業をする この4点を守らないと教科書をメインに勉強をしている受験生にはまず負けると断言できる。 なにせ1?4巻(人によっては5巻まで)でおよそ教科書の倍の2倍もいいところの 1000ページ以上に及ぶわけだから選んだからには相当な覚悟が必要である。 この本を信じて根気良く使い続ければ教科書組にはまず負けないといっていいくらいの 得点力にはなる。あとは直前期に過去問演習をすればいい。
これはいい!!
私大もこれで十分だと思う
これはすごくいいです
私はこのシリーズを愛用していますが、やはり話し口調というところがいいです。教科書を読むのが嫌いな人にはもってこいです。

教科書の欄外の細かい部分までたくさん取り入れてあり、それもいわゆる「欄外」というような補足的な説明ではなく全体的な流れとしてつかめるようになっているので、一つの「歴史」といったまとまりと流れを感じることができます。

史料も要所要所に取り入れてあり、チェックシートで重要語句の穴埋めができる点もすばらしいです。

私は私大志望なのですが、勉強方としてはこの本の前書きに書いてあるように
@2回本文をざっと読む Aサブノートにチェックしながら読む BCDを聞く
というのに加えて C教科書にチェックペンで線を引きシートで隠して確認 をしていま!す。

全部で5冊もあるので大変にみえるかもしれませんが実際は字も大きく、教科書を通読することに比べたら5冊を通読するほうが飽きずにこなせると思います。
ぜひ参考にしてください!


歴史能力検定4級 歴史基本まとめ・問題集

[ 単行本 ]
歴史能力検定4級 歴史基本まとめ・問題集

・歴史能力検定協会
【山川出版社】
発売日: 2003-11
参考価格: 725 円(税込み)
販売価格: 725 円(税込)
中古価格: 575円〜
( 通常4〜5日以内に発送 )
歴史能力検定4級 歴史基本まとめ・問題集
歴史能力検定協会
カスタマー平均評価:  5
中学2年に
歴史をわかりやすくまとめ、おもしろい問題もでている

日米開戦の真実 大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く

[ 単行本 ]
日米開戦の真実 大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く

・佐藤 優
【小学館】
発売日: 2006-04-22
参考価格: 1,680 円(税込み)
販売価格: 1,680 円(税込)
中古価格: 1,112円〜
( 通常24時間以内に発送 )
日米開戦の真実 大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く ※一部大型商品を除く
佐藤 優
カスタマー平均評価:  4.5
日本人が誇るべき「知の巨人」を現代に甦らせてくれた名著
様々な本や活字を日々読み続けている中でも、この書物のように、 自分自身への重い衝撃・感動を与えてくれるものは稀有であり、 出会ってよかったと、率直に思いました。 ステレオタイプに「右」「軍国主義」「国粋主義」は悪、等という 浅薄千万な●教組の偏向教育に毒され続けた筆者を含めた現代日本人にとり、 この深遠かつ広大、余りにも理知的で論理的な大川の言説・思想は 鮮烈な印象を与え、世界観・歴史認識に対しても大いなる影響を与える ことになるのではないでしょうか。少なくとも筆者はそう感じました。 生きている中で、出会えてよかった、と思いました。 (誤解しないでいただきたいのですが、筆者は決して軍国論者でも  太平洋戦争肯定派でもありません。あくまでも無駄な死を誘う戦争には  徹底して反対です) ただ、北一輝や大川周明の名前を見ただけでアレルギー反応を示したり、 「ラスプーチン」佐藤優に対する先入観・偏見をもってしか読めない方に とっては、何の意味も価値もない書物だと思いますので、あくまでも 徹底した「客観主義」「論理主義」で接していただきたいと思います。 大川氏の「米英東亜侵略史」を初めて読みましたが、その余りにも客観的で 論理的な歴史認識に驚きましたし、世界・民族のあり方を、ここまで深く 広く論じられる彼の偉大な知性に、正に「知の巨人」を見た思いです。 佐藤氏も、現世では異色・出色の知性・才能の持ち主ですが、その能力を この書でも存分に発揮されているのではないでしょうか。 「米英東亜侵略史」に記されている世界観が、実は現代にも繰り返されて いること、そして、結局今の我々は、今も尚手をこまねいているだけの 状態であることが、佐藤氏の課題認識として示されており、危機感を感じざるを 得ませんでした。今後の日本という国の舵取りをされる方々の何名でもに、 この警句・思想に触れておいてもらいたい、そう感じざるを得ません。
良質のゼミの教科書のよう
東京裁判で東条英機の禿頭と叩いたというエピソードだけが 歴史的に一人歩きしてしまっている大川周明。 本書はその大川の著作と、著作の分析並びに現代日本への 著者の提言をセットにし現代に蘇らせたもの。 著者の他の本とは違い、相当程度近現代史をかじっていないと 内容を理解するのに苦労するだろう。 センセーショナルな事件・思想が書かれているわけではなく、 軽く手に取れる本ではないが、良質のゼミの教科書のようで 真に「歴史から学ぶ」という知的好奇心並びに 知的刺激は大いに受けることができよう。 蛇足ではあるが、東京裁判時のパジャマ姿とは違い、 大川周明の姿勢を正したカバー写真とデザインはすばらしい。
もう一度、歴史を勉強しようと思う。
A級戦犯の定義を知らなかったバカオヤジには色々と勉強になる本である。(A,B,Cは罪の重さだと思っていた。。。。) 東条の頭を叩いたのが、この大川周明だというのもおそらく授業等で習ってはいただろうが、まったく忘却の彼方であった。そしていかに大川と言う人が理論的思想人であるかも分かった。 佐藤さんの外交に対する想いを今後の日米関係をどのようにしていかねばならないか? 性善説にたった日本の外交では、性悪説に立つ欧米外交にはかなわないと指摘する。 国民は軍閥に騙されて戦争に突入したという認識は、戦後、アメリカの情報操作工作によって作られた神話で、1941年当時、日本は対米戦争に踏み込まざるを得なかった大義名分があり、日本政府は説明責任を果たしていたことを明らかにする。 p6
大川周明
大川の大東和共和圏の構想は北一輝の考えにも共通する、ユダヤ資本がアメリカという国家の 衣服をまとい、東洋を侵略するという構想は、現在の時代を予感しているようだ。 そのためには独自の社会主義理念をもった日本海を地中海にたとえた共和圏を日本が中心となって構築して、世界に向けて行動する必要がある、こうした理念が戦前にはあった。 現在はグローバルスタンダード化された地球の中で、資本の理論が急速な地域格差や経済格差を生じている、この流れは一国に留まらず、アジアやインドへの拡散となって地球規模の格差拡大の要因ともなっている。 格差を国家統制によって抑制しても、経済のグローバル化までは止めれない、また世界競争から脱落する、アジアを含めた伝統的国家は今後何を模索すべきかの思考のヒントを与えてくれる。
大川周明著、解説:佐藤優に徹すれば良いのだが・・・
 以前より読みたかった大川周明幻のラジオ講演録『米英東亜侵略史』があのラスプーチン佐藤優の解説付きで復刊されたと知り、ワクワクしながら読んだ。原著は古書マーケットでも高価で、大阪市立図書館では貴重図書として禁帯出扱いである。  大川周明の文章はあの時代にすれば読みやすいほうで、タイトルの割りには意外な程穏健な内容で、こちらが想像していた戦時プロパガンダというイメージではなく、NHK市民大学講座のような感じであった。ただ脚注の付け方が悪い。本文中に注)の表記がない為、どの語句に注があるのか分りにくく、脚注の量が多い頁は、次の頁にまわされていることもあるので非常に読みにくかった。  佐藤優の文章は解説というには余りに自論を展開しすぎで特に「第四部 21世紀日本への遺産」は独立した著作として刊行すべきだったのではないだろうか。他の色々な著作家(ソロヴィヨフ、廣松渉、蓑田胸喜など)を紹介し過ぎるあまり、主役の大川周明の印象が薄れてしまった感がある。  尚、遺族より提供されたというカバーの写真は初見のもので、デザイン的にも秀逸だと思う。

逆説の日本史〈1〉古代黎明編―封印された「倭」の謎 (小学館文庫)

[ 文庫 ]
逆説の日本史〈1〉古代黎明編―封印された「倭」の謎 (小学館文庫)

・井沢 元彦
【小学館】
発売日: 1997-12
参考価格: 650 円(税込み)
販売価格: 650 円(税込)
中古価格: 100円〜
( 通常24時間以内に発送 )
逆説の日本史〈1〉古代黎明編―封印された「倭」の謎 (小学館文庫)
井沢 元彦
カスタマー平均評価:  4
時代背景からイザワ本を考えてみる
 井沢は91年1月に『言霊』を刊行し、同年末から本シリーズの週刊誌連載をスタートさせた。これには当然、89年の冷戦終結宣言から91年のソ連解体への流れを意識した唯物史観批判の含意が推測される。そもそも井沢は20才前後で左翼運動の退潮を目撃し、そこから民俗学などの偽史的世界観に惹かれていったと思われるので、不惑を目前に自分の史観に確信を深めたことは容易に想像できる。その後、『「言霊の国」解体新書』(93年)、『虚報の構造』(95年)と、次第に日本社会批判や左翼系ジャーナリズム批判に踏み込んで行ったようだ。  ただ、91年初めを頂点として日本の景気は下降線に入り、いわゆるバブル崩壊が到来する。90年代半ばからは有効求人倍率の低落に歯止めがかからず、0.5%割れにまで至るし、この文庫版が出た98年前後は拓銀・山一・長銀・日債銀が次々破綻した時期だ。産経紙上の「教科書が教えない歴史」連載が評判になったのは、まさにその渦中の96年のこと。井沢は即座にこの連載への賛意を表明している。翌97年には小林よしのり、98年には藤岡信勝と共著を刊行し、「つくる会」人脈との関係が深化。文庫版の解説も、藤岡が担当している。  井沢は大学卒業頃にも石油危機に端を発した不況を体験しているはずで、その意味では70年代初頭と90年代初頭には共通点があったかも知れない。ただ70年代の日本が不況を切り抜けたのに対し、90年代以降は未だに泥沼状態。その差異に、おそらくは70年代的感性を原型とする井沢の枠組みが対応できるのか、それとも「つくる会」並みの「オヤジ慰撫史観」に収束するのか、その辺りが気になる。
ある程度日本史に詳しい人向けかな
タイトルでもある『逆説の日本史』からもわかるとおり 既存の歴史的事実に異を唱える部分が多い本書なのである程度は日本史を 理解している人の方が内容を理解できると思う。まったくの初心者には少々難しい。 言霊や穢れといった考え方は筆者の専売特許というわけでもないのだが その理論はわかりやすく好感が持てる。続刊が続いているタイトルだが 後の巻になればなるほど独自色は薄れていく。そういう意味でもこの最初の巻がオススメだ。
私の家庭教師、井沢元彦
井沢元彦は私の歴史の先生である。 学生時代、地理と歴史をまったく勉強しなかった私は、やたらに本は読み飛ばすものの、いろんなところで理解に詰まってしまう、という苦労をしていた。今も。 歴史の勉強はしたいが、無味乾燥な参考書など読むのは嫌だ、という私にぴったりだったのが、「逆説シリーズ」だった。なにしろ、井沢元彦の「語り」のうまさはピカ一である。 まず、飽きさせない。文章が面白くなかったら、何年に誰がどうした、なんてものを延々読むことなんかとてもできない。 そこに多少の偏見や思い込みがあってもなくても、構うものか。大筋が頭に入りさえすればいいのだ。 私のような怠惰な人間にも読み進むことが出来る唯一の歴史の参考書(?)、それが「逆説シリーズ」だ。 今ハードカバーのほうは江戸時代まで行っているが、幕末から太平洋戦争までの歴史にも特に弱い私は、早くそこのところの勉強もしたいと楽しみにしている。 で、まず「1」から始めたいが、ここでは、特に卑弥呼の死と皆既日食、を結びつけた説を紹介した点を評価したい。2回目の皆既日食が、1回目の悪夢を呼び起こし、巫女たる卑弥呼の霊力が否定され、殺された、というのは説得力のある説である。 「民族の幼少期に経験した悲劇が、トラウマとなってその後の歴史に長く影響を及ぼす」というのは、鋭い指摘で、ユダヤ民族などもまさにそうだ。民族を一人の人間に例えた場合の心理学的な見方というものも、もっと研究されていい。ただ、日本の場合は、「その悲劇」がなんなのか、というのがあまり研究されていない。そもそも学界にはそういう視点がないだろう。 井沢さん、学者どもに相手にされなくても気にせず、これからも私のために歴史を面白く書き続けてせめて太平洋戦争まで行ってくださいね。保阪正康などの昭和史研究の本も出ていますが、文章の面白さではあなたに及びませんから、井沢さんの書いた昭和史がぜひ読みたい。
日本史が面白くなる
 前半は「和」、「たたり」をキーワードにして日本史・神話などを読み解いている。教科書には出ていない発想は異端かもしれないが、真偽の判断はさておき、理論の飛躍や破綻は感じられないし、様々な考え方を知ることは興味深いことだと思う。後半の朝鮮半島と天皇の関係などは衝撃的だが感心した。今まで朝鮮の歴史にも民族性についても全く興味がなかったが、皇族の出自にも関係しているとなれば今後は関心を持っていきたい。  序論で筆者の特異な歴史研究の方法の正当性を解説しているが、根拠の例示の繰り返しは不必要であるばかりでなく、一部の比喩には無理があった。また、終章での天皇陵の考古学調査を許可しない宮内庁への批判や、朝鮮人の異常な民族意識に対する批判はやや辛辣で、筆者の気持ちは分かるが、考古学の方法とは直接関係ないので、もっと簡単でよい。
ミステリーのような歴史解説
史料だけで構築された歴史学に待ったをかける挑戦的な試み。 幾つもの間接的な手掛かりから一つの答えをつむぎ出すそのプロセスはまるでミステリー小説の推理を解説しているかのようで興味深く読める。 しかし、あくまで通説となっている歴史学を知ってこそ、本書の真の主張が理解できるのだろう。 また、第一巻となる古代黎明編は、「わ」の国の思想・哲学に重点を置いた記述となっていて、日本人論的な要素が非常に強い。この要素をベースに以降の分析が進んでいくので、いわば「逆説の日本史」を読むための基本理念とも言える重要なポイントである。ここでつまずいたり、完全に否定的な感想を持った場合は読み進めるのが困難になると思われる。 このシリーズに興味を持ったら、必ずこの「古代黎明編」をまず読むべしと、強くお勧めします。

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 更新日 2007年10月24日   ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク