|
[ 単行本(ソフトカバー) ]
|
新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論
・小林 よしのり
【幻冬舎】
発売日: 1998-06
参考価格: 1,575 円(税込み)
販売価格: 1,575 円(税込)
中古価格: 199円〜
( 通常24時間以内に発送 )
|
・小林 よしのり
|
カスタマー平均評価: 4.5
意味のない戦争論 小林氏は自虐史観を批判しているようですが、もし戦後日本がそれこそゴーマンな態度で世界に立ち向かっていたとして、果たして日本という敗戦国に未来はあったでしょうか?氏が忘れている最も大事な点は、もし世界(というか米国)が日本の敵だったなら、現在のような経済的発展は無かっただろうし、そうであれば漫画もまた子供しか読まない陳腐な媒体のままであっただろうということです(経済水準の低い国では、万民が漫画を読むような余裕はありませんし、漫画家業も成り立ちません)。自虐史観のおかげで世界を味方につけ、その力で発展と平和を手にしたこの国で、自身もまたその恩恵を存分に受けて好き勝手に漫画を描いて飯を食べている氏が、この国の史観を否定するのは本末転倒この上なしです。「日本の戦争に正義があった」というのはもしかしたら真実なのかもしれません。しかしそれはあくまでも日本にとっての真実でしかないのです。個人にとっての真実が集団にとっての真実ではないというケースは、集団社会であればよくあることです。一対多の場面で我を貫き通す人が生き残れないというのは、皆さんも経験からお分かりのはずです。そういう意味で戦後日本は国際社会の中で「空気が読めた」のでしょうね。
ひどすぎる 太平洋戦争が正しかったとか、正しくなかったとか、そういう議論以前にこの本が広く知られているのは、主張の正しさではなく、単に漫画という日本ではポピュラーな表現手段で語られているからにすぎない。
この本を手に取って、この本になんらかの価値を見出す人間は自分の価値を自分で自分にあたえられない、自分のレゾンテートルをすぐに他社に委ねる、自分でものを考えない、論理より情動の気持ちよさを最優先する人間未満の存在に過ぎない。
そもそも、漫画は先の大戦以前からプロパガンダの手段として用いられてきた。
この本が話題になったのは、戦後の反省から生まれた自重を作者が自分の情動のおもむくままに、あるいはスキャンダルを画策したために無視した結果に過ぎない。
そもそも、漫画は言論の表現手段になってはいけない。
それが日本人が先の大戦から学んだ教訓のひとつではなかったか。
漫画は文化などではない。ただ商用の金儲けのための戯画に過ぎない。
そう考えるのが、真の大人としての態度ではないのか。
先ほどから、過ぎない過ぎないと連発しているが、それはこの本が人間として最低限の節度と冷静さをもった人間にとって価値がないものだからだ。
とにかく、ひどすぎる。この本も。世の中も。
興味を持たせたという意味では良本 今までの日本が一方的に悪い、という考え方に風穴をあけてくれたという意味ではいい本だとおもう。
けれど、この本だけを鵜呑みにするのではなく、反対意見や資料も読むべきだ。
この本だけを信じるんじゃ、教科書だけを信じていた今までと変わりないよ。
食わず嫌いをするには惜しい本 と学会『トンデモ本の世界R』で
「『あれはひどい本だ』という風評は耳にしていたが」と紹介されてたので
逆に興味を感じて紐解いてみた。なかなかどうして、悪くない。
よく読むとつっこみどころ満載で笑えるのだ。
余りにたくさんあるのでほんの一部しか紹介できないが、
例えば「オウムに騙された、青春を返せ」と叫ぶ人たちより
今もオウムに残って活動を続ける人たちの方が
覚悟が決まっているだけましかもしれないそうだけど、
覚悟が決まっておれば何でもOKってものでもあるまい。
南京大虐殺の証拠写真は片っ端から捏造だそうだが、
それならユダヤ人虐殺やイラク戦争で受けた被害の証拠写真を
どうしてイスラエル人やイラク人は捏造しないの?
少年の殺人と少女の売春が流行する社会…えーと、いつ流行ったんですか?
少年犯罪は減少しているという報告もあるんですが。
高校生時代、ロッカーの鍵にケンカ相手の頭をぶつける
同じ高校の不良を見て、その非情さに著者がぞっとする場面があるけど、
『ゴーマニズム宣言』の二十章「青年の差別」を読むと
著者は同じ事件に全く異なる印象を受けてるようですが?
(うちの不良はよそには負けん!と感心している)
ついでに、他の本ではあるが以下の言葉を引用して締めくくりとしたい。
「軍人を称えることは、ホメロス以来、詩人たちの奇妙な癖だ」
(『神々は渇く』アナトール・フランス 大塚幸男訳)
「しかし世間がこぞって賛美をおしまぬ武勲の将軍たちこそ
屠殺業者、しかも、もっとも血なまぐさい種類の屠殺業者ではないか」
(『白鯨』ハーマン・メルヴィル 八木敏雄訳)
この本が教科書になればいい 真実はここにありと、思える本です。
小・中ともども左翼学校でした。
私も、戦争は日本人が悪かったと
小さいころ言っていました。
しかし、大人になるにつれその思想
に違和感を感じました。
そして、出会うことができたのです。
私が求めていたのはまさに、この本。
現在子育て中の人が子供に読ませる
本としてはいいんではないでしょう
か。
漫画ではないです。
これは、しっかり学べる歴史の本です。
|
|
[ 単行本(ソフトカバー) ]
|
日本奥地紀行 (平凡社ライブラリー)
・イザベラ バード
【平凡社】
発売日: 2000-02
参考価格: 1,575 円(税込み)
販売価格: 1,575 円(税込)
中古価格: 1,980円〜
( 通常24時間以内に発送 )
|
・イザベラ バード
|
カスタマー平均評価: 4.5
東北日本の原風景 当時の東北地方の山村の生活がいかに文明とはかけはなれたものであったか、それが生々しいほどに描写されている。また、本の後半の大部分を裂いている北海道での探検では、北海道の雄大な自然とまだあちこちに自然の暮らしを営んでいたアイヌが詳しく書かれている。世界中を旅したバードだが、北海道の自然とアイヌのすばらしさには心底惚れ込んだようだ。明治の日本人の風俗や、北海道や東北の自然に興味のある人はきっと楽しめる本だと思う。
ミクロで読むと立派な郷土史資料 この書の価値は、マクロで見ると当時の日本の世情を知ることができるという評価が多いと思います。
そのような読み方に併せてミクロで地名別に細かく読んでいくと、
例えば、自分の住んでいるところの明治時代の状況がかなりのリアルな描写でうかがい知ることができます。
さらには、明治初期にあってのアイヌ民俗についても非常に詳細な報告をしています。
イザベラ・バードは、極めてイギリス的様式を標準として、それとの乖離から評価してしまうのですが
その宿の状況や宿屋主人の人となり、民俗などが伺えるもので、
そういう意味では、郷土史資料として、文化人類学の参考書として、また、隠れた1級品の資料だとも評価できます。
記憶にとどめやすい一冊 外国人による開国後日本の紀行文は数あるが、バードのこの作品は代表的な物として著名。
明治11年日本を訪れた彼女は従者一人を連れ、
江戸から日光、鬼怒川から会津、新潟、山形、秋田、青森、北海道へ至る。
現在の国道に比定するならば、
R4⇒R119⇒R121⇒R49⇒R113⇒R13⇒R7⇒R5⇒R36⇒R235⇒R237
というルートが最も近いと思われる。
鉄道導入期にあった当時の日本では道路整備は後回しにされていたと言われており、
特に山間僻地での道路状態の酷さについて、バードはつぶさに触れている。
その一方で、三島県政下にある山形県内で囚人使役による道路改修が行われていた事、
北海道での札幌本道整備過程の様子が記述されている事など、細かい記述も見落とせない。
また当時の山間部の衣食住・衛生状態・文化について、
日本人では気づかない面についての記述があり、史料価値は高い。
特に印象的なのは日本人の物見高さで、初めて白人女性を見た人々は群をなして
”見物”し、将棋倒しで怪我人まで出る始末。
彼女の泊まる宿の障子の穴から、無数の目が覗いていたという記述も面白い。
北海道の平取まで足を伸ばした彼女は、アイヌコタンにしばらく留まり、その生活を記録している。
義経神社に関する記述と、当時のコタンコロクルと思われるベンリの微妙な応対に、
何事かを示唆する物があり興味深い。
明治激動期にある日本の奥地までつぶさに描いた紀行は多くはなく貴重。
素直な彼女の好奇心が読者にも伝わり、紀行文としては記憶に留まり易い著作と言える。
この作品の一節が引用されることが多い事からも分かるように、
国内紀行作品の中では必ず押さえておくべき一冊である。
明治初期の蝦夷。アイヌが秀逸。 日本語も余り出来ないイギリス人女性が、現地で道案内を雇い伴ひさせながらとは云へ、東北から北海道にかけての一人旅を無事に完遂できた事自体が奇跡的であると渡辺京二氏は指摘しております。確かに西欧では非常識に属する事なのかも知れません。兎にも角にもバード夫人は旅に出ます。
・馬丁との珍道中
イザベラは馬に乗るのですが、馬は走るのではなく歩くのが常であり、その前を馬丁が走つて道を開けます。馬は一般にあまり調教されてゐないため、暴れる度に夫人は放り出されます。道は整備が悪く、天候が悪いと泥濘に嵌まり、思うに任せない道中が続きます。
しかし馬丁は何時も陽気で、馬の世話は勿論、イザベラの為に何事につけ骨を折り、時には風習の違いから反対意見を述べ、そのやり取りは珍道中さながらであります。
離村は貧しく、時に夫人は美しい風景を見つめ、旅を続けます。
・蝦夷の旅とキリスト教徒
特に筆が冴えるのはアイヌについての記述で、本書の醍醐味であります。
「日本人」から見ても独特な種々の習俗は、彼女には理解可能でありました。宗教観にも理解を示したイザベラは、ある集落で鎮守の祠(ほこら)に案内されます。遠い昔に日本から渡つて来て彼等を導き、今も守つてくれてゐるといふ神が、自ら書ひたと云ふ文は確かに日本語で書かれておりました。「義経、流れて此の地に来たる」と。
キリスト教徒であるモース夫人にとつて、此の世は人間(キリスト教徒)が救済に至るまでの試練として神が与えた場で在つたはずです。しかし蝦夷で出会ったのは、悠々と流れる時間と、人間も含めた世界そのものが「ただ在る」という端的な提示でありました。
夫人が旅を続けた理由は其処にあつたのだと思ひます。
ひとつの原風景 明治時代に書かれた、イギリス人による紀行文です。外国人が思った事を端的に書いているため、当時の状況が良く分かります。衛生面が劣悪だった事、女性の地位が低かった事、道路事情が良くない事、などが印象的です。
著者であるイザベラ・バードは表現力が豊かという訳ではないので、少々単調であることは否めませんが、現代から見返せば原風景とも呼べる景色を表現して残している実績は高く評価できると思います。また、この紀行を「女性」がなし得たというのは、当時の状況を推測すれば、まさに驚愕に値するのではないでしょうか。
日本の原風景を探してみたい人にはピッタリの一冊です。
|
|
[ 文庫 ]
|
大空のサムライ〈下〉還らざる零戦隊 (講談社プラスアルファ文庫)
・坂井 三郎
【講談社】
発売日: 2001-04
参考価格: 924 円(税込み)
販売価格: 924 円(税込)
中古価格: 797円〜
( 通常24時間以内に発送 )
|
・坂井 三郎
|
カスタマー平均評価: 5
現実の戦いとはこういうもの! 戦術論(机上の空論ではなく)ではなく、いちパイロットとして、一対一の戦闘における飛行機乗りの極限状態など、生身の人間がいかに戦ったのかが克明に記されてある。
世界の名パイロット達も認める坂井さんの本。幾つもの死線を潜ってきた者にしか分からない事がある。これは普通の人では決して書けない内容だ。どんな差し迫った事態でも、そこを潜り抜けてきた人たちの告白は実に鮮明で説得力がある。
同シリーズの上巻に続く下巻! 世界中で英語などに翻訳されて出版されている大空のサムライシリーズの下巻です、やはり実際に零戦に搭乗した坂井三郎の戦記は一味違います、読んでるうちに勝手に想像してしまうのですよ。「なるほど、こっちからグラマンがきてこう攻めたのか。」などと勝手に想像しつつ読んでいるわけですが、いつの間にか理想の人になってしまいました。将来自分もこんな風に立派な人になりたい!と思わせる力があるのでしょう。とくに片目を失いつつも戦列に復帰して15機vs1機での壮絶な戦いの所には興奮してしまいました,,,,特攻出撃に坂井が行くときもやはり極限状態に追い込まれた人間の状況が生々しく書かれています。あまりに素晴らしいので友達に大空のサムライシリーズを全部薦めています、最後は衝撃的な終わり方で物足りない気もしますが、自分はこのシリーズほど衝撃を受けた本はありません。しかもただの戦記ではなくかなり今の生活に人生に役に立つ本だと思います、ちょうど自分ぐらいの年から海軍に入ったのかと思うと、この差をどう考えてよいのかわからなくなります。
|
|
[ 文庫 ]
|
大空のサムライ〈上〉死闘の果てに悔いなし (講談社プラスアルファ文庫)
・坂井 三郎
【講談社】
発売日: 2001-04
参考価格: 924 円(税込み)
販売価格: 924 円(税込)
中古価格: 546円〜
( 通常24時間以内に発送 )
|
・坂井 三郎
|
カスタマー平均評価: 5
戦闘機乗りの生き様は凄い 坂井さんの文章は、小学校の話だとそれらしい文体に、二十歳くらいだとまたそれらしい文体に、現在だと俯瞰したような文体にと、実年齢によって文章の感覚に違いが凄くあって自伝的な話なのに当時の少年が作文をかいているような瑞々しさがある。
戦闘機乗りになるまでに散々遠回りをした話をさらっと書いているが「努力」とはこういうことを言うのだなぁと痛感させられる。あとがきにも常に自分を律していることが一番楽なことだと書かれていて、私もそうなりたいなぁと憧れを持って読みきりました。
本書の中での凄みは「死の受け入れ方」について触れられていることです。戦闘機乗りになったからには空で死ぬのが当たり前だという姿勢が全編に貫かれていて、戦士した友を涙を流して弔いながらそれがごく自然なことだと感受できるその戦争心理は、訓練で辿り着ける人間の境地を感じます。
トップガンの映像が文章から凄い迫力で幾重にも展開されていく強烈な本です。
死闘の果てに悔いなし 撃墜数64機を誇るかの有名な旧日本海軍の撃墜王、坂井三郎の書いたこの本。この上では、坂井の子供時代から始まる。読んでみて第一に思ったことは、とても読みやすいという事。読んでいて『この人はパイロットだったよな…?小説家じゃないよね…?』と思ってしまう程です。大空での命を賭けたエースの生きざまが、ひしひしと伝わって来ますよ。
30年振りに読んで感動しました この本は小学生の高学年の頃に読んだ記憶がありますが、30ウン年振りに読んで再び感動しました。戦争の悲惨さはもちろんですが、最前線の状況を知らない上司や本土とのギャップや、日頃の鍛錬と言った内容は現在の社会にも当てはまるように感じました。この本を読んだ後、琵琶湖に不時着水した零戦の展示を見に行きましたが、なんとも言えない気持ちになりました。
現実の戦いとはこういうもの! 机上の空論ではなく、いちパイロットとして、一対一の戦闘における飛行機乗りの極限状態など、生身の人間がいかに戦ったのかが克明に記されてある。
世界の名パイロット達も認める坂井さんの本。幾つもの死線を潜ってきた者にしか分からない事がある。これは普通の人では決して書けない内容だ。どんな差し迫った事態でも、そこを潜り抜けてきた人たちの告白は実に鮮明で説得力がある。
透明な頭脳 極限状態に在りながら、濁りの無い透明な頭脳。零戦は坂井氏に、この本を書かせる為に在ったと思わせる様な秀逸さ。 時代を超えて私の心を強く捕らえる記録。
|
|
[ 新書 ]
|
日本人としてこれだけは知っておきたいこと (PHP新書)
・中西 輝政
【PHP研究所】
発売日: 2006-10
参考価格: 777 円(税込み)
販売価格: 777 円(税込)
中古価格: 275円〜
( 通常24時間以内に発送 )
|
・中西 輝政
|
カスタマー平均評価: 4
我が国に誇りを持つきっかけになれば。 他の方も書かれてますように、本書の主張全てを真に受けてしまうのは危険だと思います。
筆者の主張が真実であると断定するかのように書かれていますから。
ただ私が子供の頃、戦時中の日本が全て悪いと錯覚するような歴史教育を受けたことは、
何となく記憶していますし、そういった日本を卑下するような歴史の見方の再考を促し、
日本に誇りを持つきっかけを作ってくれる本ではあると思います。
言いすぎ感は否めない… かなり偏った意見があるので読むときは気をつけて読みましょう。
理論には無理がある 日中戦争時等の歴史資料等は参考になるものの、
「日露戦争が大東亜戦争の原因となった」という議論を
「四〇年近い開き」があり「誤った歴史観」だと
断定しておきながら、現代が抱える問題をGHQのせいにしたりと
随所に理論の破綻が見られ、とても大学院教授の書いたものとは思えません。
問題なのは多くの理念が断定形で書かれており、
人によっては真に受けてしまいそうで危険なとこです。
明らかな矛盾があるのですが、少し考えないと気づきにくく、
読むときは注意して読むべきでしょう。
学校が教えてくれない、日本人としての常識! 戦後教育を受けながらも、自主的に勉強して、脱「自虐史観」「左翼思想」を完全に達成した人にとっては、再確認するだけのものかもしれない(私はそれでも有意義な本でした)。
しかし、戦後教育を受けて、既存メディアの報道を浴びつつも、「私は日本人ですよ」と漠然と思う人、「私は日本人とは思っていません」と左翼化した人は絶対に一度は目を通すべきである。
何としても日本を「革命」国家にしたい左翼にとって、安倍首相は邪魔で仕方ないものであり、呆れるくらい猛バッシングを浴びせる。何でもかんでもバッシングである。
漠然と生きる人はそれらに影響を受けるだろう。
何としても安倍首相(及び保守勢力)を一掃したい左翼勢力(及び北の将軍様)は、そうして自ら作り出した「空気」を利用して中西輝政氏や岡崎久彦氏らを「安倍首相のブレーン」とレッテル貼りして危険視している有様である(中西氏と岡崎氏は近代史観においてもかなり乖離しているのだが…)。
そうした偏見に惑わされず、ぜひとも読んでいただきたい。
戦後教育を受けた日本人が最低限、知っておくべきことがここには書かれている。
最近、どちらかというと自称「保守」のGHQ占領下を生きた父と歴史観・政治観などでかなり激論を交わし、どうしても理解し合えなかったので、この本を贈った。
本の内容にしばられるべからず 文章も読み易く、分かり易く、少しでもこのジャンルに興味があれば、一気に読めると思います。
まだまだこの本だけでは足りない部分もありますが、それはこの本のタイトルの通り。まずは
入門書として読んで、これを足がかりに、自分で調べ、自分で考える事こそが大事だと感じました。
|
|
[ 単行本 ]
|
NEW石川日本史B講義の実況中継(4) 近現代 実況中継シリーズ
・石川 晶康
【語学春秋社】
発売日: 2001-05
参考価格: 1,260 円(税込み)
販売価格: 1,260 円(税込)
中古価格: 797円〜
( 通常24時間以内に発送 )
|
・石川 晶康
|
カスタマー平均評価: 5
日本人が知らねばならない慰安婦問題 この問題が他の戦争関連の問題と大きく違う点は、70年代まで一切問題視されなかったということである。日本の反日学者や韓国の学者ですら「兵士を客とした商行為」として一切問題にしなかった。「政府・軍による強制連行」の話が出て初めて問題化し、韓国にも伝わったのである。慰安婦運動は、89年に大分の運動家が韓国で元慰安婦を探したのが全ての始まりである。この時会った毎日新聞の下川記者は「原告を探すという発想には正直驚いた」と語っている。この後、朝日新聞の「政府・軍による強制連行」の大宣伝の影響もあり、日韓の国際問題に発展していくことになる。
本当に「過去を直視」すべきは朝日新聞 現在、国際社会では「日本国は国策として女性を強制連行し性奴隷とした」という話が常識となっている。そうなった最大の原因は、朝日新聞の「政府・軍による強制連行」の嘘話の大宣伝である。その朝日新聞は現在、「官憲による強制連行があったかどうかは枝葉であり、問題の本質から目をそらそうとしている」と言っている。人間ここまで汚くなれるのだろうか?ならば朝日の記者は世界中に飛んで「実は政府・軍による強制連行の証拠は一切無いんだ」と誤解を解くべきだろう。それが責任のとり方じゃないのか?朝日の記者にだって少しは良心があるのだろう?
悪質な多事争論 3月5日のTBS・NEWS23の多事争論で筑紫哲也氏は、慰安婦問題での安倍総理の答弁について「業者にそういうこと(強制連行)をやらせたことに強制性があるという、まあ日本人が聞いてもわからない説明であります」と述べている。まず安倍総理はそうは述べていないし、「やらせ」た証拠もない。通達の1枚たりともない。「悪質な業者を取り締まれ」という通達ならある。発言を捏造しておいて、日本人が聞いてもわからないとしている。汚いとしか言いようがない。慰安婦問題については、小林よしのり著『平成攘夷論』をぜひ読んでほしい。
日本史の「流れ」はこれで決まり 河合塾の有名日本史講師、石川晶康氏の講義をそのままの形でまとめた参考書。
受験範囲での日本史の勉強は一般的に全体の流れを把握する「流れ」の勉強、
そして用語や細かい知識を定着させる「暗記」の勉強が基本だ。
この本はその「流れ」の勉強においては現在存在する日本史の参考書の中でも
最も有効な参考書の中の一冊である。
この本は「実況中継」の名の通り、文体が全て話し言葉になっており、
歴史的な出来事を一つ解説するにも
その背景や結果、全体を通しての一連の流れなどを
詳しく解説しているため非常に理解しやすい。
これを何度も通読し、自分流のまとめサブノートを作成すれば「流れ」は完璧。
後は一問一答などの参考書で「暗記」部分を固めれば
受験でも良い結果を残せるだろう。
評価
まず書いておきたい点は4つ
・この参考書を選んだら教科書やその他諸々の参考書は一切必要無い
・サブノートに空欄だけでなくサンプルにもあるようにしっかり関連事項を追記をする
・年表整理のため定期的にCDを聞く
・ただ猛然と講義を読むだけでなく書いて覚えるという作業をする
この4点を守らないと教科書をメインに勉強をしている受験生にはまず負けると断言できる。
なにせ1?4巻(人によっては5巻まで)でおよそ教科書の倍の2倍もいいところの
1000ページ以上に及ぶわけだから選んだからには相当な覚悟が必要である。
この本を信じて根気良く使い続ければ教科書組にはまず負けないといっていいくらいの
得点力にはなる。あとは直前期に過去問演習をすればいい。
|
|
[ 単行本 ]
|
日本史B 大学受験頻出555 MANGAゼミナール
・慶応義塾大学漫画倶楽部 ・宇佐美 正利 ・滝音 能之
【学研】
発売日: 1998-04
参考価格: 945 円(税込み)
販売価格: 945 円(税込)
中古価格: 776円〜
( 通常24時間以内に発送 )
|
・慶応義塾大学漫画倶楽部 ・宇佐美 正利 ・滝音 能之
|
カスタマー平均評価: 3.5
勉強の息抜きに。 日本史の苦手な方や、日本史を勉強し始めの方に、適している本ではないかと感じました。イメージを掴みやすく、記憶に残りやすいと思います。簡単な問題が掲載されている点も良かったです。
公務員教養試験にも最適 公務員の教養試験(日本史)の 勉強に使っています。
ほとんどの方が、日本史は受験勉強以来、3?4年(院生だと5?6年)経っているので、感覚を取り戻すにはマンガというのが受け入れやすいと思います。
面白い、いいカンジです☆ 「どんなカンジかなぁ」と半信半疑でしたが、「漫画」という面に惹かれて、購入。結果は・・なかなかよいです!まず、他にも比較的人気のある参考書を購入しましたが、こちらがほとんど図・写真Oの構成で・・「あっ」と、思いましたね。テストに的を絞った内容なので、文字・言葉に重点が置かれていたのだと思いますが、人間、「磨製石器」と言葉で言われるより、一つ磨製石器の図や写真が加えてあると、それだけで言葉と視覚が一体化して、記憶への定着がより自然に容易です。ですから「あー・・図が全くない参考書というのは、脳の自然な欲求から言うとヤバいわー・・」と思っていたところ、一緒に購入したこの「MANGAゼミナール」が、十分に満たして補ってくれました。更に時代の物事の流れに従って読み進めていくので、物事の起こった時期や年代・登場人物がゴッチャにならず、頭の中でまとめやすい。それに「あー、670年に意気揚々と、初の戸籍制度を制定していた天智天皇が、間もなく亡くなって、二年後の672年には、跡継ぎの大友皇子も壬申の乱でやられてしまっている!たった二年で・・何と時世の移り変わりの激しい時代か・・」という風に、何となく現実に即して自然に年代が頭に入っていきます。数字・文字の単なる記憶と一線を画せる感じ・・??更に何人かの漫画描き手の共作なので、項目の変化と共に絵柄が変化する楽しみもあります。なかなかですぞ、「楽しめてリラックスできる学習」って、サイコウだもんね!他の信頼できる参考書と併せて持って、互いに補い合いながら理解を深めるとよいですね(^-^)新しいのも発売されるといいな!
読み物として… あくまでMANGAです。 これだけで日本史を網羅しているとは言えませんが、なんとなく日本史の流れをつかむ程度なら問題ないかと思います。 ザッと流して問題集に取り掛かればいいのでは? 突拍子も無く歴史上の登場人物や作品名が出てくるので、ストーリー的に楽しむ本ではありません。
使える 結構使えます。他の参考書を参照する必要が出てくるかもしれませんが。 マンガにより負担が軽減されます。
|
|
[ 文庫 ]
|
新選組100話 (中公文庫)
・鈴木 亨
【中央公論社】
発売日: 1996-12
参考価格: 1,000 円(税込み)
販売価格: 1,000 円(税込)
中古価格: 576円〜
( 通常24時間以内に発送 )
|
・鈴木 亨
|
カスタマー平均評価: 4.5
新選組入門書としてもオススメ 史実も人物史も1冊で両方楽しめます。
文体も読みやすくてサクサク読み進められました。
あと出典が記載されており、このエピソードをもっと詳しく知りたいと思ったら
その本を調べたりできるのでこの本は本当にオススメです。
こっ細かい!? 新選組好きの人にはたまらない本です。とにかく内容がかなり良い!ひとつひとつ細かく書かれている。こんなに分かりやすくて驚いた、読んでハマる!是非手元にあったほうがいいだろう!
結構いいと思います 高校で習った歴史などが頭に入っていなくてもすんなり読むことの出来る本だと思います。登場人物に関しての情報量が非常に多くて、新撰組の生きた時代の歴史をキチンと理解したい方にはお勧めします。 歴史モノによくありがちな妙な方よりも見られず、あくまで客観的な観点で人物像が描かれています。 例え読み終えても、他の本を読んでいる時にわからないことがあったらその部分を読み返して簡単に確認する、などの様に教科書みたいに使うことも出来ると思います。
初心者にはどうかと… 新撰組には以前から興味はありました。 新撰組もの漫画を読んで以来、大河やアニメのような観やすいわかりやすいものを目にしてきて、習うのは好きでも歴史は出来る方じゃないという少々困った高校生です。今回この本以外も購入しましたが、まずはこの本を読ませて頂きました。 ですが「末胤」など、本当に初め辺りに出てきたのですがまるでわかりませんでした。わからない単語は辞書で引きましたが、これは読み方すらわからず意味も結局理解できませんでした。 内容的には興味そそられるのですが、 八月十八日の政変って何が起こったっけ? など、歴史的事件や背景など歴史勉強不足が身に染みました。初めにこの本を読んだという事も悪かったのですが。 その為、歴史的人物や他に新撰組について書かれた本の著者などとにかく人名が多いのですが、人がごっちゃになる事もしばしばありました(笑) 私と同じような、新撰組には興味はあるけど歴史はよくわからない、新撰組について学び始めたいと思っているという方にはこの本はオススメできません;;人名・語句に読み仮名が少ないので四苦八苦するのではないかと思います。 でも損は無い一冊だと思います。 読み辛いレビュでまとまりもなく終わり方もおかしいですが、この辺りで終わります。 お読みくださりありがとうございました。
飽きません! 本当に、何度読んでも飽きない一冊です。新選組隊士の面々から、新選組に関わる様々な人物を通して、 新選組の軌跡を辿った一冊になっています。何度でも読み返したくなる本です…! もちろん、新選組の歴史に沿った構成になっているので、最初から読むことをおすすめしますが、気になる 隊士やその他の人物の項目から読んでも大丈夫です!なんせ、100項目もあるので…。 その情報量ももちろん凄いのですが、新選組隊士だけでなく、坂本龍馬・桂小五郎を始め、多摩の人々や 京の人々といった、新選組に関わってきた沢山の人達が取り上げられているのが個人的に大変興味深く、 面白く読ませてもらいました。所々に写真が入っているのが、また良いですね。 真実の新選組を知りたい方は、是非読んでみて下さい。おすすめの一冊です…!
|
|
[ 文庫 ]
|
英国人写真家の見た明治日本―この世の楽園・日本 (講談社学術文庫)
・ハーバート・G. ポンティング
【講談社】
発売日: 2005-05
参考価格: 1,155 円(税込み)
販売価格: 1,155 円(税込)
中古価格: 900円〜
( 通常24時間以内に発送 )
|
・ハーバート・G. ポンティング
|
カスタマー平均評価: 4.5
100年前の日本の歩き方 100年前の日本ツアーガイドに相当する。著者の描く日本は、美化されてるところが多々あり読んでいてすこし恥ずかしくなる。
取り上げられる場所は、京都、阿蘇や浅間山、富士山や富士五湖など今でもポピュラーな観光地が多いから、
これらにいく前に読んでみると旅情が盛り上がっていい感じだ。
写真はさすがにプロフェッショナル、木の幹の質感や解像感もよく出ている。
鹿苑寺の陸舟の松については、今の現物を見るよりポンティングの写真のほうが良いと思った。
写真のいくつかが、構図や表情が微妙に「演出された」感じがする。
この微妙な演出は当時のイギリス人インテリにはきっとわかりやすいのだろうが、
これは当時の日本人のありのままか?と言われるとなんとなく腑に落ちない。
ともかく、当時の読者もこの本に描かれた日本に好意を持ってくれただろう。
わたしたちはとても大切なものをなくしてしまったのかもしれない 江戸から明治の頃の日本に興味があって、
当時の日本を訪れた外国人が記したものを適当に漁っているなかで
手に取った1冊である。
著者のポンティングは、大英博物館にも作品が収められている
イギリスの著名な写真家だそうだが、
本書はそのポンティングが1902年から1906年頃の日本を訪れ、
各地をまわって写真をとり、紀行文を書いたものである。
なにしろ写真が素晴らしい。
ほんとうに素晴らしい。
富士、宮島、日光、阿蘇といった代表的な景観から、
芸者、僧侶、飾り職人、海女などの市井の人物まで、
本書の魅力はこれにつきる、といってよい。
この百年の間に私たちは、取り返しのつかない大切なものを
なくしてしまったのかもしれない、そんな感慨にとらわれた。
ちなみにp244の芸妓が観月ありさに似ている。
百年前にも現代的な美人がいたんだと感心した。
気持ちの良い本 久しぶりに気持ちの良い本を読んだ。明治の日露戦争前後に日本を旅した英国人写真家ポンティングの旅行記である。日本人と日本文化を極めて好意的に紹介しており、日本人に生まれたことを誇りに思え、また嬉しく感じた。日本の職人、京都や富士山、鎌倉などの有名観光地、はたまた日本女性など、いろいろな日本の”美点”が紹介されている。そして、当時の一般社会の風俗や習慣を肌に感じることができる。なかには知らないことも多くあって、目から鱗が落ちることもしばしば。たとえば、富士山の中腹にある「馬返し」。これは急坂で馬が登れないという意味と思っていたが、実はこれ以上は神聖な場所なので、馬を入れてはいけないという意味だという。また、長岡氏の訳の上手さ(日本語文法上の誤りは散見されるが)と日本語の美しさにも注目したい。上品に愛情込めて書かれた(に違いない)ポンティング氏の文章の雰囲気が訳文にも活き活きと写されている。
|
|
[ 単行本 ]
|
あやつられた龍馬―明治維新と英国諜報部、そしてフリーメーソン
・加治 将一
【祥伝社】
発売日: 2006-02
参考価格: 1,995 円(税込み)
販売価格: 1,995 円(税込)
中古価格: 1,099円〜
( 通常24時間以内に発送 )
|
・加治 将一
|
カスタマー平均評価: 4.5
期待はずれ フリーメーソンがらみとしては面白いかも知れないが,別に新鮮味はない。
後半の謎解きの所だけを読めば,事足りてしまう。
興味は尽きない面白さに星★★★★★★★ 表題はあやつられた、とあるがあやつられっぱなしではなくて無血政権移譲にこだわったからこそ暗殺されたというのが結論。あやつり人形に徹していれば明治の元勲となってお札の肖像に使われていたかもしれない。そうはしなかった人間龍馬の主体的意志と能力の凄さゆえの最期だったのだと思う。
ジェームズ・ボンドさながらの優秀な諜報部員だった龍馬がただひとつ読みとれなかったのがイギリス公使パークスの腹の内だったと著者は書いている。外交官であったパークスは表(英国議会や他国)向けには公正中立で内政干渉を避けているように見せなければならかった。しかし、これも優秀な部下であったアーネスト・サトウを放し飼いにして、薩長武闘派の支援、暴力的倒幕のための謀略を事実上容認していたのだという。文明人の使う高度な政治的な手段を幕末人の龍馬が理解できなくて当然だろう。
英国の二枚舌外交というと第一次大戦時の中東が思い浮かぶ。そこでは英国人であるかの「アラビアの」ロレンスでさえ諜報員として使い捨てにされているのだ。龍馬とロレンスの運命には共通性があるのかもしれないと思う。
そして・・話は過去の歴史にとどまらない。今のアフガニスタンやイラクの混乱状態は幕末の日本と似ているのではないだろうか。権力闘争とそこに武器や戦略を供与する外国企業に軍隊・・そして終わることのない流血・・
とてもおもしろかったです この本は約1年前にTBS系列で特番化されていましたね。私の周りでも見ていた人は多かったです。歴史好きな人もそうでない人も興味を持って読める貴重な本だと思います。教科書で習った明治維新が全てだと思っているととんでもない勘違いですよね。広い視野で描かれており、もしかしたら一生知らないままだったかもしれないフリーメーソンという実態についてもわかりやすく書かれていました。昔、松本清張の「霧の会議」を読んだ時にフリーメーソンという言葉がたびたび登場したのですが当時はよくわかりませんでした。この「あやつられた竜馬」を読むことによって他の本の理解が深まるような気がしています。次の作品も楽しみです。
幕末の裏側で暗躍したフリーメーソンの世界戦略(作者談) 前作「砂の扉」は良かったが、幕末当時、アメリカ、イギリス、ロシア、フランス、ポルトガルやオランダはそれぞれ自国の利権のために動いていたのは定説で、フリーメーソン世界征服の観点から書くことはこじつけすぎ。またトーマスグラバーと坂本龍馬の関係では坂本龍馬を低く決め付けすぎ。これでは坂本龍馬ファンに怒られるかも。
推理小説を読むような面白さです。 有名な竜馬暗殺、しかし真相は闇の中、当事者が誰も真相を述べていない? 真実は闇の中・・・
ここを出発点に、なぜ一介の脱藩浪人があれだけ幕末に活躍出来たのか?
本来、脱藩は重大犯罪なのに土佐藩からはお咎めなしで藩内に自由に出入りできたということは脱藩は建前で
しかなく実際は土佐藩の隠密だったのでは?
勤皇の志士たちにもしっかりパトロンが付いていた。 名前は有名なトマス・グラバーはクーンローブ商会の
代理人で武器商人、幕末明治維新の裏側で闇の結社フリーメイソンの影が・・・・
推理小説を読むような謎解きの面白さがあります。 明治維新を考える上での新しい発見でした。
|
|