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日本史

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雑学「大江戸庶民事情」 (講談社文庫)

[ 文庫 ]
雑学「大江戸庶民事情」 (講談社文庫)

・石川 英輔
【講談社】
発売日: 1998-02
参考価格: 620 円(税込み)
販売価格: 620 円(税込)
中古価格: 147円〜
( 通常24時間以内に発送 )
雑学「大江戸庶民事情」 (講談社文庫)
石川 英輔
カスタマー平均評価:  3.5
のどかな江戸暮らし
 大江戸○○事情シリーズは、学校で教えてこなかった、江戸の姿、生活ぶりが詳しく紹介され、いながらにして江戸に遊んでいる気分にさせてくれる。

「大江戸エネルギー事情」以来、一貫しているのが、エネルギー大量消費の、便利な現代の暮らしが、果たして正しいのかという思想である。このような発想を見直し、自然とともに毎年の恵みの範囲内で、のんきに暮らした、ご先祖の生活ぶりに学んでみようというのだ。

 明治以来続く欧米崇拝。欧米のものはなんでも正しい、欧米はなんでも進んでいる。逆に日本の伝統は間違っている、日本は遅れた野蛮な国であると言わんばかりの考えが、まかりとおってきた。

 しかしながら、エネルギー多消費型社会が完全に行き詰まっている。こんな時代に、改めてご先祖の生活ぶりを見れば、示唆に富み、ある種の懐かしさや楽しさを感じさせるものがある。昨今の江戸ブームや、さらには昭和ブームの背景には、そんなことがあると思われる。シリーズの集大成とも言えるこの本を読めば、作者の訴えるところがよく理解できるであろう。
 ただし、あまりに欧米批判的な姿勢には、少々首を傾げる。お江戸のご先祖は、他人の批判などは野暮だと思うのではないか。啓蒙的な思いは理解できるが、欧米は欧米、勝手にやっていればいいと言うのが、江戸っ子の心意気ではないか。
明晰。
著者が様々な雑誌などへ寄稿したエッセー類を一冊にまとめて発表したものです。「職業」、「暮らし」、「教養」、「匠」、「娯楽」、「旅」、「心」、下平和夫氏との対談という内容になっており、前半では小説を交えて、判り易く解説してあります。歴史の授業からでは知る事の出来ない江戸の人々の生活が良く現れていると思います。

ただ、全体的に読み終わったときにこの文庫本の半分くらいのスペースが欧米などの他国批判に割かれているのが、少し勿体無かったような気がしました。
欧米を意識しすぎ
医学の章ではヨーロッパ事情に終始して日本での西洋医学の祖とも言えるシーボルトの知識も実はお粗末なものだったと言っているのだけど日本では実際どうだったのということはほとんど述べられていない。

日本では大抵は漢方にたよりそれが効果が無ければ神仏に祈るしか手が無かった。「お金が無ければ神仏に祈るしかありませんでした」と書いてもいいと思うのだけど意識して書かなかった様ですね。

まあ全般としての評価は『面白かった』です。
具体的な江戸の雑学知識
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おもしろ大江戸生活百科 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
おもしろ大江戸生活百科 (新潮文庫)

・北村 鮭彦
【新潮社】
発売日: 2004-09
参考価格: 500 円(税込み)
販売価格: 500 円(税込)
中古価格: 100円〜
( 通常24時間以内に発送 )
おもしろ大江戸生活百科 (新潮文庫)
北村 鮭彦
カスタマー平均評価:   0

日本人とは何か。―神話の世界から近代まで、その行動原理を探る (NON SELECT)

[ 単行本 ]
日本人とは何か。―神話の世界から近代まで、その行動原理を探る (NON SELECT)

・山本 七平
【祥伝社】
発売日: 2006-07
参考価格: 1,470 円(税込み)
販売価格: 1,470 円(税込)
中古価格: 1,108円〜
( 通常24時間以内に発送 )
日本人とは何か。―神話の世界から近代まで、その行動原理を探る (NON SELECT)
山本 七平
カスタマー平均評価:  4.5
知らなかった日本がここに。
歴史の授業ではさらっと流してしまった、「貞永式目」や 歴史の授業では名前さえ出なかった江戸時代の学者達… 日本の歴史にはなくてはならない存在だが、注目されていない 部分に光を当て、日本が日本である流れが理解できるような良書。 811ページと分厚いが、それに見合うだけの情報は入っている。
日本史の筋
タイトルは「日本人とは何か」という、漠然としたタイトルだが、内容は実に具体的な内容で、かつわかりやすく書かれている。 律令制の崩壊過程のいきさつや、それにともなう荘園発生のメカニズム、幕府の存立基盤など、教科書が教えてくれない、側面からの日本史を理解することが出来ました。 私個人、日本史は比較的得意な方なのですが、荘園制の成立などは、むずかしくて今までよく理解できませんでした。 この本に書かれていることがすべてではないでしょうが、きちんと一次資料による論拠も添付されています。 ただ、800ページという厚さに圧倒されてしまうのが唯一の難点でしょうか。 800ページもあるというような感覚を受けないほど読みやすい一冊ではあるのですが。
もっと早く出会っていれば
 理系の人生を歩んで来ましたが、学生時代は歴史が苦手で苦労しました。この本にせめて高校生時分に出会っていたなら、歴史の流れがわかって、赤点を取らなかったのにと思います。  すべては受け継がれて今に至っているのだということが分かります。それ故の日本人の強さと弱さがわかったような気になります。わくわく読めるという本ではなかったので、少々読むのに忍耐がいりましたが、名著だと思います。
日本人なのに知らなかったことが一杯・・
自慢ではないが学歴も高いし、歴史も好きな方だったのに。。知らなかったことが多かった。古代に遡り、日本人・日本文化を形作った重要な歴史的事件を分析・整理する切り口はとても面白いし、納得させられる。著者も前書きか後書きで書いていたが、特に外国に行かれる方には必読の書。よく外国の人から聞かれる、素朴な疑問、なのに、本当のところはよく分からないといった話が、その背景からよく分かる。 この手の本に多い、主観的な趣向(日本人が優れている/劣っている)が一切無いのも、歴史の本として非常に好感がもてる。ただ、若干話が行ったり来たりする面もあり、(長編だが)一気に読まないと、どこで言ってた何のことだっけ、となる部分があるところが難点。

信長の戦争―『信長公記』に見る戦国軍事学 (講談社学術文庫)

[ 文庫 ]
信長の戦争―『信長公記』に見る戦国軍事学 (講談社学術文庫)

・藤本 正行
【講談社】
発売日: 2003-01
参考価格: 1,050 円(税込み)
販売価格: 1,050 円(税込)
中古価格: 698円〜
( 通常24時間以内に発送 )
信長の戦争―『信長公記』に見る戦国軍事学 (講談社学術文庫)
藤本 正行
カスタマー平均評価:  5
史実と虚実の間で
 信長の合戦の虚構性については以前から聞いているのでそう珍しいこととも思えないのだが、この本の良いところは、現在言い伝えられている逸話が当時の戦争の常識からいかにかけ離れたものであるか、ということを解明している点と、日本の近現代の戦争史との関連性を説いている点である。特に「甫庵信長記」のような物語が軍事戦略上の教材として扱われていたという事実には驚愕したし、こんないい加減な知識のために多くの命が失われたと思うと憤りすら感じた。  ただ、「信長公記」という第一級の史料がありながら物語が史実としてがもてはやされたというのは、長く戦争状態のなかった江戸時代の影響もあったのではないだろうか。史実の錯誤の原因を「甫庵信長記」のみに求めるのは少々無理があると思う。  とはいえ、もし日本がいま戦争をするとしたら、同じ失敗を犯しそうで怖い。戦争を知らない人びとが戦争を語り、構想することの危なさを、この本は暗に指摘してくれているような気がする。
初心者でも十分楽しめる、歴史の真実に迫る本
「信長公記」には、ほぼ完全な自筆本が2本残されているが、自筆本同士でありながら、異同が多いのだそうだ。筆者は、この2本の自筆本について、信長と家康に対する敬称の有無を巻ごとに分析し、一方を決定稿と見る通説に疑問を投げ掛けるとともに、記事ごとの敬称や干支の有無から、カードシステムによる編纂方法を取っていることも明らかにし、カードの並べ違いや重複の例まで示してみせる。「なるほど、古文書の解析とは、こうやってやるものなのか」と、大変、面白く読むことができた。

さて、筆者は、その「信長公記」をおおむね信頼できる史料価値のあるもの、後世の「甫庵信長記」を伝記小説的な史料価値のないものという基本的なスタンスに立ち、「甫庵信長記」などに基づいた桶狭間の奇襲戦などの現代に伝わる通説を、「信長公記」の記述を詳細に分析したり、誤った史実の成り立ちの経過を明らかにして否定してみせ、「なるほど」と納得させてくれる。

ただ、この本を読んで、疑問に思うことが一つある。「信長公記」は、別に近年になって発見された本でもなく、我々一般大衆はともかく、研究者にとっては、その存在と、その中に書かれている内容については、以前から周知の事実のはずであり、そこから、昭和57年になって、ようやく通説を覆すような新説が出たということを、どう捉えればよいのだろうか。

実際、筆者のあとがきによると、昭和57年に筆者の新説が発表される前は、研究者の間でも桶狭間の奇襲戦などは通説となっており、現在でも、まだ通説を支持する研究者は、少なくないのだそうだ。こうなると、私などには、通説と新説の違いは、「信長公記」と、「甫庵信長記」などの後世に書かれた古文書を、それぞれどう評価するかのスタンスの違いに過ぎないのかとも思えてしまう。一度、通説を支持する立場の研究者の理論にも触れてみたいものである。
勝頼が信長を道連れに........
「信長公記」伝本の徹底した研究調査により「信長公記解題」の様相を呈する序章をベースに桶狭間の合戦から長篠の合戦までを従来の定説を排除し良質な資料に基づく新解釈を世に示した好著の復刊。
然しそこで敢えていうならば、「信長公記」が桶狭間の合戦年を「天文21年」(1552年)と「記述を誤っている」ことに対して、単に「永禄3年(1560年)の誤り。後世の加筆であろう。」と簡単に処理している点がひとつ。つまり、著者自身が言うところのドキュメンタリー作家たる太田牛一が、桶狭間の合戦の年を間違えるのは極めて不自然な考えられない誤記である。寧ろそこに何らかの意図・事情が介在していたと見るべきでは。今ひとつは、今川方と織田方の兵力の格差である。近世大名配置等によれば駿河・三河・遠江の三国合わせて石高約80万石、豊かな濃尾平野と貿易港を有する尾張は約65万石である。当時の兵農未分離の状況の中で輸送部隊を含めた動員力は一万石あたり、300人程度とされるので、今川方24,000人織田方19,500人となる。しかし武田・北条と三国同盟中であるとはいえ今川方も後方の備えのため6割が遠征したとして14400人、同様に織田方11700人となる。当然敵国美濃と接する織田方が後方の備えがより多く必要であることは否めない。しかし、今川方は駿河からの遠征軍のため輸送隊の割合が高くなるはずであり、その分実戦部隊の割合は低下することとなる。その一方で織田方はほぼ自領での戦闘なので多くの荷駄を必要とはしないはずである。したがって、大目に見ても今川方約15000人対織田方10000人程度の格差と想定される。加えて今川方は鳴海、大高方面に先遣隊が分散し、桶狭間が奇襲戦ではないとする場合にはこうした視点も加味されるべきと思われる。
以上の点はさておいて一方的に敗れた武田勝頼が結果的に信長の領国支配体制を大きく変更させ、滝川一益ら宿老の前線への配置転換、畿内地域の信長の軍事力の空洞化を招き光秀の謀反成立の前提条件を形成したという見方は興味深いものがある。
歴史小説がおもしろくなくなる本
歴史を考えるときにいかに科学的,実証的な,言い換えれば地味な態度が必要かということを教えてくれます.一方で,歴史小説の功罪について考えさせられます.津本 陽さんなんかあんなまことしやかな信長を描いて,あれは小説なんだから許してって言うんでしょうか.歴史,それも近世の一時期を扱ったものなので世間にはあまりインパクトはないのかもしれないですが,作者の藤本氏の迫力は科学の大発見に匹敵すると思います.もう一つ,この本の悪いところは,この本を読んだ後だと,歴史小説がウソっぽくて読めなくなります.竜馬みたいに生きたいなあ,なんて司馬さんの本読んだりしたけど皆ウソっぽくて色あせて見えますよ.それぐらいこの本は衝撃的です.
信長進化論
当たり前のことをが忘れてしまうことがある。
たとえば歴史学も学問である以上、常に進化するものであり
常に定説に対する修正論が続々登場するものだということだ。

織田信長と戦争についてあつかった本書では
「常識」だと思われていたことが「信長公記」を資料に修正される。
それは以下のようなことである。

・桶狭間の信長軍は少数で今川軍に迂回奇襲をかけたこと。
・長篠の戦いは武田の旧戦術と信長の新戦術の対決であったこと
・信長の鉄甲船は大船に鉄の装甲を施した先進兵器であった。
などなど。

資料をもちいて
戦国時代の合戦のやり方やルールなどが説明されるのも興味深い。


時代小説用語辞典

[ 単行本 ]
時代小説用語辞典


【学習研究社】
発売日: 2005-03
参考価格: 1,680 円(税込み)
販売価格: 1,680 円(税込)
( 通常24時間以内に発送 )
時代小説用語辞典 ※一部大型商品を除く
 
カスタマー平均評価:  4
一家に一冊
一家に一冊あっても損はない辞典だと思います。 初心者に優しい作りになっているので、これから時代劇の話を書こうと思っている方にはオススメです。 ページの区切りに「江戸ことばあれこれ」という「へぇ?」なページもあって楽しめます。 かわいらしいイラストなんですが、欲をいえば図解は写真だと嬉しかったです。 でも、その辺は他の資料で直ぐ集まると思います。
初歩の初歩だけど・・・。
歴史に興味はあっても、時代小説はわからない言葉が多く、読み進めるのに時間がかかるので、なかなか手が出なかったのですが、この辞書を購入して、少し時代小説への抵抗が薄くなりました。間違って読んでいた言葉があったり、なんとなくわかっていた言葉の意味を正確に把握したり、初歩の辞典だとは思うのですが、買ってよかったなぁと思っています。

江戸という幻景

[ 単行本 ]
江戸という幻景

・渡辺 京二
【弦書房】
発売日: 2004-07
参考価格: 2,520 円(税込み)
販売価格: 2,520 円(税込)
( 通常24時間以内に発送 )
江戸という幻景 ※一部大型商品を除く
渡辺 京二
カスタマー平均評価:  5
通念が壊されてゆく快さ
江戸時代の農民や町民は武士を恐れ、へつらうように頭を低くしながら生きている―というような通念が、読み進むうちに壊されてゆくのが快く、愉快である。 名著『逝きし世の面影』で著者は、幕末から明治初期にかけて来日・滞在した西洋人の目を通じて江戸時代人の実相を浮かび上がらせようとした。 本書では、江戸時代人自身の書き残した記録に直接向かい、当時の人々どうしのつきあい方や、心のありようを主に探ろうとしている。 『逝きし世の面影』で私たちは江戸時代人が外国人に対して実に親切で誠実で、また大らかであった様子を知ることができたが、ふだんの日本人どうしのつきあい方がどうであったか、当の日本人自身は自らをどう見ていたか、などということについては、記録の性格上、詳しく知ることができなかった。 本書はそこを埋めてくれている。『逝きし世の面影』読了後に手にしていただくのがよいと思う。
「いつでも死ねる心」とは
ここ数年、江戸時代の文化や風俗が流行っていましたが、
本書を読むと上っ面の江戸時代理解ではない、現代の我々
からするとまるで異質な江戸時代の人々の生き方の断片を
垣間見ることができます。

「江戸っ子は宵越しの金は持たない」とよく言われますが、
明日とも知れぬ命なのだから先々のことを心配しても仕方
ない、今の瞬間瞬間を生きることの大切さをわかっていた
ので生に汲々とすることを潔しとしない、という思想と
いうか、生き方の哲学のようなものがあったのだ、と得心
しています。

思わず吹き出したり心が痛んだりするエピソードが満載
されていますが、読んで考えさせられるのは、「生きる」
ことに対する取組み姿勢、といったらいいんでしょうか、
濃い生き方とは何か、を問われている気がしました。
それと、我々がステレオタイプ的に四角四面に思っている
江戸時代の制度やシステムの本質が、極めて柔軟性に満ち、
いわゆる人間味溢れるものだったということです。

こうした目の覚めるような本にもっと出会いたいと思いました。


幕末維新・明治・大正 美人帖 愛蔵版

[ 単行本 ]
幕末維新・明治・大正 美人帖 愛蔵版


【新人物往来社】
発売日: 2004-12
参考価格: 2,520 円(税込み)
販売価格: 2,520 円(税込)
( 通常24時間以内に発送 )
幕末維新・明治・大正 美人帖 愛蔵版 ※一部大型商品を除く
 
カスタマー平均評価:  5
多彩な女性たち
タイトル通り、この時代の美人さんを集めた写真集。
異国漂う洋装や花魁などの今では貴重なショット満載。
資料に買ったつもりが、眺めてる時間がながくなる本。

どの女性も凛として、女性らしく、内面から出る気品が漂っています。
すごい美人じゃなくても人間、中身があると気品や女性的な美しさが表にでるのだと実感。
写真の人物についてもキチンと解説があり、この時代の様子や風俗、情勢などがわかります。
ついでに日本の近代史の勉強にもなります。
このころの女性も今の女性と変わらない様子がうかがい知ることも出来て、写真という今では身近な媒体が、遠い過去、教科書に載っていたものを、身近に感じることが出来る貴重な1冊。

大正3大美人さんたちは本当に綺麗で女の私でもうっとりです。。。


戦場の名言―指揮官たちの決断

[ 単行本 ]
戦場の名言―指揮官たちの決断

・田中 恒夫 ・熊代 将起 ・葛原 和三 ・藤井 久
【草思社】
発売日: 2006-06
参考価格: 1,470 円(税込み)
販売価格: 1,470 円(税込)
中古価格: 512円〜
( 通常24時間以内に発送 )
戦場の名言―指揮官たちの決断
田中 恒夫
熊代 将起
葛原 和三
藤井 久
カスタマー平均評価:  3.5
訳知り顔・・・
歴史の評価は難しい。中でも人物評は評する人の主観も多分に入るため、特に難しい。本書は、各指揮官等の名言を集めたものであるが、その事実だけで十分であるのに、人物評まで記してある。取り上げた「名言?」の選定にも疑問があるが、人物評は不適切なものが多いように感じる。自衛隊の現職幹部等による執筆であるが、自衛隊において、戦史専門となってしまった人々は、例え指揮幕僚課程を卒業していたとしても、ドロップアウト組であり、組織では使えなかった人々である。そのような人々が訳知り顔で先人を評するのもどうであろうか・・・。自衛隊内部の事情を全く知らない人のレビューもあるようだが、本当に軍人の名言に触れたいのなら、本書はお勧めできない。
蛆虫になっても・・
戦場とは生死をかけた場所であり、ぎりぎりの極限状態でひとがどう行動し、ものを言ったかというのは個人的には非常に興味のあるテーマです。映画的にかっこいいことを言う、ということとは別に「名言」の中に、いかにそのひとの生き様・真実といったものが垣間見られるか、という視点で読んでみると、「愛」を言った安達中将、「殺人鬼」といわれた宮崎少将、部隊の面倒を良く見ることを統率の中心とした韓国・白大将、「沖縄県民カク戦ヘリ」の大田少将の言葉などがその行動とともに差し迫ったものを感じさせます。 こうして見ると、指揮官というものは日ごろからよく部下に気を遣い、その求心力を保ちながら、戦略眼を持ち、ここぞというときは、その信頼感をバックに部下を叱咤激励して組織の役割を積極的に果たそうとする人、ということが良く分かります。よく知られていませんが、旧日本軍の木庭少将、角田少将、木村少将、林大佐などがとり上げられている点が見逃せません。 台湾に行く途中、沖縄に立ち寄った襲撃機に乗っていた廣森中尉は、突然特攻を頼まれ即座に快諾します。数時間後の確実な死を躊躇なく受け入れた二十一歳の言葉は、生まれ変わって蛆虫になっても忠誠心だけは忘れないようにしよう、というものでした。できるものではない、そう簡単にできることではない、という思いを強くする一方、耐え難い、どうしようもないやるせなさを感じてしまいます。
良い感想を得ました
内容的にも、大変参考になる名言集だと思います。著者を批判する方もいますが  防衛庁の戦史の部署?のかたを 一概に批判してますが正当でしょか? 旧軍でも陸大偏重が、あの惨禍を招きませんでしたか?名言にもたたき上げの方の も多くあります。

日本人と中国人―なぜ、あの国とまともに付き合えないのか (Non select)

[ 単行本 ]
日本人と中国人―なぜ、あの国とまともに付き合えないのか (Non select)

・山本 七平 ・イザヤ・ベンダサン
【祥伝社】
発売日: 2005-01
参考価格: 1,000 円(税込み)
販売価格: 1,000 円(税込)
中古価格: 296円〜
( 通常24時間以内に発送 )
日本人と中国人―なぜ、あの国とまともに付き合えないのか (Non select)
山本 七平
イザヤ・ベンダサン
カスタマー平均評価:  5
内なる中華思想に気付くこと
 山本七平氏は、日本・日本人の文化・思想の負の部分をしっかりと見つめ続けてくれた方ではないかと考えます。 それは、とてもありがたいことで、己を知ることは難しい。 人の欠点はよく見えるのですが・・・、  副題にもありますが「なぜ、中国とまともに付き合えないのか」の日本人の思想上の問題点に焦点があたっています。  古来、日本は大陸から知識・思想を輸入してきた。 儒教の中の中華思想から大陸への対抗として天皇を中国の位置に 置く「尊中」から「尊皇」へ、それが「日本こそ本当の中国」との尊皇思想としての内なる中国の絶対化と化していく 明治維新が中国化革命という捉え方は、考えも及ばないものでした。  「日本の基準で日本を見、同時に中国の基準で中国を見る」歴史上それが出来た方もいた分けですが、それが出来な いといつも来た道、同じ間違いを繰り返すだけ、これは対中国に限ったことではなく日本の対外関係の弱さそのものの ように感じられます。
うろ覚えであるが
 最初にこの本の元になる記事を雑誌で読んだか、何かの引用で呼んだときに、日本は、日中国交回復で、親中国一色であったことを覚えている。他方で、戦前から戦後を通じ、わが国に支配されながらも一貫して日本に対し友好的立場を取ってきている台湾政府を見捨てたことに一部で批判があった。 <br /> そのような中で、足利義満、秀吉、竹内式部、新井白石、平田篤胤、西郷隆盛らを引用しつつ、日本人のものの見方を論じ、主として日本人の視点から、中国とは上手くはやっていけないであろうということを論じた著者の勇気に感動したものである。 <br /> 今、読み返してみると、2006年、小泉総理の靖国問題を理由に国交回復後最悪の状況になっているという評価がされているが、それも、この本を読めば、「こんなこと昔からあった」と納得いくものである。 <br /> 敢えて注文をつけるとするならば、中国の側から見る日本人像についてももう少し分析してほしかったと思う。 <br /> それを比較すれば、近くて遠い国は、今後も変わらず、ただ華僑を輩出した国が「共産主義」を標榜しながら最も社会的、経済的不平等の存在する資本主義?経済中心主義の国であり、そういう国とは、あくまで金勘定で付き合っていくしかないということもよく分かってくるのではなかろうか? <br />
古びない名著
イザヤ・ベンダサン氏が山本七平さん自身であることは、山本さんの死後ご子息が明らかにした。日本人が日本人を語っても話題にならないことを逆手に取った手法だった。しかし出版当初から、あまりに博学なために訳者の山本さんではないかといわれ、賞の授与式にもベンダサン氏は現れず、山本さんが代わりに出席していた。山本さんご自身はきかれても否定はしなかった。 本のボリュームはさほどではないのだが内容は濃く、資料を古文のまま載せている。この本は注に口語訳が載っているからわかりやすいが、昭和47?49年に「文芸春秋」に連載されたときは注がなかった。山本さんは古文のままで読めて当たり前だったんだろう。 題名は「日本人と中国人」だが、実際は日本人のことを論じている。トラウトマン和平工作の話から南京事件、秀吉の朝鮮出兵、朱瞬水と楠正成、倭寇、新井白石、日本外史、儒者の消滅、田沼意次、征韓論と西郷隆盛、日本の右翼、2.26事件と日支事変と続き、日本で生まれた唯一の政治思想である「尊皇思想」を解説する。 著者は最後にいう『明治は徳川期を消した。戦後は戦前を消した。しかし一つの時代の思想は必ず行動の規範となって残るから、歴史を消せば、自己の行動の規範が何に由来するか、その本人も不明になり、基準はただ「そうしないと気がすまぬ」という感情だけになってしまう。そしてそのためにかえってその規範から脱却できず、同じことを繰り返す結果になってしまう。これがいわゆる無思想的人間であろう』と。今もそのまま納得せざるを得ないとは。
日中関係に於ける日本側の問題点
「日本人と中国人」と言うタイトルから、日中関係がうまくいかなくなる日中双方の理由を指摘しているのかと思ったが、本書が問題にしているのは全て日本側のことである。日本人は自分達の中で勝手に作り上げた中国のイメージを真の中国と思い込んでしまうので、実際の中国とそのイメージとのずれに対し、ある時は土下座、ある時は排除するのである。それで、中国人=天孫民族論から中国人=犬猿論と、極端から極端に振れてしまうとのことである。そしてこれは、天皇やアメリカについても言える思考パターンである。

また、著者は本多勝一著『中国の旅』を黙示文学としているが、「日本人は好戦的な民族である」との対外的イメージは、日本軍が南京を攻撃したことによるものとしている。これは市民感情を条約に優先させてしまったためであるが、これも日本人が常々留意しなければならない点だろう。

本書は、日中国交回復ブームに沸く1972〜1974年にかけて連載されたものをまとめたものであるが、そのブームも冷めた目で見つめている。そして、秀吉時代まで遡って、日本人がどのように中国をイメージしてきたかを分析し、日本人の思考・行動パターンを的確に指摘した優れた著作である。
これからの300年も古くならない、ああ、山本七平氏
今、理解していることでしか相手を見ようとしない我々、そしてその勝手な見方から外れると見事に何も無かったことにするか、ハラを立てるか。この幼さを見事なまでに教えてくれる。
我々は、この無定見な日本人という存在を自覚しないことには、また来た道を繰り返してしまうのだろう、300年前も、そして、このままだと300年後も、また何度も何度も繰り返してしまうのだろう。
こんな日本は、これからどうやって、アメリカ、中国と付き合ってゆくのだろうか。


超速!日本政治外交史の流れ (ブックマン社大学受験・合格請負シリーズ)

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竹内 睦泰
カスタマー平均評価:  5
私たちは歴史を知らな過ぎ
私の学生時代の日本史学習は悲惨なものでした。 それは自分が悪いと思っていましたが、著者の「超速シリーズ」を知って、実は教科書や教師に問題があったのだと思いました。 仕事柄外国人と接する上で最低限の日本史知識が必要になり勉強するようになりました。 普段新聞やニュースを普通に見ていますが、それにも日本史の知識が欠かせない。 この本は受験生はもちろん、むしろ私のような社会人が読むべき本だと思い周りの人に薦めています。

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 更新日 2007年10月24日   ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク